めっきの基礎とトラブル対策およびデジタル化による工程管理への応用

~ めっき膜の評価法、めっき液の管理、めっき不良の要因とその対策、品質改善と向上、最適条件への数理モデルの適用法 ~

・デジタル化手法を最大限に活用し、めっき技術の高度化をはかり、効率的なめっきプロセスに活かすための講座

・先進的プロセス管理法と熟練者ノウハウの蓄積手法を先取りし、トラブル防止や欠陥の判定、めっき条件の最適化などへ応用しよう!

講師の言葉

 長い歴史を持つめっき。古くてやることがもうないと考えられがちなめっき法ですが、昨今の産業構造の変化に伴い、再度めっきの高度化を進めていくことが必要になっています。しかしながら、いざめっきを行うことになっても、めっきはノウハウの塊であることが敷居を上げることになっています。いわゆるブラックボックス化が進んでいるため、めっきに従事する方も、なぜに対する回答を基礎データに戻ってしっかりと理解することが必要となります。  
 めっきに関する技術知識情報を集約した「めっきデータベース」を中心に、めっき条件パラメータと膜特性の相関に関する加工事例、トラブルへの対応事例など豊富な事例を示します。また、熟練者の考え方やノウハウをソフトウェアに蓄積し、解析を行う手法についても紹介します。今後、ますます情報化が進むにつれて、めっき工程の管理の仕方への要求も変わってきます。デジタル化手法を最大限に活用して、ビックデータやIoT時代に向けた次世代のめっきを実践していきませんか?

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年01月18日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・湿式めっきに関する初学者の方 
・めっき膜の評価に携わる方 
・めっき工程管理やめっきトラブル対応に従事している方 
・めっきラインを新規に構築しようとする方 
・ビックデータやIoTのプロセスへの活用に興味がある方
予備知識 ・湿式めっき技術に関する基礎的知識 
・電気化学、化学と膜特性(膜物性)に関する基礎的知識 
・高校レベル以上の数学的知識
修得知識 ・「めっきデータベース」を用いて、技術知識データを示しながらめっきの基礎について学びます
・めっきトラブルとその対処法については、豊富な実験結果を示しながら、解決への糸口を導き出す方法や、新規めっきラインの構築に必要なポイントについて習得することができます
・「めっきソフトウェア」を紹介することで、多様かつ、大量のめっき工程に関する技術データをどう収集し、そして、様々な数理手法を用いた解析を行うことで、熟練者の有するノウハウを蓄積する手法を学びます。これをツール(道具)として用いた現場での活用法や、具体的にどのように分析するのが良いのか、複数の事例を基に解説します。
・これからますます重要視される化学プロセスの先進的なアプローチを体得することができます
プログラム

1.めっきの基礎知識と技能者像  
  (1).めっきの基礎 
    a.めっきの析出量と厚さ 
    b.電流密度と電流分布 
    c.めっきデータベースとは 
  (2).めっきを取り巻く現状とめっき技能者像 
    a.めっきの現状 
    b.受託加工で求められるめっき技能者像 
    c.技能検定で求められるめっき技能者像  

2.めっき製品の検査 
  (1).めっき膜の評価法 
    a.めっき厚さ測定 
    b.めっき耐食性試験と防食機構  
    c.めっき硬さ試験 
    d.めっき密着性・付着性試験 
    e.めっき磁気特性試験 
    f.めっき膜構造特性試験、組成分析 
  (2).めっき液の管理 
    a.ハルセル試験 
    b.電位―電流で何がわかるか  
    c.光で何がわかるか  

3.めっきの不良、その要因と対策 
  (1).めっきの不良とは
    a.電気めっきJISに記された不良 
    b.めっき不良の発生要因とトラブル対策事例 
    c.めっき手法によるトラブル 
  (2).めっき不良・仕様不良を減少させるために 
    a.めっき目的の明確化と仕様 
    b.仕様不良の発生要因と加工仕様書への記載事項

4.熟練者の技能分析に基づく数理モデルの展開とめっき現場への適用事例 
  (1).品質改善と向上、条件最適化への数理モデルの適用  
    a.QC分析のめっき工程への適用  
    b.一対比較法のトラブル対策への適用 
    c.ベイズ推論のめっきトラブル予測への適用  
    d.重回帰分析のめっき条件最適化への適用 
    e.機械学習によるめっき欠陥の判定への適用 
    f.ウェーブレット解析による
      時系列めっき工程管理への適用

キーワード めっき工程 耐食めっき 磁性めっき 配線めっき アニオン カチオン QC7つ道具 ベイズ推論 重回帰分析 推奨条件 めっきデータベース
タグ 技術伝承表面処理・めっき
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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