紙搬送の基礎と設計技術のポイントおよびトラブル未然防止対策

~ 紙搬送設計、用紙検出・分離技術、静電気対策およびメンテナンスのポイント ~

・学ぶ機会が非常に少ない紙搬送技術について、基礎からトラブル対策まで解説する講座
・高機能、高信頼性と低価格の両立を実現した紙搬送機器を開発するために必要不可欠な技術をマスターするための特別講座!

講師の言葉

 ペーパーレス化が言われて久しく、日本での一人当たりの紙の年間消費量は、ここ10年で15%ほど低下しているにもかかわらず、実は印刷・情報用紙の需要量は大幅に増加していることが報告されています。
 一方、プリンターや複合機の普及、特にパーソナルユース化と消耗インクビジネスが招いた機器本体の低価格競争は、皮肉なことに、正確で効率的な作業が要求されるオフィスや学校官公庁の使用に耐える各種機器を排除しつつあります。
 我々は今、一時的な画像データと、紙面に残すべき情報の棲み分けを一層進めると共に、より低価格・高信頼・高機能のペーパーハンドリング機器を世に送りし、それを支えるハイレベルな技術を追求していかなければなりません。
 本セミナーでは紙搬送設計、用紙検出・分離・積載技術のポイントとそれに応じたトラブル対策について詳解致します。また、静電気対策や紙搬送系のトラブル、メンテナンスのポイントについても解説します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年09月12日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・印刷機、複写機、ATM、自動販売機、券売機、自動改札など紙搬送機器の研究開発、設計、生産技術、信頼性保証・評価に関わる研究者・技術者の方
・コピー用紙、記録紙、各種伝票など紙製品の研究開発に関わる方
・ゴムローラーおよび紙搬送機器に関わるゴム材料の研究開発に関わる方
予備知識 ・紙搬送に関連した業務に携わっていると理解が深まります
修得知識 ・紙の分離と搬送に係わる装置の開発と保守全般に関する知識
プログラム

1. 紙の基礎
  (1). 基本的性質
      a. パルプ、サイズ材(滲み防止剤)、填料
      b. 上質紙、再生紙、紙の目、プラスチック紙
  (2). 摩擦係数
      a. 紙とゴムの係数
      b. ウレタンゴの表面構造と摩擦係数
      c. 滑材の影響

2. 紙搬送に使われるゴム  
  (1). ウレタンゴム、NBR、EPDM、ブチルゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム
  (2). ゴムの劣化

3.紙搬送設計技術のポイント
  (1). センター搬送と片基準搬送
  (2). 紙サイズと搬送ガイド、ローラーの関係
  (3). ローラー搬送
      a. 紙搬送に必要なローラー数
      b. 駆動ローラーと従動ローラー
  (4). ガイド板形状
      ・すくい角、ホームベース型穴、R搬送、リブの効果
  (5). ベルト搬送、ボール搬送 
  (6). プラテン面搬送
  (7). 紙反転機構
  (8). 空気圧搬送
  (9). 装置間受け渡し
  (10). 斜行の発生原因
  (11). 斜行防止と斜行修正
      ・紙ストッパー、レジストローラー、幅寄せ搬送、流速法
  (12)ロール紙
      ・スキューの発生要因と修正方法

4. 用紙検出技術のポイント
  (1). 用紙検出/ジャム検出/重送検知
      ・反射光、透過光、レバー型、超音波センサ
  (2). 紙厚検出、用紙長検出
  (3). 透過光量検出
  (4). 不良搬送検出後の処理
      ・バイパス処理、瞬時停止
  (5). 用紙とノイズの判断

5. 用紙分離技術のポイント
  (1). コーナー爪方式、ゲート方式
  (2). 摩擦分離原理
      a. さばき積載方式
      b. フリクションパッド、ピックアップローラー、フィードローラー
      c. ワンウェイローラー、逆転ローラー、櫛歯ローラー、分離ベルト
      d. 迎え角、間隙分離法
      e. 傾斜給紙台と予備さばき
      f. エレベーター給紙

6.用紙積載技術のポイント
      ・自然落下式スタッカー、反転スタッカー、羽車式スタッカー、ジョッガー、振動スタッカー

7.静電気対策
  (1). 帯電とは
  (2). 自己放電式
  (3). 強制除電式

8.紙搬送のトラブルとメンテナンスのポイント
  (1). ローラーと分離パッドの汚れ
  (2). 分離パッド摩耗
  (3). 紙粉/レジン対策
     フリクションパッド溝、逆転ローラー(ベルト)による自動清掃
  (4). 搬送系開放重要性、ローラー圧解除、インターロック
  (5). オゾンによるゴムの酸化
  (6). PPCトナーの凝固
  (7). 従動ローラーへの汚れ付着
  (8). 消耗品、保守品の定義と実際

キーワード 紙搬送 センター搬送片基準搬送 ローラー搬送 ベルト搬送 ボール搬送 紙反転機構 プラテン面搬送 グリップ搬送 用紙検出 エレベーター給紙 用紙積載
タグ 設計・製図・CAD
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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