エンジン熱効率向上技術と排ガスのクリーン化および最新燃焼技術

~ エンジン高効率化の原理、排ガス生成機構と低減法、次世代燃焼技術 ~

・エンジン熱効率の基礎から最新の高効率・クリーン化技術まで、分かりやすく解説する講座
・エンジンの高効率化・クリーン化技術を学び、新たなエンジン開発の応用に活かすための特別講座!

講師の言葉

 地球温暖化や大気環境改善の観点から、エンジンの徹底的な高効率・クリーン化が求められています。従来のガソリンエンジンやディーゼルエンジンにおいても、様々な対応技術が提案され、着実に環境性能の向上が進んでいるほか、新たな高効率化技術の研究開発も精力的に行われています。
 例えば、昨今、「高圧縮比化、超希薄燃焼(リーンバーン)、大量排ガス再循環(EGR)、可変圧縮比、直噴、過給ダウンサイジング、ダウンスピーディング、レスシリンダー、高膨張比(アトキンソン、ミラー)サイクル、可変動弁技術、壁温スイング遮熱、HCCI、PCCI、RCCI…」 など、多様な技術が提案されています。これらの技術の利点や狙いを“高効率クリーン化原理”に基づいて理解すれば、上記の技術がなぜ有用なのか、すんなり納得できます。また、原理を理解すれば、新たな技術の創生や、将来技術の予測にも役立つはずです。
 本セミナーでは、エンジン熱効率や排ガスを支配する因子など、エンジン高効率クリーン化の理論と、最新エンジン技術との関係を、熱力学などの基礎理論に立ち返って分かり易く説明します。その上で、注目される各種最新技術について、原理と対応させながら解説します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年11月30日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・エンジンの高効率クリーン化技術とその原理(どうすれば高効率・クリーン化が実現できるのか?)に興味をお持ちの方
(例)自動車、二輪、汎用等のエンジンメーカー、関係サプライヤー、次世代エンジン技術とその原理を調査したい方など
予備知識 ・エンジンの基本的なしくみ(基本的な構造と動作原理)の知識をお持ちでしたら、理解しやすいと思います
修得知識 ・ エンジンの熱効率が、何によって支配されているかが理解できる
・ どうすれば熱効率が向上するかが分かる
・排ガスの生成機構の全体像を理解できる
・ 高効率化のための有望なキーテクノロジーは何かを考察できる
・様々な条件の下で排ガスや燃費がどのようになるかを推察できる
プログラム

1.自動車用パワートレインの課題と比較(エンジン、HEV、EVなど)

2.エンジンの高効率化の原理
  (1). エンジンの熱力学
      a. 熱力学の基礎  
      b. エンジンの熱力学サイクル
      c. エンジンの理論熱効率   
      d. 理論熱効率の向上原理
  (2). エンジン熱効率の支配因子
      a. エンジン性能を表現する基本指標
      b. 熱効率の向上法    
      c. 各種損失とその低減法

3.有害排出ガスの生成機構とその低減法
  (1). 有害排出ガスとその規制
      a. 燃費規制
      b. 測定方法・走行モード(JC08、WLTP、RDE)
  (2). 有害排出ガスの生成・排出メカニズム
      a. 未燃炭化水素(HC)   
      b. 一酸化炭素
      c. 窒素酸化物        
      d. 粒子状物質

4. 高効率エンジンのための次世代燃焼技術
  (1). リーンバーンエンジン   
  (2). 筒内成層直噴エンジン
  (3). 直噴過給ダウンサイジングエンジン
  (4). 可変動弁技術       
  (5). 高圧縮比エンジン
  (6). 可変圧縮比
  (7). 壁温スイング遮熱による冷却損失の低減
  (8). ガソリンエンジンの異常燃焼
      a. ノッキングの基本原理
      b. 低速ノッキング
      c. 高速ノッキング   
      d. 過給エンジンのプレイグニッション
      e. Livengood-Wu積分によるノック予測
  (9). 炭化水素燃料の自着火メカニズム
      a. 燃焼反応の基礎
      b. 水素・酸素燃焼における爆発半島
      c. 炭化水素の高温酸化反応メカニズム
      d. 炭化水素の低温酸化反応メカニズム
      e. 分子構造とオクタン価
  (10). ディーゼル燃焼の予混合化
  (11). 予混合圧縮着火(HCCI)燃焼
      a. HCCI燃焼の利点と課題   
      b. HCCI機関の特性
      c. HCCI機関の燃焼メカニズム 

キーワード エンジン熱効率 排出ガス 燃費規制 リーンバーンエンジン ノッキング 予混合圧縮着火 HCCI 
タグ 自動車・輸送機
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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