機械設計における機構の基礎と高性能機器設計への応用および例

~ 機構の種類とリンク機構における運動学・動力学解析および平面リンク機構の設計例 ~

・設計する装置の要求性能やコストに合った、適切な機構設計を行うための講座
・自由度の算出方法、機構の各関節での変位の計算方法、機構の動力学解析を学び、より高性能な機器の設計に活かすためのセミナー!

講師の言葉

 機構は機械装置の骨格を形成しています。すなわち、用いる機械要素の選択で、その装置の特性が決まります。動力源をたくさん用いれば、複雑な運動を創成することが可能ですが、その分、駆動するための制御系が複雑になりシステム全体が大型化し、コストがかさむことが少なくありません。
 そこで本講習では、設計する装置の仕様から適切に自由度を配置し、目的にあった機構の選択方法について考えていきます。3D CADが身近になった環境でも、リンク機構の運動をシミュレーションする手法は、機構を評価する上で欠かせません。
 ポイントとして、機械装置に用いる動力源の数を決定する際に重要な自由度の算出方法や機構の各関節(対偶)での変位の計算方法を学びます。さらに、動力源の選択に欠かせない機構の動力学解析についても基礎から学んでいきます。
 最後に、これらの解析手法を用いた装置の設計例を示します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年01月22日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・機構学(メカニズムの設計)に興味があるが、大学等で学んだことがない方
・かつて機構学を学んだが、もう一度学び直したい方
(産業機械、製造装置、ロボット、福祉機器などの研究開発、設計、信頼性保証などに携わる技術者の方や機構設計に関心のある技術者の方)
予備知識 ・ベクトル等の数学における代数幾何の知識のあることが望ましい
修得知識 ・機構学の修得。具体的には、機構の分類と入出力解析および力学解析の方法を理解し、既存の機構を応用して、装置の設計に必要な知識の修得
プログラム

1. 機構学の基礎と機構の種類
  (1). 機構学とは
      a. 機械と機構
      b. 機械設計の流れ
  (2). 機構の種類
      a. リンク機構の種類と特徴
      b. 平面リンク機構と空間リンク機構およびそれらの例
  (3). 対偶の自由度
      a. 低次対偶と高次対偶およびそれらの表現
      b. 対偶の拡張

2. リンク機構の運動学解析
  (1). 機構の自由度
      a. 対偶と自由度
      b. 自由度の計算式
  (2). 平面リンク機構の運動学解析
      a. 変位解析
      b. 速度解析
      c. 瞬間中心を用いた変位解析
  (3). 空間リンク機構の運動学解析
      a. 変位解析
      b. 速度解析

3.リンク機構の動力学解析
  (1). 平面リンク機構の動力学解析
      a. 自由物体表示
      b. 機構に作用する力とモーメント
      c. 平面機構の運動方程式
  (2). 空間リンク機構の動力学解析
      a. 自由物体表示
      b. 機構に作用する力とモーメント
      c. 空間機構の運動方程式

4.平面リンク機構の設計例
  (1). 平面内で運動を案内する機構の設計
      a. 運動するリンクが描く軌跡の算出
      b. 福祉関連機器の設計例
  (2). 力学特性を考慮した設計例
      a. 力学特性の評価方法
      b. 設計の実例

キーワード リンク機構 運動学解析 自由度 対偶
タグ 設計・製図・CAD
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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