リチウムイオン電池の劣化診断技術と過渡現象による効果的な診断技術の実践 ~1人1台PC実習付~

~ 電池劣化診断の必要性、過渡現象解析とモデリング、電池内部インピーダンス、劣化診断装置の事例 ~

・Excelを使ってリチウムイオン電池を始めとする二次電池の劣化診断技術を修得する講座
・過渡現象解析をベースにした二次電池の劣化診断法を学び、高精度な劣化診断法を修得しよう!

講師の言葉

 携帯機器から電気自動車に至るまで、幅広くリチウムイオン電池が用いられていますが、電池をより有効に使用するには、電池の劣化診断技術の確立が必須です。この技術により、障害回避、適切な電池交換、再利用などによるコストならびに廃棄物の削減が実現されます。
 本講演では、特別な充放電装置を用いることなく安価かつ簡易に電池の劣化診断を行う過渡現象を利用した稼働時劣化診断法を紹介します。本手法は、電力システムシミュレーション・モデリング技術を応用したもので、対象は全く異なりますが、高精度な解析を要求されるインフラシステム解析技術を応用することにより、実用性の高い診断法としています。
 今回は講演のみならず、初学者でも可能なExcelを使用した実習を通して、電池のモデル構築の基礎的手法を習得して頂くと共に、開発技術をマイクロコントローラに実装したプロトタイプの実演により、実用性も確認していただきます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年01月09日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・リチウムイオン電池、ニッケル水素、鉛電池などの2次電池の制御回路設計に携わっている方
・携帯機器から大容量装置に至るまで、2次電池を用いた機器設計に携わっている方
・電池特性の測定に携わっている方
・マイクロコントローラの設計に携わっている方
・自動車、家電、航空、機械、電気電子、その他関連企業の方
予備知識 ・Microsoft Excelの基本的操作
※関数やグラフ作成の経験があれば問題ございません
修得知識 ・電気回路シミュレーション技法について理解出来る
・時間領域と周波数領域解析法の違いと使い方を理解出来る
・大容量蓄電システム開発におけるシミュレーション技法を修得できる
・過渡現象法と従来の劣化診断法との関連を理解できる
プログラム

1.背景:電力システムとコンピュータシミュレーションの事例
  (1).大規模インフラシステムの設計とコンピュータシミュレーション
  (2).定常現象と過渡現象のシミュレーション
  (3).シミュレーションツールの開発とモデルの開発
  (4).鉄道用大容量蓄電システムの開発実績
    a.電気鉄道システムシミュレーション
    b.架線電圧安定化
    c.Li-ion電池数値シミュレーション
    d.内部抵抗動的測定
    e.予防保全技術

2.電池劣化診断の必要性
  (1).コスト低減、安心安全、廃棄物削減
  (2).稼働時劣化診断法
    a.蓄電池の安価で実用的な劣化診断手法
    b.専用充放電装置/回路の排除
    c.従来法と過渡現象解析の利用の比較

3.過渡現象解析とモデリング基礎
  (1).周波数領域と時間領域における過渡現象解析とモデリング法
    a.Cole-Coleプロットと過渡応答
    b.Z変換と有利関数近似の組合せ
  (2).RC回路のモデリング
    a.Li-ion電池の等価回路
    b.RC並列回路のアドミタンス/インピーダンス
    c.劣化と等価回路定数
    d.等価回路定数とパラメータ相関性

4.電気工学と電気化学工学とのコラボレーション
  (1).電気化学的手法・電気工学的手法の限界
  (2).コラボレーションによる新分野展開
    a.稼働中の蓄電池による非破壊劣化診断技術
    b.過渡現象を利用した劣化診断法

5.電池内部インピーダンスと電池過渡応答
  (1).多段CR回路によるリチウムイオン電池内部インピーダンス表現法
    a.電池内部インピーダンスと過渡波形
    b.リチウムイオン電池の過渡波形
  (2).電池内部インピーダンスと劣化の相関性

6.劣化診断装置の開発・事例
  (1).マイクロコントローラを用いた劣化診断装置プロトタイプの紹介とデモ
    a.インピーダンス推定
    b.SOC推定機能
    c.システム実用化にあたって
  (2).鉛電池、ニッケル水素2次電池への展開と産官学連携

キーワード リチウムイオン 劣化診断 Z変換 RC回路 等価回路定数 Li-ion 非破壊劣化診断 過渡現象 インピーダンス マイクロコントローラ 鉛電池
タグ シミュレーション・解析リチウムイオン電池電気電池
受講料 一般 (1名):50,600円(税込)
同時複数申込の場合(1名):45,100円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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