設計ミス防止のための検図のポイントと効果的な手法・事例

〜 検図の検証法と設計力向上への活かし方、チェックリストを用いた検図法、検図の変更指摘事項、効果的な3次元CADを用いた検図法 〜

・材料・機能・コスト・工作組立・耐久寿命・納入後のメンテナンスまでを考慮し、より良い設計に活かすための検図法を身につけるための講座

・設計トラブル防止につながる効果的な検図法とそのポイントを修得し実務に活かそう!

講師の言葉

 設計で品質をいかにして仕様通りに作りこむためには図面ができてしまってからの検図では、すでに手遅れであり、設計構想段階から関係者が話し合い、設計プロセスの各ステップごとに問題点をなくしていく事が良い製品を作る上で一番大切です。

 設計ミスは

 ・計画図段階の機構と強度と空間と製作方法のまとめ方に問題が含まれている

 ・図面に対する気づきが足りなかったポカミス

 ・作知識不足やものづくり技術の経験不足からくる未熟さ

 ・製品ニーズに対 して新しい発想の考えができないこと

 ・専門用語と設計知識の勉強不足による打合せ認識の誤差

 ・チェックリストを活用する工夫

 ・新規設計テーマに対して過去からの情報が途切れて情報の活用がされず過去からの学びが定着していない事

 本講座は設計技術経験の幅の広さや、設計の積重ねからくる多様な設計力が必要になるので、材料・機能・コスト・工作組立・耐久寿命・納入後のメンテナンスなどを考慮して設計を創造的により良いものにする為の検図講座です。

 設計ミス低減を心がける技術者や検図の追加知識の習得や新人設計者に聴講をお勧めします。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年10月06日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・設計図面を組織的にチェックする設計担当者の方 ・詳細計画図や組図・部品図を検図する検図者の方 ・これから設計部署に配属される方や検図や設計への事前知識の必要な方
予備知識 ・特に必要としません、基礎からわかりやすく解説します
修得知識 ・機械設計のミス防止と設計適性化の知識  ・製造に関する設計問題を解決する知恵 ・初心者が誰でも犯す設計ミスの防止につながる知識 ・検図の更なる上手な進め方とそのポイント ・検図の方法 、検図の重要チェックリスト、検図の技術等ノウハウの修得 ・仕様、コスト、機能、強度、精度、加工に対する事例 ・計画設計図の検図、また、読み取りやすい部品図面の作成ポカミス防止への検図
プログラム

1.検図の検証法と設計力向上への活かし方

  (1)何をもって「検図」というのか

   a.設計プロセス〜検図者形態の確認

     b.図面の描き方ではなく,「図面どおりに造れるか」を検証せよ

     c.検図が出来れば設計力の応用と向上につながる

2.ノウハウ技術のチェックリストを用いる検図法

  (1)検図で何をチェックするのかノウハウの継承

     a.強度的に問題がないか・製造上問題が発生しないか

     b.材質は適正か

      ・オーバースペックになっていないか

     c.加工できるか

      ・寸法公差と幾何公差検図のポイントについて

     d.組み立てられるか

      ・過去のクレームに対する対策がいるか

     e.干渉してないかなど設計的に問題ないかを検図する

3.検図の変更指摘事項とその注意点

  (1).仕様・使用者の求めている諸機能をつかんでいるか

  (2).設計基本思想とものづくりの方向性が正しいか

  (3).既設計の実績を活用した安全設計

  (4).コストダウンのパフォーマンス設計をやっているか

  

4.剛性と強度不足に対する検図の留意点

 ・様々な機械の構造・機構図、組立図を題材に検図の思考所からのやり方を解説

  (1).ブラケットの剛性が足りているか

  (2).ワークのぶつかる衝撃でたわむ心配はないか

  (3).力が集中する箇所で軸や締結部が破損しないか …etc.

(4). 構造不良の検図

5.効果的な3次元CADを用いた検図の事例

  (1).効果的に検図を行うための設計事例

  (2).3次元CAD解析による検図

  (3).投影図と寸法記入について

     ・寸法漏れ防止や加工する側にきちんと伝わる配慮を

  (4).過去の経験を反映させた失敗のない検図

  (5).ピニオンシャフトの製造加工工程検図

  (6).加工の際の懸念検討

6.材料が適正かについての検図について

  (1).機能や性能が適正かについての検図

  (2).安全性や外観形状が適正かに付いての検図

  (3).仕様が適正かについての検図

  .

7.設計失敗事例による再設計図面作成の留意点

  ・設計ミスの抽出から再設計への手順を事例で解説

  (1).位置決めピンに関する設計ミス

    ・使用用途ごとの部品選択

  (2).モータの焼付けを起すコンベヤ

    ・モータの負荷軽減対応策

  (3).客先指定の減速機で部品点数が増加

    ・減速機の再選定でスリム化、コストダウンを実現

  (4).回転装置設計に関する設計ミス

    ・類似の機械を参考に取り付け方法を見直した

  (5).ケーブル(配線)と筐体との干渉

    ・取付金具の向きを変え、干渉を回避

  (6).再設計事例と変更のポイント

     a.分解性の向上

  b.締結部の負荷軽減

  c.加工しやすい形状への変更

     d.加工方法そのものの変更

8.まとめと質疑応答と用語

キーワード 検図 公差の設定 寸法漏れ防止 安全設計 設計ミス 検図チェックリスト 
タグ 業務改善機械機械要素設計・製図・CAD
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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