レオロジーの基礎と粘弾性測定・解析・評価とデータ活用のポイント

〜 粘性・粘弾性の基礎、測定技術と評価法、正しい測定に必要な測定プログラムの選択、粘弾性データの活用とケーススタディ 〜

・式を使わずに粘度・粘弾性データを効果的に活用するための講座

・材料の特性に合わせた測定プログラムを決めるコツを理解し、材料設計やプロセス制御に活かそう!

講師の言葉

 物質の粘度や粘弾性挙動を測定し、材料設計やプロセス制御など実際の工業に役立てるのは難しいと敬遠されがちですが、この原因は大きく分けて2つあります。

 一つは、同じ粘度挙動あるいは粘弾性挙動でも材料により、そのメカニズムが異なり理解しにくいことです。もう一つは、実在の材料は測定器が仮定していることと異なった挙動を示すことが多く、いざ測定しようというとき、何をどのように測ったらよいかという指針が明瞭でないことです。

 レオロジーを技術として使いこなすには、材料の特性や知りたい事柄に合わせて測定プログラムを選択することが重要です。

 このセミナーでは、粘度・粘弾性データを活用するという立場に立って、基礎、測定、応用に関して式を使わずに理解することを目指します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年09月22日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・レオロジーについて基礎から学びたい方および基礎研究、技術的応用の関連部門の方 ・物質の流動と変形について理論だけで取り扱うには複雑すぎる物質や、現象について測定、  解析に必要な知識を学びたい方 ・プラスチック、塗料、印刷、医薬、食品、化粧品、セラミックス、電子材料、生物工学など  粘弾性材料、特に流動性を持つ材料を扱うすべての関連部門の方
予備知識 ・高校の力学を復習しておけば理解が深まります ・粘度測定や粘弾性測定で困ったという経験があれば理解がより進みます
修得知識 ・材料の粘弾性特性について知りたい事柄があるとき、その要求に基づき測定プログラムを  決めるという“こつ”が理解できるようになり、測定プログラム選択に活用いただけます ・式を極力使わないように説明しますが粘弾性を測るとなにがわかるかという点と  技術としての応用範囲がわかるようになり、基礎、測定、応用についての知識が得られます
プログラム

1. レオロジーとは

  (1).レオロジーとはどの様な学問か

  (2).あらゆる物質に関する変形と流動

2.粘性の基礎

・非ニュートン流動とはどのような挙動か

  (1).力学の基礎

     a.ひずみ

     b.ひずみ速度(せん断速度)

     c.応力

  (2).粘度の定義

  (3).非ニュ−トン流動

     a.擬塑性流動

     b.ダイラタント流動

     c.降伏応力

  (4).時間依存性流動

     a.チクソトロピ−

     b.レオペクシ−

3.粘弾性の基礎

・粘弾性量にはどのような意味があるか

  (1).粘弾性の現象論

     a.マックスウェルモデルと応力緩和

     b.フォークトモデルと遅延弾性

     c.4要素モデル

  (2).動的粘弾性の定義と測定法

     a.振動ひずみと振動応力

     b.貯蔵弾性率と損失弾性率

     c.動的粘弾性関数の周波数依存性

     d.動的粘弾性曲線からの液体と固体の判別  

4.レオロジー測定技術と評価法(正しく測定するための留意点)

  ・材料特性、目的に合わせた測定プログラムの選択

 (1).測定原理に係わる問題と対策

    a.せん断速度の補正

     b.壁面スリップの補正

 (2).試料物性に係わる問題と対策

     a.時間依存性流動

     b.降伏応力の測定

 (3).装置に係わる問題と対策

     a.測定装置の選択

     b.装置の測定限界

5.粘弾性データの活用

・粘弾性を測ると材料の何がわかるか

 (1).基本的な物質の粘弾性的性質

a.高分子の分子運動と時間—温度換算則

b.コロイド分散系における凝集分散と粘弾性

 (2).ケーススタディ

     a.塗料の反応硬化過程におけるレオロジー

   b.化粧品とレオロジー

     c.インクジェットインクのレオロジー

6.パラメータ特許と規格基準

   (1).流動挙動に関する特許

   (2).粘度の規格基準

7.まとめと質疑応答

キーワード レオロジー 粘性 粘弾性 コロイド分散系 動的粘弾性 貯蔵弾性率 .流動挙動 
タグ ゲル・スラリー食品吸着化粧品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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