高張力鋼板に対応したプレス技術とトラブル対策

~ ワレ、シワ、寸法不良、スプリングバックの発生メカニズムと対応策 ~

・一段と需要が拡大している高張力鋼板(ハイテン材)の成形技術と不具合対策を学ぶための講座
・基礎実験に裏付けられた高張力鋼板のトラブル発生メカニズムと対策法を修得し、問題解決に役立てよう! 

講師の言葉

 現在、日本の製造業では世代交代が急速に進展しており、その対応策としてマニュアル化が進展しています。しかし、マニュアルは確立された技術のものであり、各個人が長年の経験により習得されたノウハウ(特に感性的な部分)は困難さにより、マニュアル化されていない。
 マニュアルの本質を理解し、それを更に進化させていくためには、マニュアルを活用する人達が自身で考え、それの基となっている原理原則を理解し、それにもとづいて常にチャレンジしていく必要があります。
 本講演ではプレス成形時に生じる不具合の原因と対応策を学ぶ過程を通して、日常業務において原理原則まで突き詰め、自身の考えで問題解決に取り組むことを学んでいただきます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年10月05日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・型設計経験のある技術者の方
・プレス現場経験のある技術者の方
・成形シミュレーション経験のある技術者の方
・自動車、自動車部品関連企業の方
予備知識 ・塑性(特にプレス)加工の基礎知識
修得知識 ・設計・加工マニュアルの改定と新規作成
・自身の考えで問題解決方案の提案が可能となる 
プログラム

1.高張力鋼板(ハイテン)化に伴う発生不具合
  (1).高張力鋼板の鋼種による材質特性相違の理解
  (2).高張力鋼板では成形方式と鋼種による発生不具合差の考慮
  (3).プレス成形不具合の分類と事例

2.ワレ
  (1).発生メカニズム
    a.板 曲げ中立軸位置
    b.成形過程での ひずみ履歴
    c.材料要因
  (2).対応策
    a.板曲げ部の応力緩和
    b.局部応力の分散・低減
    c.材料特性の考慮

3.シワ
  (1).発生メカニズム
    a.圧縮応力の作用
    b.材料要因
  (2).対応策
    a.圧縮応力の分散・低減
    b.材料特性の考慮

4.寸法不良
  (1).発生メカニズム
    a.作用応力(板厚方向/面内/せん断)
    b.材料要因
  (2).対応策
    a.作用応力の分散・低減
    b.反対方向応力の付加
    c.材料特性の考慮

5.シミュレーション
  (1).不具合と問題点
    a.定量的な対応が困難
    b.近似材料特性の使用
    c.解析者の実務プレス加工理解不足
  (2).対応策
    a.シミュレーション結果と実成形結果のコリレーション
    b.シミュレーションソフトの限界見極め
    c.独自ノウハウの構築(実務技術者・解析技術者の協同作業)

6.基礎実験で得られた考慮すべき項目
  (1).成形方式 
     ・ドロー成形/フォーム成形/フォームドロー成形
  (2).成形荷重
     ・ドロー成形/フォーム成形/フォームドロー成形
  (3).バウシンガー効果
     ・加工負荷反転による成形性向上

キーワード プレス成形 スプリングバック ハイテン材 寸法不良 圧縮応力 応力緩和 作用応力 板曲げ部 面形状 形状凍結
タグ プレスシミュレーション・解析金属加工自動車・輸送機
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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