異種材接着技術とその応用および接合部の設計・評価技術

~ 構造用接着剤の自動車、鉄道車両への応用、軽量化に向けての指針、接合部設計上の注意、接着の評価 ~

・各種プラスチックおよびゴム / 金属を被着材にした最新接着技術と接着接合部の設計・評価法が修得できる講座
・軽量化を目的に、鋼材の代替として CFRPやCFRTPの使用が増えていることで必要性が増している異種材接着技術を学ぶ特別セミナー!

講師の言葉

 接着における近年のキーワードは「異種材料の接着」及び「構造接着」である。
 この背景は自動車や鉄道車両の軽量化を目的に、鋼材の代替として CFRPやCFRTPの使用が増えていることにある。
 当然のことながら、「金属とプラスチックの接着」のような異種材料の接合においては、溶接という最も一般的な接合技術が適用できない。ここに接着(接着接合)の出番がある。
 この講座では第1部に於いて、「構造用接着剤の自動車、鉄道車両への応用」と題して、現状と進捗状況について情報提供する。そして第2部では「異種材料の接着と接着接合部の設計&接着の評価」と題して、高分子材料として各種プラスチックおよびゴム / 金属を被着材にした最新接着技術および接着接合部の設計と接着評価について基盤情報を提供する。

本講座は会場が変更になりました

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年12月10日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 宮崎県東京ビル
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・自動車、鉄道車両、電機・電子部品、船舶などの産業で、構造接着(強靭な接着)に携わっている方
・異種材料の接着や構造接着に関する問題を抱えている方
予備知識 ・接着技術の基礎を知っていると理解しやすい
修得知識 ・異種材料の接着、構造接着に関する基礎知識と近年の最先端技術について習得できる
プログラム

第1部 構造用接着剤の自動車、鉄道車両への応用

1.構造用接着剤の技術動向
  (1).一般的な自動車製造工程
  (2).代表的な接着関連材料
  (3).自動車における粘着、接着材料の接着部位
  (4).構造用接着剤の適用部位
  (5).スポットウェルドボンディング
  (6).ヘミング用接着剤
  (7).ダイレクトグレージング工法
  (8).ブレーキ部品の接着
  (9).軽量化に向けての指針
  (10).車両用パネルの接着
  (11).フィレットの効用
  (12).構造接着と構造用接着剤
  (13).エポキシ樹脂系構造用接着剤
  (14).第二世代のアクリル系構造用接着剤
  (15).ポリウレタン系構造用接着剤
  (16).PP用変成シリコーン系接着剤
  (17).PP用反応形アクリル系構造用接着剤
  (18).エポキシーシアノアクリレートハイブリッド形構造用接着剤

第2部 高分子材料(プラスチック・ゴム)/金属の接着技術

1.金属とプラスチックの接着
  (1).接合手法の長所・短所
  (2).何故、異種材料の接着(接合)なの?
  (3).異種材料の接着における問題点
  (4).接着の阻害因子
  (5).金属表面の模式図
    ・金属材料の特性
  (6).表面処理の必要性
  (7).表面処理の工法
    ・金属表面の脱脂・研磨
    ・金属の表面処理
    ・プラスチックの表面処理
    ・プラスチックの表面処理手法(より詳細に)
  (8).表面処理効果の確認(ダイン液による方法)
  (9).軟鋼板とC-FRPの接着
  (10).軟鋼板とPPの接着
  (11).PPの表面処理(イトロ処理)
  (12).PAの接着、接着剤、表面処理

2.金属とゴムの接着
  (1).金属とゴムの接着(概論)
  (2).被着材ゴムの組み合わせと接着方法
  (3).ゴムの簡易鑑別法
  (4).各種ゴムのTg(ガラス転移温度)とSP値(溶解度パラメーター)
  (5).主要エラストマーの特性
  (6).ゴム用配合剤について知る
  (7).ゴムの加硫接着
  (8).ゴムの種類と表面処理、接着剤の関係
  (9).加硫ゴムの表面処理の手法
  (10).ヨウ化メチレン処理による接着効果
  (11).加硫ゴム用接着剤
  (12).金属 / ゴムの接着事例

3.接着接合部の設計
  (1).接着接合部の設計概論
  (2).接合部にかかる応力の基本形
  (3).基本応力の特性
  (4).せん断試験片の応力分布
  (5).せん断試験片の板厚, ラップ長さの影響
  (6).接着層厚さの影響
  (7).スポットウェルドボンドの効用
  (8).接合係数とは
  (9).フィレットの効用
  (10).接合部設計上の注意

4.接着の評価
  (1).接着強さ試験方法
  (2).標準的な接着試験片
  (3).接着強さを低下させる要因
  (4).接着剤の硬化物で測定される代表的特性
  (5).接着・接着剤の信頼性評価
  (6).耐久性試験一覧
  (7).引張りせん断疲労試験
  (8).くさび衝撃試験
  (9).非破壊検査

5.質疑応答

キーワード 異種材接着技術 表面処理 加硫接着 スポットウェルドボンディング 構造用接着剤
タグ ゴムプラスチック異種金属接着・溶着
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
宮崎県東京ビル
東京都千代田区九段南4-8-2
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日