金属材料の腐食損傷のメカニズムと適切な防食対策 ~ 個別相談付 ~

~ 腐食の種類と形態、各種金属材料の腐食事例、溶液腐食(湿食)・高温腐食(乾食)の現象と発生メカニズム、腐食防止対策と適用例、表面改質による新しい耐食・耐熱材料 ~   

・金属の錆び、減肉の原因や局部腐食の起きる要因と適応事例を学び、未然防止の対策技術に活かすための講座
・講師の豊富な経験と知識に基づいた幅広い腐食損傷事例と実践的対策法を修得し、信頼性の高い製品開発に活かそう!

・図、表、グラフを多用した内容で腐食における注意点や対策が分かりやすく、理解が深まり実務に活かせるセミナーです

講師の言葉

 鉄鋼材料をはじめとする金属材料は産業を構成する設備の基幹材料である。
この基幹材料が腐食損傷によって、GNPの約5%にものぼる多大な損失を与えていることが知られている。
 金属材料を扱う技術者は実環境でさまざまな腐食現象を経験する。
 そのさい何故錆びが発生したり、減肉したり、あるいは局部的な腐食が起こるのか? それら腐食のメカニズムを理解し、事前ないしは事後にでも適切な防食対策を講じることが出来るような知識を身につける必要がある。
 腐食の基礎を理解し、適切な材料選択ないしは防食対策ができるような知識をこのセミナーで得ることができるようになることを目的に本セミナーは催される。
 そのために、基礎知識だけでなく、できるだけ多くの腐食損傷事例とその対策を知ることによって、現在取り組んでいる課題、あるいは今後取り組むであろう課題などへの備えができるような知識を習得できるようにしたい。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年02月06日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・自動車関連、配管関連、機械設計、製造関連、建築設備、プラント設備等の技術者、保全関係技術者、品質関連技術者、材料メーカーの腐食関連技術者
・腐食損傷で問題を抱えている方
・設備・部品の設計・製造及び保守・保全に携わっている技術者
・新しい設備・部品の開発に関して腐食を考慮する必要のある技術者
・金属材料を扱う研究者・技術者全般
予備知識 ・高校の物理・化学の知識
修得知識 ・金属材料の腐食損傷に関する基本的な考え方
・金属材料の腐食損傷のメカニズム
・金属材料の腐食損傷の対策、最適材料の選択について
※現在実務で抱えている腐食・材料の問題点についてセミナー当日に資料含めお持ち下さい
プログラム

1.錆はなぜ発生するのか?腐食はどのようにして起きるか?
  ・錆および腐食の発生とメカニズム

2.腐食の種類と形態
  ・代表的な腐食
  (1).ガルバニック腐食
  (2).流速が関与する腐食
  (3).海水中における鉄鋼材料の腐食
  (4).海水中における亜鉛めっき鋼板の腐食
  (5).凍結防止剤による腐食
  (6).微生物腐食
  (7).腐食環境中における疲労強度
     a.清水中における低合金鋼の腐食疲労
     b.海水中における低合金鋼の腐食疲労
     c.ドレン水中におけるマルテンサイト系ステンレス鋼の疲労強度

3.溶液腐食(湿食)の現象と発生メカニズム
  (1).全面腐食
     a.環境要因の影響
     b.材料因子の影響
     c.鉄錆の種類
  (2).局部腐食
     a.孔食・隙間腐食
     b.粒界腐食
     c.応力腐食割れ
     d.異種金属接触腐
     e.水素脆性割れ
     f.通気差電池腐食
     g.その他の腐食

4.高温腐食(乾食)の現象と発生メカニズム
  (1).高温酸化
  (2).水蒸気酸化
  (3).高温ガス食
     a.硫化
     b.浸炭・メタルダスティング
     c.窒化
     d.塩化腐食
     e.水素浸食
     f.その他
  (4).溶融塩・溶融金属腐食
     a.溶融塩腐食
     b.溶融金属腐食

5.主な腐食試験法(JIS)
  (1).サイクル腐食試験法
  (2).局部腐食試験法
  (3).高温腐食試験法

6.各種金属材料の腐食事例
  (1).炭素鋼・低合金鋼
      ・構造物、高圧装置での例    (
  (2).ステンレス鋼・高合金鋼
     ・製造装置、発電設備、タンクなどの例
  (3).非鉄金属材料
     a.アルミ合金
      b.チタン合金 他

7.腐食防止対策と適用例
  (1).腐食防止対策の考え方
  (2).表面を環境から遮断する方法
     a.めっき
     b.化成処理
     c.溶射
     d.塗装
     e.ライニング
     f.防錆油 など
  (3).環境を改善する方法
     a.インヒビター(防錆剤)
     b.電気防食
     c.不働態皮膜を利用した方法 など

8.表面改質による新しい耐食・耐熱材料の紹介
  (1).低温浸炭ないしは低温窒化による新しい高硬度・耐食材料
  (2).窒化及びCr拡散処理による高硬度・耐熱・耐食 など

9.質疑応答(含個別相談)

キーワード 腐食 溶液腐食 高温腐食 防食対策 電気防食 腐食試験法 不働体被膜改善
タグ 化学環境金属腐食・防食
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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