粉粒体の粒子径分布、粒子形状測定と充填性・流動性向上への応用

〜 粉粒体の物性、粒子径分布の測定評価法と充填性推定への応用、粒子表面改質による充填性・流動性改善 〜

・充填性・流動性改善のポイントを学び、粉体製品の高機能化やトラブル対策に活かすための講座

・粉粒体の粒子径分布、粒子形状の物性や制御法を学び、粉体操作の改善や粉体製品の品質向上に応用しよう! 

講師の言葉

 粉粒体は原料、中間製品、製品として産業界で幅広く用いられている形態であるが、その基本物性である粒子径分布や粒子形状を測定しても、それらが粉体操作で重要な充填性・流動性にどのように役立つのかは十分知られていない。

 粒子径分布や粒子形状の測定法や表示法を解説し、充填性・流動性へどのような影響を与えているのか、密充填や良好な流動性を得るためにはこれらをどのように制御すれば良いのかについてモデル計算結果、シミュレーション結果、実験結果に基づき解説する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年08月28日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所
カテゴリー 加工・接着接合・材料化学・環境・異物対策
受講対象者 ・製品、中間製品、原料として粉粒体を取り扱っている方 ・電子部品、電池、薬品、セラミックス、粉末冶金、化粧品、触媒、食品などで粉体に携わる技術者の方、
予備知識 ・大学教養課程程度の物理学、数学(統計学)、化学の知識
修得知識 ・粒子径分布、粒子形状の測定方法・表現方法と測定上の注意点 ・粉粒体の充填や流動性に及ぼす粒子径やその分布の影響 ・粉粒体の充填や流動性に及ぼす粒子形状の影響 ・X線CTを用いた粉粒体充填層内の不均一性や空間率分布の測定法
プログラム

1.粉粒体の特徴
  (1).粉体とは?粒子とは?
  (2).粒体の特徴と利用

2.粉粒体の物性
  (1).1次物性(構成粒子の物性):
      粒子径、粒子径分布、粒子形状、粒子表面状態など
  (2).2次物性(粉体層の物性):
      充填性、流動性、付着性など

3.粒子径分布の測定評価法と充填性推定への応用
  (1).様々な測定原理と測定上注意すべき点
  (2).画像解析法、ふるい分け法、沈降法、
      レーザー回折法、電気的検知帯法、動的光散乱法
  (3).平均粒子径
  (4).頻度(密度)分布と積算分布の関係
  (5).粒子径分布式と粒子径分布図

4.充填性に対する粒子径の影響
  (1).粒子間付着力と自重との関係
  (2).充填性に及ぼす粒子径の影響を表すRollerの式

5.充填性に対する粒子径分布の影響
  (1).大小2成分粒子混合充填層の空間率推定
  (2).Furnasの式、鈴木らのモデル式
  (3).多成分粒子混合充填層の空間率推定
  (4).粒子径分布を持つ多成分粒子混合充填層
  (5).最密充填を得るためにはどのような粒子径分布が良いのか?

6.充填性に及ぼす粒子形状の影響
  (1).粒子形状の定量化
  (2).粉砕方法による粒子形状の違い
  (3).粉体の充填性、流動性に及ぼす粒子形状の影響

7.充填性に及ぼす粒子表面状態の影響
  (1).充填性・流動性に及ぼす粒子表面疎水化の効果
  (2).粒子表面改質による充填性・流動性を改善

8.X線CTを用いた粉体充填状態観察・評価
  (1).空間率分布に及ぼす充填方法の違いの影響
  (2).空間率分布に及ぼす壁面の影響
  (3).ピストン圧縮充填過程における充填率分布の変化

キーワード 粉粒体 粉体 粒子 粉砕 空間率分布 充填性 流動性 X線CT
タグ 創薬・医薬品結晶ナノテクノロジー材料分散粉体・微粒子
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
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