疲労強度向上・ゆるみ防止技術に活かす、ねじ締結体設計とそのポイント

~ 機械・構造物締結部のトラブル例による解明と対策、ボルト・ナットの疲労強度向上技術、ねじ締結部のゆるみメカニズムと防止技術のポイント ~

・ねじ締結事故を防止するための本質技術を解明し、対策技術を修得する講座

・ねじ締結体における疲労強度設計の留意点と評価法および、ゆるみ防止技術を修得し、事故を未然に防止しよう!

講師の言葉

 機械・構造物は多数の部材・部品の締結・接合によって構成されている。
 また、これらの機械・構造物の事故のほとんどがこの締結・接合部で起こっている。
 特にねじ締結に限っても、最近の新幹線、航空機のパネルの落下に代表されるように頻繁に起こっている。このような事故の原因究明、対策においては力学、生産技術等の高度の技術問題ではなく、単なる末端保全技術者の「単純ミス」 「マニュアルの不備・不順守」に流れる傾向が強いが、その繰返しでは事故は幾度も繰り返す。
 どんな事故も必ず 「開発設計」-「生産技術」-「品証」―「保全」の技術のピラミッド全体の連携問題、つまり力学、変形、摩擦、寸法精度、ばらつき、二重安全設計などの総合技術で対応する必要がある。
 本セミナーは、この視点から、まずは最近のねじ締結事故に関して、本質技術解明、対策プロセスの事例を紹介し、次にここで使われる基本技術を力学、生産技術、品証技術中心に順次解説する。
 機械に限らずプラント、土木・建築も含めた、開発設計、応力解析、生産技術、施工、品証、保全技術者全員に聞いていただきたい。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年07月25日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・機械関係:製品・機械構造物開発設計、生産技術、品質保証、保全技術者の方
・構造設計、施工、保全関連技術者の方
予備知識 ・材料力学、機械要素の基礎的な事項
修得知識 ・ねじ締結体における内力係数、破壊力学、疲労強度、遅れ破壊、事故解析
プログラム

1.機械・構造物締結部のトラブル例から学ぶ力学視点解明
  (1).KLMオランダ航空機パネル落下事故の力学視点解明と対策
  (2).山陽新幹線フサギ板落下の本質技術解明
  (3).ジェットコースター車軸ボルト破損事故の力学解明
  (4).笹子トンネル天井版崩落事故の力学解明
  (5).トレーラハブボルト破損事故のフレッティング疲労

2.ねじ締結体の設計の流れ
  (1).初期締付け
     ・トルク係数 K
  (2).軸方向負荷
      ・内力係数 Φ、荷重分担
  (3).疲労強度評価
  (4).軸直角方向負荷
     ・限界すべり量δC
  (5).ゆるみ評価

3.ねじ締結体の疲労強度向上法
  (1).ボルトの対策
     ・伸びボルト、不完全ねじ部
  (2).ナットの対策
  (3).塑性域締め付け法

4.ねじ締結部のゆるみのメカニズムとゆるみ防止技術
  (1).非回転(へたり)ゆるみ
  (2).回転ゆるみ

5.従来のねじ設計法の見直し
  (1).座金の善悪
  (2).ダブルナットの効果

6.CAD/CAE一貫設計と設計事例
  (1).CAD/CAE一貫設計について
  (2).設計例

7.まとめと質疑応答

キーワード 機械締結部 構造物締結部 フレッティング疲労 ねじ締結 疲労強度 ねじ締結体ゆるみ CAD/CAE一貫設計
タグ 精密機器・情報機器ねじ機械機械要素強度設計構造物自動車・輸送機車載機器・部品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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