射出成形金型設計のポイントと成形トラブルの未然防止対策

〜 設計ミスをなくす金型の構築技術、成形サイクルの見積り方と最適サイクルの算出法、製品形状による不良とトラブル対策 〜

・トラブルの未然防止策を学び、長期間・安定的に生産できる金型を構築するための講座

・「最適な金型製作」につながるノウハウと設計手法を修得し、成形トラブルの未然防止に活かそう!

講師の言葉

 射出成形用金型はプラスチック成形品の品質基準を100%満たし、生産計画に基づいて安定的に稼働できる工具でなければならない。

 射出成形を科学すると考えれば、四大力学が応用された分野であり、樹脂流動の圧力と挙動、樹脂圧力がもたらす材料力学、受熱・放熱にかかわる冷却効率及び樹脂固有の特性(融点やガラス転移点及びぬれ性等)ができるだけ理論的な数値で管理された生産システムの一つに金型がある。

 金型に起因する成形不良は試作あるいは量産開始直後に発生するが、ある期間稼働した後に、金属疲労や腐食・摩耗、材料に含まれる添加物(ガス化成分)による影響でのコンタミネーション、スケールによる冷却効率の低下や樹脂焼けなどの不良も発生してくる。

 長期間・安定的に生産できる金型を構築するは、立ち上げ時の不具合“ゼロ目標”とし、定期的な保守・点検が短時間できる構造が盛り込まれる金型設計力が必要件となる。

 勘と経験もある意味必要であるが、数値管理で金型が作りこめれば、顧客満足度も得られることになります、

 本講座では「最適な金型製作」につながるノウハウとポイントをわかりやすく解説いたします。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年09月08日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・プラスチック製品設計及び商品開発者、プラスチック成形技術者、金型設計、製造技術者の方 ・AV、デジタル機器、生活家電、電子・電気部品、自動車部品、日用品・雑貨等のプラスチック製品の設計、生産技術、外注、品質管理および生産管理担当者の方 ・プラスチック金型の設計や金型の発注に関わる部門で金型および金型設計のポイントについて知識を得たい方
予備知識 ・特に必要としません、基礎からわかりやすく解説します
修得知識 ・金型の設計ミスをなくす金型の構築技術、金型設計のポイント ・成形サイクルの見積方と最適サイクルの算出について ・金型に起因した成形トラブルの要因と未然防止対策
プログラム

1.射出成形金型設計のポイント

 (1).樹脂流動特性と必要射出圧力

    a. 矩形流路と円管流路の圧力損失計算

    b. 平均射出圧力の見極め方

    c. CAEとの射出圧力比較

 (2).成形サイクルの見積り方

    a. 保圧時間の算出

    b. 冷却時間の算出

    c. 最適サイクル算出

 (3).冷却設計のポイント

    a. 水圧と流量の関係

    b. 冷却水流速と流量の関係

    c. 溶融樹脂量の熱量算出(最適サイクル算出が基本)

    d. 同心二重円管(パイプ冷却)の圧力損失計算

 (4).ランナー設計と冷却設計

    a. 適切なランナー、ゲート設計とゲート切れ

    b. 多数個取りの流動挙動

2.成形トラブルの要因と未然防止対策のポイント

  (1).ヒケのメカニズムとヒケの量の算出

  (2).製品形状による不良とトラブルの対策

     ・マイクロブラスティング法

  (3).離形抵抗と金属表面の性状

  (4).金属のカジリ要因と対策

  (5).金属の錆と冷却水スケール(汚れ)の影響でのサイクルダウン

  (6).多数個取り金型でのバランスランナ設計

3.まとめと質疑応答

キーワード 射出成形金型設計 樹脂流動特性 必要射出圧力 最適成形サイクル 成形トラブル要因  成形トラブル未然防止策 
タグ プラスチック金型射出成形樹脂・フィルム
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
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