研削・研磨加工の基礎と高精度加工技術事例

〜 研削・研磨加工の基礎、砥石の構成と種類・特徴、ELID研削による鏡面仕上げ加工、機上ポリッシングによる自動化の事例 〜

  • 研削・研磨の基礎から、加工の精度向上や自動化につながる事例まで解説する講座!
  • 研削・研磨の加工法や条件、注意点および具体的な加工事例を学び、表面粗さ向上や高硬度・高脆性材料の加工に活かそう!

講師の言葉

第1部

 自動車や電気・電子デバイス部品用金型、航空用精密部品など、複雑3次元形状に対する鏡面仕上げ加工が求められる分野は多岐にわたり、高精度・高効率化への要求は日々厳しくなっています。仕上げ技術の伝承や自動化も課題です。第1部では、研削および研磨加工の基礎をわかりやすくご紹介します。

第2部

 「ELID研削」により、多結晶ダイヤモンド、セラミックス、サーメット、超硬合金などの高硬度・高脆性材料を研削のみでピカピカに磨きます。「機上ポリッシング」については、金型磨きの自動化(機械化)の事例です。

 どちらも固定砥粒のみで、表面粗さRaを数nm(ナノメートル)まで実現します。それぞれの原理、特長を理解いただき、具体的な加工方法を出来る限り多くの事例を交えながら解説いたします。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年02月02日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・半導体・光学部品やセラミックス部品、金型・工具に携わるメーカー、企業研究所・公的研究機関の技術者の方 ・複雑3次元形状を持った金型や精密部品を切削から高能率研削に置き換えたいとお考えの方 ・複雑形状部品の鏡面仕上げの自動化・スキルレス化をお考えの方 ・研削・研磨の基礎とともに先端鏡面仕上げ技術を理解したい方
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・鏡面仕上げに必要な加工法や条件 ・複雑形状部品の鏡面仕上げのスキルレス化、自動化、高効率化の手法 ・ELID研削法の原理と使い方と加工事例 ・金型磨きの自動化(機械化)へのアプローチ方法 ・マシニングセンタ等のNC工作機械上での磨き事例
プログラム

第1部

1.研削・研磨加工の基礎と表面品質向上のポイント

  (1).精密金型・部品表面への要求

    a.表面精度と品質

    b.表面状態と表面機能

  (2).研削・研磨における材料除去の基礎

    a.延性材料(金属など)の変形と除去

    b.硬脆材料(ガラス、セラミックスなど)の変形と除去

    c.加工単位と加工エネルギー(材料欠陥と寸法効果)

    d.分子シミュレーションで理解する仕上げ表面創成の素過程

  (3).研削・研磨による粗・仕上げ加工の分類と特徴

    a.固定砥粒方式による定寸加工(砥石研削)

    b.固定砥粒方式による定圧加工(砥石研磨)

    c.遊離砥粒方式による定圧加工(ポリシング、ラッピング)

    d.その他の仕上げ加工(ラビング、電解研磨とELID)

  (4).砥石の構成と種類・特徴

    a.砥石の構成要素(3要素・5因子)と役割

    b.砥石の種類と特徴・用途

  (5).砥石の自生発刃の重要性

    a.自生発刃とは(目詰まり解消の必要性)

    b.自生発刃の限界とドレッシング(目立て)、ツルーイング

    c.ELIDによる自生発刃の安定的持続

  (6).研削・研磨の基礎理論

    a.研削の力学と幾何学

    b.研磨の基本式

  (7).研削・研磨による加工表面の評価

    a.表面粗さ

    b.加工温度

    c.加工変質層(残留応力、表面損傷)

第2部

1.ELID研削:高硬度・高脆性材料を研削のみで磨く

  (1).ELID研削とは

    a.ELID研削法の原理

    b.被削材について

    c.ELID研削に必要な装置・パーツ

    d.ELID研削が搭載可能な研削盤

    e.砥石の電解のタイプと設置例

  (2).前準備

    a.砥石のバランス調整

    b.砥石のプラズマ放電ツルーイング…砥石の真円度をゼロにする

    c.砥石のメカニカルツルーイング…砥石表面に付着した放電痕を除去する

    d.ELIDによる初期ドレッシング…初期不導体皮膜を生成する

  (3).ELID研削

    a.超硬材のELID研削の事例(砥石番手毎の研削条件・ELID条件・表面性状)

    b.その他被削材(サーメット、窒化ケイ素、など)のELID研削の実績

  (4).活用上の注意点

    a.砥石のメンテナンス

    b.研削液のメンテナンス

2.機上ポリッシング:金型磨きの自動化を例に

  (1).特長と仕様

    a.機上ポリッシング

  (2).使用前の準備

    a.加工液

    b.「本体」の選定方法

    c.砥石の選定方法

    d.砥石のツルーイングとドレッシング

    e.「本体」への砥石の装着方法

    f.NC工作機械への「本体」の装着方法

  (3).事例:機上ポリッシングツールによる磨き

    a.平面磨きの事例(切削加工条件・磨き加工条件・表面性状)

    b.球面磨きの事例(切削加工条件・磨き加工条件・表面性状)

    c.立壁磨きの事例(切削加工条件・磨き加工条件・表面性状)

  (4).効果的な使用方法

    a.コストを考えた最適な磨き加工

    b.手作業との組合せ

  (5).活用上の注意点

    a.磨きのプログラム

    b.ふちダレ

    c.磨きに与える要因

キーワード 表面精度 研削加工 研磨加工 固定砥粒方式 自生発刃 目詰まり解消 表面粗さ 残留応力 表面損傷 ELID研削 真円度 ツルーイング ドレッシング
タグ 金属加工精密加工・組み立て切削・研削
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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