樹脂熱流動解析の基礎と生産技術への応用 ~1人台PC実習付 ~

~ 押出ダイ最適化解析技術、流体/構造錬成解析技術、スクリュ内繊維断/液的分裂解析技術 ~

・溶融樹脂の特性やその挙動を理論的に把握し、製品品質や生産性の向上に活かすための講座
・各種押出成形CAEの夏樹脂流動解析の実習を通して、効果的なプラスチック成形技術に応用するための特別セミナー!

講師の言葉

 プラスチック成形で取り扱われる溶融樹脂は、温度や変形状態によって特性が複雑に変化する材料です。
 溶融樹脂の特性やその挙動を理論的に把握することは、製品品質や生産性の向上を図る際に重要です。
 本講座では、樹脂の材料特性の定量化法や流動解析の基盤となる理論について平易に解説します。
 また、当社で開発/販売している各種押出成形CAEの体験利用を通じて、コートハンガーダイ、スパイラルマンドレルダイ、及び単軸/二軸スクリュ押出成形装置などを対象とした樹脂熱流動解析を行い、これらの装置の特徴や分析法についての知見を深めていただきます。
 CAEの専門家は勿論、これまでCAEの経験の無い生産技術者や装置設計者の方々にも、容易に運用可能なCAEを紹介します。
 CAEを利用すれば、ブラックボックス内の成形現象を可視化することが可能ですので、誰もが、複雑な成形現象を直感的に理解できます。
 CAEより得られる様々な可視化情報は、生産性/品質向上や諸問題点の解決手段、装置の合理的な設計/運用のアイデアとして活用いただけると思います。

本セミナーは受付を終了いたしました

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年09月27日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・プラスチック成形に関わる生産技術者、解析技術者、装置製造者、品質管理者
・プラスチック樹脂熱流動解析に関心のある技術者
予備知識 ・基礎的な数学的知識(基礎理論の理解に必要です)

修得知識 ・プラスチックCAEの背景となる基礎理論
・プラスチック押出成形装置の特徴と特性
・プラスチック押出CAEの運用方法
・プラスチック押出成形加工時の問題点とその対策
・プラスチック押出成形品の生産性、品質向上のために活用可能な基礎知識
プログラム

1.樹脂熱流動解析の背景理論の基礎
  (1).樹脂熱流動解析の目的
     ・高付加価値成形解析、最適化解析、連成解析
  (2).成形現象の支配方程式
    a.連続方程式
    b.運動方程式
    c.エネルギー方程式
    d.溶融可塑化モデル
    e.固体輸送モデル
  (3).溶融樹脂の材料特性
    a.非ニュートン純粘性モデル、
    b.粘弾性モデル
    c.各種レオロジー特性

2.樹脂流動数値解析技術
  (1).Hele-Shaw 流れの定式化
     ・装置流路形状の特徴に着目した実用性の高い定式化
  (2).有限要素法
     ・多くのCAEで採用されている離散化数値解析法の解説
  (3).押出ダイ最適化解析技術
    a.コートハンガーダイで製造されるフィルム
    b.シートの肉厚均一性を高めるための最適化解析技術
  (4).流体/構造連成解析技術
    a.コートハンガーダイと周囲金型の流体
    b.構造連成解析
  (5).スクリュ内繊維破断/液滴分裂解析技術
      ・スクリュ内で問題視される繊維破断や液滴分裂の解析技術

3.樹脂流動解析の生産技術への応用
  ・CAEから得られる様々な成形現象の可視化による生産性、品質向上と装置運用への活用
  (1).材料特性のモデルフィット
    a.材料物性をどのように捉えるか
    b.材料物性フィッティングツールを利用した粘度特性の定量化
  (2).コートハンガーダイ内樹脂流動解析及び最適化解析
    a.コートハンガーダイ内の樹脂流動状況の把握とフィルム
    b.シート品質向上に有効な対策
    c.コートハンガーダイ専用CAEを利用した熱流動解析と最適化解析
  (3).コートハンガーダイ/周囲金型との流体/構造連成解析
    a.Tダイで問題になる口開き量の評価
    b.コートハンガーダイ専用CAEと構造解析ソフトを併用した連成解析
  (4).スパイラルマンドレルダイ内樹脂熱流動解析
    a.スパイラルダイ内の漏洩
    b.合流挙動、及び成形上問題視されるウェルド形成状況の強化
    c.スパイラルマンドレルダイ専用CAEを利用した熱流動解析
  (5).単軸スクリュ内樹脂熱流動解析
    a.単軸内固体輸送、溶融化、溶融体輸送領域の一環解析
    b.単軸スクリュ専用CAEを利用した溶融可塑化解析と熱流動解析
    c.可視化試験押出機とCAEの連携
  (6).二軸スクリュCAE内未充満熱流動解析
    a.飢餓運用状況下での二軸押出機内の状況把握
    b.二軸スクリュ専用CAEを利用した未充満解析と熱流動解析
  (7).二軸スクリュ内繊維破断解析
    a.最近、注目されている二軸押出機内繊維長分布の合理的な制御を支援する解析
    b.二軸スクリュ専用CAEを利用した繊維破断解析

4.まとめと質疑応答

キーワード 樹脂熱流動解析 成形現象 離散化数値解析法 押出ダイ最適化解析 二軸スクリュ 繊維破断解析
タグ プラスチック延伸・ウェブハンドリング金型射出成形樹脂・フィルム成形加工
受講料 一般 (1名):50,600円(税込)
同時複数申込の場合(1名):45,100円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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