マルチマテリアル化のための接着・接合技術とその応用

〜 異種材料接合技術、マルチマテリアル化の為の材料と接合技術、CFRP用マトリックス樹脂、異種界面構造と問題点及び最新技術 〜

異種材料の接合技術をマスターし、軽量化と高機能化に向けた製品開発へ活かすための講座

 

マルチマテリアルの正しい使い方や最新技術を学び、製品開発へ活かそう!

講師の言葉

第一部

マルチマテリアル化の背景、マルチマテリアル化の目的と形態、各地域のOEMの動向、マルチマテリアル化の考え方、キー技術の接合技術、特に異種材料接合技術(鋼板とアルミ、金属と樹脂、金属とCFRPとの接合)、今後の動向として、材料開発、接合技術等について解説します。この講義を聴講して、今後、何が必要なのかが判ると思います。

 

第二部

本講演では軽量化に必要なCFRPにマルチマテリアル接合技術に関してマトリックス材と接着剤という有機材料にフォーカスして話をします。複合材の研究は軽量化に必須の技術として盛んに研究が行われていますが、カーボン、成形技術、装置に関する書物や講演は数多く行われていますが樹脂材料に関するものはあまり見受けられません。今までは基材であるカーボンやガラスの特性がそのままコンポジットの特性に影響を与えるとされてきました。しかし、最近ではようやくマトリックス樹脂と基材の相性が良くなければ期待した特性は得られない事が認識されてきました。現にマトリックス樹脂と接着剤を使用する段階で製品開発において息詰まっている例をいくつか見る事が出来ます。今まで使用してきた金属と違って樹脂材料は生ものです。正しい知識と目的に合った使い方を知ることでコンポジットの製品開発はより進んで行くと信じています。

 

第三部

最近、航空機、自動車分野をはじめ様々な産業界で、金属、セラミックス、高分子材料を自在に組み合わせて、高機能な構造材料を開発するマルチマテリアルに関する研究が盛んになっています。その手法の一つとして、生物の付着を模倣した接着技術が注目されています。本講演では、生物を模倣した接着技術の基礎から最新情報までを網羅して解説します。また、マルチマテリアル化で重要となる異種界面の制御方法や構造解析についてもわかりやすくご紹介します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年05月24日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・複合材に樹脂材料を使用して製品を設計、生産される方(自動車・航空機・情報機器) ・マルチマテリアルの接合技術について、検討もしくは実施している方
予備知識 ・特に必要ございません
修得知識 ・マルチマテリアル技術の現状と狙い、動向、今後について ・エポキシ樹脂の基礎知識とコンポジットへの適用技術
プログラム

第一部 自動車の軽量化とマルチマテリアル化の最新技術動向

 

1.マルチマテリアル車体の背景

  (1).Co2規制

  (2).電動車両動向

  (3).Co2削減方策

  (4).軽量化方策

 

2.マルチマテリアル車体の動向

  (1).マルチマテリアル車体の目的と形態

  (2).マルチマテリアル車体の変遷

  (3).各地域のOEMの動向

    a.欧州の動向

    b.北米の動向

    c.日本の動向

  (4).コストと販売台数

 

3.マルチマテリアル化の最新技術動向

  (1).材料動向

    a.鋼板動向

    b.アルミ二ウム合金動向

    c.CFRP動向

  (2).接合動向

    a.同種材料接合

    b.異種材料接合

 

4.今後のマルチマテリアル化

  (1).材料の技術動向

  (2).接合の技術動向

  (3).マルチマテリアル車体の動向

 

第二部 CFRPマトリックス樹脂とマルチマテリアル接合技術

 

1.車体軽量化の必然性

(1).車体軽量化の手法

(2).マルチマテリアルと言うトレンド

 

2.CFRP用マトリックス樹脂

(1).熱硬化エポキシの基礎

(2).エポキシ樹脂の変性手法

(3).CFRPの成形法

(4).CFRPの適用例

(5).マトリックス樹脂の紹介

    a.自動車用エポキシマトリックス樹脂

    b.航空機用エポキシマトリックス樹脂

    c.水素タンク用マトリックス樹脂

    d.熱可塑エポキシ樹脂

    e.新規クリープレスエポキシ

    f.現場重合ナイロン

 

3.マルチマテリアル接合技術の紹介

(1).接着剤の適用例

(2).接着の理論と接着剤の変性手法

(3).マルチマテリアル対応、高靭性接着剤の紹介

(4).熱可塑エポキシCFRPの超音波接合

(5).熱可塑エポキシCFRPのインサート成型

 

第三部 マルチマテリアルのための接着・表面改質・分析技術

 

1.マルチマテリアル化が求められる背景

(1).国内外の産業界の動向

(2).基礎研究としての魅力

(3).研究機関の紹介

 

2.異種界面構造と問題点

(1).計算化学による界面構造解析

(2).異種界面構造と接着特性

(3).表面改質法

 

3.界面を見る最新技術

(1).分光

(2).中性子散乱

(3).非破壊診断

(4).その他

 

4.新規接着剤の開発動向

 

5.接着技術の特許・企業開発状況

 

6.新規機能

 ・接着+αの事例紹介

キーワード 軽量化 複合材料 マルチマテリアル CFRP 異種材料 マトリックス樹脂 接着剤 インサート成型 表面改質 中性子散乱
タグ プラスチック接着・溶着複合素材車載機器・部品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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