粉体プロセスの基礎とトラブル対策 〜デモ付〜

〜 混合、造粒、乾燥、粉砕処理の単位操作と偏析現象、流動性の基本的な知識、コストパフォーマンスに優れたトラブル対応 〜

・混合、造粒、乾燥、粉砕等の粉体プロセスの基礎とトラブル対策のポイントが修得できる講座

・物性が著しく変化することで大変な困難とトラブルを伴う粉体プロセス操作のノウハウを学び、効果的な製品開発に活かそう! 

*粉体挙動可視化小型モデルで実際の粉の動きを体感できます

講師の言葉

 機能性粒子、あるいは粉体を扱う技術者は、最近とみにこの分野での技術力アップを望まれている。以前は典型的な機能性粒子と言えば「トナー粒子」が筆頭にあげられていたが、最近は「2次電池の電極構成材料」、「口腔内即崩壊剤」、「3Dプリンターの流動性の良い粉体原料」、さらには、日本のものづくり分野で活躍している超小型セラミックコンデンサーの構成材料は微小粒子セラミックスが例に挙げられている。 柔軟な発想でIPS細胞を始め、機能を与えられた粒子を研究し、目的の開発材料として利用することはすでに日本の工業界にとって有効な手法となっている。一方「つまる、くっつく、摩耗する、」「洩れる流れる飛散する、粉塵爆発や偏析」等、微粒子を扱う工学は、液体・気体を扱うプロセスの設計は、大変な困難とトラブルを伴う。なぜなら行程中に物性が著しく変化するからであり、いわゆる経験と分析能力を要求されるからである。
 本セミナーでは、粉体技術を俯瞰し、混合、造粒、乾燥、粉砕と行った基本的単位操作を理解し、偏析、流動性と言う粉体観点によって粉体プロセスを見直し、小型実演モデルによって参加者に「体感・体験」をしていただく所存である。この分野に関わる、あるいは、これから関わる研究者、技術者の「技術力アップの一助」としたい。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年06月06日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 化学・環境・異物対策
受講対象者 ・機能性粒子を「設計、生産している業界」に関わっている方。これから、この業界に関わる方 ・所属する企業で「粉体取り扱い装置」を扱っているが、なぜこの運転パラメーターを使っているか知りたい方 ・新しく配属されて「粉体処理機器」を運転する事になった方 ・「混合処理、造粒処理、乾燥処理、粉砕処理」等の単位操作と、偏析現象、流動性の基本的な知識を得たい方 ・粉体の現象の予測に悩んでいる方 ・自分で小型造粒機を運転してみたい方(貴方の設定した条件で、粉体の挙動を見る事ができます) ・運転パラメーターの種類原因と結果を、模型で体感したい方 ・粉/粒に興味がある方
予備知識 ・粉体業界に興味がある方は、日本粉体工業技術協会のホームページをあらかじめ覗いておいていただきたい
修得知識 ・粉体・粒体処理装置を俯瞰出来る ・混合機・乾燥機、造粒機、粉砕機の枠組みを知識として得る事ができる ・偏析、流動化によるトラブルとその対策の実例 ・粉体挙動可視化モデルを自分で(一部)運転する事によって、運転パラメーターの設定理由と、限界を体験することができる。
プログラム

1.粉体プロセスの概要
  (1).粉・粒の処理プロセスを俯瞰する
    ・化学工学的単位操作は各量移動論(熱量移動、物質移動、運動量移動)で考える
    a.粉体を扱って「機能性粒子を造る」
     :目的に応じてプロセスを構築する
     ・目的機能付与は、正しい処理原理を選ぶことによって発揮される
     ・機能性微粒子の世界とは?
    b.粉体を扱うために起こるトラブルはどのように予測するか?
     ・物性変化の程度に応じた対策とは?

2.機能性粒子を造り出す際の困難な事項
  (1).偏析:形状による分離現象:モデルによる確認
  (2).流動性の変化によって、粉体によるトラブルが発生する。モデルによる確認
  (3).混合原理と、それを利用している装置
  (4).混合成果を固定する造粒操作
  (5).装置選定の要因と、要求事項のポイント

3.混合原理と目的混合度の評価
  (1).目的機能を付与できる混合原理を選ぶ
  (2).サンプルの妥当性
  (3).微粒子の混合と分散
  (4).一次粒子に傷を付けない分散とは?

4.造粒処理の基本:処理混合度を固定する手法
  (1).造粒操作の例、それぞれの運転パラメーター、適正操作要因
    a.転動造粒、押し出し造粒、圧縮・破壊造粒、攪拌造粒、溶融造粒
    b.噴霧造粒(スプレー乾燥により成分の固定)、流動層造粒
    (ケースによって小型モデルによる実演と、参加者による操作)
    c.気相・液相反応利用造粒、その他

5.乾燥操作の基本:流動性による乾燥原理の選択
  (1).乾燥操作の分類と適正選択
  (2).粒子表面の性質による物性変化:流動性変化、粒子表面改質
  (3).物性変化による閉塞現象とその解消方法とは? モデルにて体験

6.粉砕操作の基本:目的粒径、目的機能による粉砕原理の選択
  (1).粉砕操作の分類と適正
  (2).粒子表面の性質による物性変化:流動性変化、粒子表面改質
  (3).エネルギーの与え方によるメカノケミカル効果

7.粉体物性変化によるトラブルとその対策、予測、対応
  (1).実験時と生産運転時の物性の変化可能性
  (2).現象を予測し、対策を立てておく対応
  (3).粉体プロセスのトラブル分析
  (4).粉体システムのエスケ−プ・ルートトラブル対策という手法とは?
    (コストパーフォーマンスに優れた「トラブル対応」)

8.最近の粉体業界事情
  (1).「ドイツ、ニュールンベルグ粉体工業」
  (2).「USA、シカゴパウダーバルクソリッド展示会」
  (3).「回分式粉体処理方法」から「連続式処理方法」へ
    :マイクロリアクターと、連続造粒方法

9.まとめ

キーワード 粉体プロセス 機能性微粒子 偏析 流動性 混合 造粒 乾燥 粉砕 メカノケミカル効果 エスケ−プ・ルートトラブル
タグ 創薬・医薬品結晶化学工学乾燥化粧品触媒材料添加剤分散粉体・微粒子磁石・磁性材料
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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