3次元計測技術の効果的な活用とドローン(UAV)への応用

〜 一般施設、工場向けの3D計測の活用・BIMへの展開、ドローン(UAV)によるインフラ調査、i-Construction 、CIMへの活用 〜

・ドローン(UAV)などを活用した3次元計測の最新技術と具体的な活用法をエキスパートの方々から学ぶ講座

・点群データなどの画像処理技術や、応用範囲が拡がっているドローン(UAV)による3次元計測技術のノウハウが修得できる特別セミナー!

講師の言葉

第一部
 業界を揺るがす二つの大きな波が押し寄せてきている。「3次元大衆化」の波は、この数年かけてますます大きな広がりをみせてきた。もうひとつはこの1,2年で急速に浮上してきたリアルとバーチャルの融合「MR(混合現実)の波」、IoTやAIの発展と相まって、コンピュータと人間との関わり方が抜本的に変わろうとしている。
 こうした波に乗り遅れるな! と叫ぶつもりはない。むしろ「その波を作り出す側にまわろう」 業務に精通したあなたが、アイデアと改革意欲さえ持ち続ければツールや素材はふんだんに転がっている。
 「大衆化」といわれるようにハードもソフトも格段に使い易くなってきた。 ユースウェアの開発には、ベテランのノウハウと経験が不可欠である。業務経験の豊富なあなたが改革の主役になれる時代がやってきた。
 本講習会が、そうした発想の転換を促すきっかけになれば幸いです。

第二部
 一般施設や工場施設の3次元レーザ計測技術の活用は、老朽化に伴う更新計画、工事や設備の維持管理等の設備管理等、多様な目的での活用が加速しており、今後も本技術の活用した品質管理や効率的な更新計画、工事へ活用に向けて期待されている。
 また、3次元計測手法も近年は、据置タイプのスキャナに加え、ハンディタイプ、移動タイプ、写真計測技術も普及しており、目的に応じた測定装置の選択が可能となり、益々の普及が予想される。
 今回の講義では、一般施設や工場向けの3次元計測技術の効果的な活用方法、留意事項等、点群データの新たな活用方法、IoT化等、事例を交えて解説を行います。

第三部
 わが国の高度経済成長期に建設された橋梁など膨大な量の構造物の劣化が急速に進む中で、その管理と評価技術の高度化が一層求められる状況にある。研修では、講師がこれまで開発してきたUAV他を活用した、足場架設を必要としない、従来の写真測量手法に変わるSFM解析によるインフラ構造物の点検調査手法について、軍艦島での活用例などで具体に紹介する。
 また国交省からUAV 写真測量については、「UAV を用いた公共測量マニュアル(案)」が、また「UAV レーザを用いた出来形管理要領(土工編)(案)」がそれぞれ公表されるなど、UAVのi-Construction 、CIMへの活用が拡大している。特にUAV レーザ計測は、従来の写真測量では地表データの取得が困難であった森林域や、人が立ち入っての基準点設置が困難な急斜面や災害現場の計測が可能であり活用が多々報告されている。研修では、このUAV レーザ計測について、現状と動向を概観するとともに、筆者が実施した「UAV レーザのIOT 活用を目処とした計測実施例」と今後の展開について紹介する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年11月27日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・機械、構造物、プラント、航空機、船舶、建築、土木、測量、カメラ、システムほか関連企業の方 ・3次元情報に関連するハード、ソフト、サービスのほか、業務改革やあらたなビジネスに携わっている方 ・3次元情報を利用して業務を遂行している方、もしくはそのシステムを開発している方、または効果的な活用を狙っている方 ・3次元レーザ計測を導入したばかりの方や、これから導入を検討されている方
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・海外動向含めた業界のマクロな視点 ・3次元計測に関わる各種ハード、ソフトの選定のしかた、効果的な導入のしかた、注意点 ・一般施設、工場等向けの3D計測技手法の選定方法や効果的な活用方法、留意点 ・ドローン(UAV)のi-Construction 、CIMへの活用
プログラム

第一部 3D計測と活用およびドローン(UAV)の世界の動向 

1.SPAR世界大会2017からみた世界の動向
  (1).技術・マーケットの動きの激しさ:データ採取<処理<表示
  (2).MR(混合現実)の波:講演も展示も
  (3).リアリティとバーチャルの融合
  (4).さらに進むハードの小型化、軽量化、低価格化
  (5).ワークフローの変化

2.3次元計測の動向
  (1).分野別の動向、新分野の登場
  (2).分類(対象What・手法How・目的Why)

3.UAV(ドローン)の動向
  (1).利用分類、新たな用途
  (2).問題点、課題、利用と悪用、法整備

4.その他、トピックス
    ユースウェアの重要性など

第二部 一般施設、工場向けの3D計測の活用・BIMへの展開

1.一般施設・工場設備向けの3D計測技術チュートリアル
  (1).現状の課題
  (2).3次元計測適用の基本的な考え方
  (3).リスク緩和・回避
  (4).適用の検討要素(何故3次元計測を適用するのか)
  (5).現状手法に対する課題
  (6).施設、工場向け3次元計測の適用領域
  (7).3次元計測の課題
  (8).3次元計測装置(ハードウエア)
  (9).基本ワークフロー
  (10).3次元計測の適用効果
  (11).コスト検討/投資対効果の考え方
  (12).一般的な成果物
  (13).基本技術の理解

2.3次元計測装置
  (1).3次元計測装置の種類と選定
  (2)・特長と留意点
  (3).ハンドヘルドスキャナー(ハンディスキャナー)、モバイルスキャナの特長

      ・用途
  (4).工場向けドローンの活用

3.現場計測とデータ処理の留意事項
  (1).現場計測&データ処理ワークフロー
  (2).計測及びデータ処理時の留意事項
    a.現場計測手順
    b.点群データ編集
    c.点群合成(レジストレーション)と品質管理
  (3).データ処理ソフトウエア概論
    a.目的に適したソフトウエアの選定と特長
  (4).今後の課題と活用の方向性

第三部 ドローン(UAV)のインフラ調査、i-Construction 、CIMへの活用

1.インフラ点検・調査への光学的計測手法活用の概要

2.世界遺産 軍艦島の計測とモニタリングへのUAVの活用

3.UAVの概要とSFM、LiDAR 及び安全マニュアルについて

4.UAVの i-Construction(測量)、CIMへの活用

5.UAVレーザ(LiDAR)を用いた防災点検・調査への活用

6.UAVのIOT 活用を目処とした計測実施例について

キーワード 3次元計測 MR(混合現実) 3Dレーザー計測 ユースウェア ハンディスキャナー レジストレーション 点群データ UAV(無人飛行体) SFM LiDAR
タグ 検査コントローラシミュレーション・解析データ解析非破壊検査画像認識ロボット機械計測器自動車・輸送機制御
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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