ろ過技術の基礎とフィルター選定・ろ過条件最適化のポイント

〜 ろ過の原理、溶液特性・汚れ対策と圧力損失、ろ材・フィルター・膜の特性と選定、ろ過プロセス設計と最適化 〜

  • ろ過の用途・目的や分離対象の特性に合わせて、適切で効率的なろ過プロセスを実現するための講座!
  • ろ材やろ過条件の適切な決定を行い、効率的な水処理、排水処理やトラブル防止に活かそう!

講師の言葉

 ろ過は、微粒子の大きさとろ材の間隙の大きさの差を利用する比較的単純な原理に基づく分離法です。しかし、ろ過性能は、フィルターなどろ材の性質だけでなく、分離対象の固液懸濁液の多様性や特性の影響をうけるため、実際のプロセスではトラブルの多い操作法として知られています。そのため、最適なフィルターの選定やろ過条件の決定には、実験に基づくデータや経験知が重要となります。

 本講座では、ろ過現象を頭の中でイメージできるようになり、現場で役立つ知識や考え方の習得を目指します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年11月28日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 化学・環境・異物対策
受講対象者 ・ろ過に携わる技術者の方(排水処理、水処理、化学関連など)  化学が専門でない方も歓迎
予備知識 ・特別な専門知識は必要なし (化学工学の知識があると理解が早い)
修得知識 ・ろ過現象の基礎、周辺技術 ・フィルターの種類・特徴、試験法 ・ろ過性能の評価法 ・ろ過プロセス開発および最適化のための基礎知識
プログラム

1.ろ過の基礎

  (1).ろ過法とは:固液分離の手段としてのろ過の位置づけ、応用例

  (2).ろ過操作の目的

  (3).分離の原理

  (4).ろ過法の分類(表面ろ過、深層ろ過、ケークろ過)

  (5).ろ過性能

  (6).ろ過装置

2.溶液と粒子懸濁液性

※分離対象の固液の多様性や特性の影響による、トラブルを防ぐために役立つ知識として習得します

  (1).溶液と粒子懸濁液

    a.水と溶液

    b.粘度、密度

  (2).微粒子、コロイド、分散・凝集

    a.微粒子懸濁液

    b.分散と凝集

  (3).汚れと対策

    

3.圧力損失(圧損)の基礎

※膜・フィルターの選定や、ろ過プロセス効率化のために必要な圧力損失について、簡単に紹介します

  (1).ろ過の駆動力

  (2).ろ過の抵抗則

  (3).圧力損失と構造

4.ろ材の種類と選定

  (1).ろ材の種類

  (2).砂ろ過、深層ろ過

  (3).フィルター

  (4).膜

  (5).耐薬品、耐熱性

5.ろ過のメカニズムとモデル

  (1).フィルター近傍の物質の挙動

  (2).深層ろ過

  (3).ろ過式

    a.閉塞ろ過

    b.ケークろ過

    c.浸透圧、濃度分極

6.ろ過プロセス設計

  (1).ラボ実験とデータ解析

  (2).原液とろ液の評価

  (3).フィルターの評価

  (4).ろ過プロセスを構成する機器

  (5).デットエンドろ過とクロスフローろ過

  (6).様々なろ過プロセス

    a.浄水プロセス

    b.MBR(膜分離活性汚泥法)

    c.海水淡水化プロセス

    d.排水リサイクル

  (7).装置選定とスケールアップ

7.ろ過プロセスの最適化

  (1).凝集による前処理

  (2).ろ過助剤

  (3).運転・計測・管理

キーワード ろ過操作 溶液 コロイド 分散・凝集 圧力損失 フィルター 砂ろ過 深層ろ過 ケークろ過 MBR ろ過助剤
タグ 化学工学水処理
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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