錆(腐食)の発生のメカニズムと防錆・防食技術

〜 錆の発生と形態、防止と抑止対策、耐食性寿命の評価方法 〜

・機械・構造物の寿命に大きな影響を与える錆の発生メカニズムと対策を解説する講座

・錆(腐食)の発生を防止し、機械・構造物の長期信頼性を実現するための特別講座!

講師の言葉

 金属材料は船舶、橋梁・鉄塔、自動車、航空機、医療用機器、住宅などあらゆる分野で、しかもそれらは国内外を問わず世界中で使用されています。しかも錆・腐食の多少は、使用環境と深いかかわりがあります。
 錆・腐食は、資源とエネルギーの消費と炭酸ガス排出の増加に繋がるので、現象と対策を理解することは環境の改善と安全と信頼性の向上になります。また、近年、橋や道路、地下埋設物などの社会的なインフラの劣化防止と補修対策が求められており、錆・腐食現象と防錆・防食方法の知識を習得することは関連企業に有益と思われます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年05月16日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・船舶、自動車、航空機部品加工、医療用機器や住宅関連、鉄塔、プラントメーカーの技術者・研究者の方で防錆・防食に携わる方
予備知識 ・金属や化学の知識があると理解が深まります
修得知識 ・錆・腐食現象の理解とその抑止方法
プログラム

1. 錆の発生について
  (1). 錆の歴史と産業構造の変革
  (2). 錆による経済損失
  (3). 基本的な腐食電池の形成
  (4). 湿度・電解質・溶存ガスの影響
  (5). 工業用各種金属の腐食特性

2. さまざまな錆(腐食)の形態
  (1). 均一な錆(腐食)
  (2). 不均一な錆(腐食)
      a. 局部腐食
      b. 孔食
      c. 隙間腐食
      d. 異種金属接触腐食
      e. 応力腐食
      f. バクテリア腐食
      g. その他
  (3). 物理的要因による錆(腐食)
      a. エロージョン・コロージョン
      b. キャビテーション・コロージョン
      c. 擦過(フレッティング)腐食

3.錆環境の現状
  (1). 世界の錆(腐食)マップ
  (2). 大気汚染と錆

4.錆の防止と抑制対策
  (1). 環境の制御(脱酸素、防湿、腐食抑制剤など)
  (2). 環境の遮断(被膜処理)
      a. 有機被膜(塗装)
      b. 金属被膜(めっき)
      c. 無機被膜(セラミック)
  (3). 電気防食(地中・海水・プラント)
  (4). 材料の選択
  (5). 錆(腐食)低減を意識した設計

5.耐食性と耐食性寿命の評価方法について
  (1). 屋内および屋外の各種腐食試験方法
  (2). 自動車用部品の加速試験
  (3). 極値統計と寿命予測手法について

6.腐食調査と分析方法
  (1). 調査の手順
  (2). 非破壊検査とサンプリングによる分析
      a. 疎水滴やオイルレンズによる消泡機構
      b. 表面張力勾配による消泡機構
      c. 疎水性粒子による消泡機構
      d. 擬エマルション膜の役割
  (4). 液膜の直接観察による、消泡剤の効果の確認
      a. オイル型、粒子型、コンパウンド型
  (5). 表面粗さのコントロールによる消泡効果の向上
  (6). 回転攪拌機器における消泡剤の添加効果

キーワード 錆 腐食 腐食試験 極値統計 耐食性寿命 腐食調査
タグ 金属金属材料腐食・防食
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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