プラスチック成形品における残留応力低減技術と破損対策 

~ 残留応力発生のメカニズムと解析例、プラスチックの強さを変化させる要因、残留応力低減技術 ~

・プラスチック特有の力学的性質、強さの予測方法、成形に伴う残留応力の低減技術を修得する講座

・プラスチックにおける残留応力低減技術を修得し、信頼性の高い製品開発に活かそう!

講師の言葉

 プラスチックの強度設計では、製品の使用中にプラスチックにどのような応力が生じるかを見積もることも然る事ながら、プラスチックの成形方法、使われる環境、負荷条件を考慮した場合に、プラスチックにどのような強さが期待できるかを見積もることも重要です。
 プラスチックの強さなどの性質は、初期の成形時および使用中に変化します。例えば、プラスチックの強さは成形プロセスの影響で異方性を含めた変化を生じ、更に成形に伴い残留応力も生じます。また、使用中の負荷の状態、使用環境、温度、時間の影響によっても強さは変化します。
 本講座では、応力解析、強度評価を進める際に係わるプラスチックの性質、強さを変化させる要因について解説いたします。続いて、プラスチック特有の力学的性質について解説し、強さの予測方法、ならびに成形に伴う残留応力の低減技術について解説いたします。

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セミナー詳細

開催日時
  • 2018年09月19日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 全電通労働会館
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・プラスチック製品の設計、成形に関わる技術者の方
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・プラスチックの強さを左右する成形時の要因
・プラスチック特有の力学的性質
・プラスチックの強さを左右する負荷、環境要因
・残留応力の低減方法
プログラム

1.プラスチック成形品の強度設計で考慮する事項

2.応力解析を進める際に係わるプラスチック特有の性質
  (1).結晶化
    a.結晶化速度と温度
    b.結晶化に伴う収縮
    c.結晶化速度と圧力
  (2).充填材添加に伴う物性値の異方性と複合則、ウエルド部の強さ
    a.異方性の発生メカニズム
    b.物性値の異方性、ウエルド強さ
    c.充填材添加プラスチックの物性の複合則と異方性
  (3).粘弾性特性
    a.時間~温度換算則と線形粘弾性理論
    b.時間温度換算則
    c.応力緩和の積分法則とクリープの積分法則
    d.温度が変わる場合における重ね合わせの原理
  (4).温度変化に伴う残留応力発生のメカニズムと解析例
    a.熱粘弾性力学モデルによる残留応力発生メカニズムの定性的説明
    b.残留応力の解析例

3.プラスチックの強さを変化させる要因
  (1).疲労破壊
    a.疲労破壊特性
    b.疲労負荷と耐久(定寿命)線図
    c.繰り返しの負荷に伴う発熱
    d.粘弾性材料に繰り返し負荷が加わる際の発熱のメカニズム
    e.累積損傷則(マイナー則)
  (2).遅れ破壊(クリープ破壊)
    a.遅れ破壊(クリープ破壊)現象
    b.クリープ破壊における時間・温度換算則
    c.クリープ負荷によるクラックの成長速度
  (3).熱、紫外線、環境物質による劣化
    a.熱劣化
    b.紫外線劣化
    c.紫外線を含む環境劣化
    d.複合劣化
    e.環境物質・化学薬品による劣化
    f.耐熱性の評価

4.残留応力の低減技術
  (1).残留応力の測定法
    a.残留応力の発生要因
    b.測定法
  (2).成形にともなう残留応力測定例
    a.熱可塑性樹脂
    b.熱硬化性樹脂
  (3).低残留応力化材料
    a.フィラー充填量と成形性
    b.フィラー形状、粒度分布とモールド材料の粘度
  (4).残留応力低減成形法

キーワード 応力解析 残留応力 結晶化 充填材 粘弾性特性 疲労破壊 遅れ破壊 クリープ破壊 熱劣化 紫外線劣化 フィラー
タグ プラスチック疲労応力解析
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
全電通労働会館
全電通労働会館
住所: 〒 101-0062 東京都千代田区神田駿河台3丁目6

電話番号 :
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