泡発生のメカニズムと消泡技術

〜 消泡剤・機械的技術利用による泡の消泡技術とそのポイント、応用例 〜

・複数の講師陣が化学的・機械的の両面から消泡技術をわかりやすく解説する講座

・効果的な消泡技術を学び、泡トラブルの未然防止を実現するためのセミナー!

講師の言葉

第一部

 産業界における泡のコントロールにおいて、泡トラブルは、低泡化する組成の開発や、様々な装置的対応などにより減少してきている。しかしながら、主原因となる界面活性物質の妨害やキャビテーションなど物理的な泡の発生に対する対応課題は21世紀に入っても十分解決されていない。
 そこで、本講義では、泡発生から消滅までの基礎的メカニズムに理解を深めるとともに、短期に処方を考えるための消泡剤の設計や利用など、応用事例を交え概説したい。

第二部

 消泡装置は、液表面上に生成してしまった泡沫を破壊する装置です。消泡剤を使用できないケースや、消泡剤の使用量を減らしたいというケースに利用されています。本セミナーでは、泡沫を破壊するために利用される物理的因子で消泡装置を分類し、それぞれの特徴について解説します。また、消泡装置を使用する場合の注意点、反応器に取付けた各種消泡装置の性能の比較、バイオリアクターに装備されている消泡装置の性能の改善例などについて解説します。
 なお、液中に存在する気泡(泡)をなくす脱泡技術ではなく、液表面上に生成してしまった泡沫を破壊する機械的消泡技術の解説です。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年05月12日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 化学・環境・異物対策
受講対象者 ・化粧品、洗浄剤、塗料、食品、電子、機械などの研究開発、品質管理などに関わる技術者・研究者の方
予備知識 ・泡や消泡に関心があると、理解が深まります
修得知識 ・基本的な手法や観点をお持ち帰りいただき、解決に結びつける ・消泡装置を利用する機械的消泡の理解 ・各種消泡装置の理解 ・消泡装置を利用する場合のポイントの理解
プログラム

1.泡の発生メカニズムと安定化メカニズム
  (1). 泡の発生と安定化の基本的理解
  (2). 泡沫の安定化のメカニズム
      a. 気体の拡散
      b. バルク液体・表面粘度
      c. Marangoni効果
      d. 分離圧
  (3). 気泡発生における動的表面張力の関係
      a. 最大法圧法による測定
      b. 界面活性剤の吸着速度
  (4). 起泡と泡末安定性の独立した評価
      a. ラミノメーターによる液膜の伸び測定
      b. 界面活性剤の構造と起泡力と泡沫安定性
      c. 界面活性剤の濃度と気泡力と泡沫安定性

2.消泡のメカニズムと消泡技術
  (1). 低泡性界面活性剤の設計と発生と安定化の基本的理解
      a. 破泡と抑泡
      b. 消泡剤の構造設計と曇点の利用
  (2). シリコーン系消泡剤の特徴と機能
      a. 消泡剤の分類
  (3). 消泡剤の破泡メカニズム
      a. 疎水滴やオイルレンズによる消泡機構
      b. 表面張力勾配による消泡機構
      c. 疎水性粒子による消泡機構
      d. 擬エマルション膜の役割
  (4). 液膜の直接観察による、消泡剤の効果の確認
      a. オイル型、粒子型、コンパウンド型
  (5). 表面粗さのコントロールによる消泡効果の向上
  (6). 回転攪拌機器における消泡剤の添加効果

第二部 機械的消泡技術とその応用例

1.消泡方法
  (1). 化学的消泡(消泡剤)
      a. 消泡剤のメリット
      b. 消泡剤を用いる場合の問題点
  (2). 機械的消泡(消泡装置)
      a. 消泡装置のメリット
      b. 消泡のメカニズム

2.消泡装置の種類
  (1). 回転部を持つ消泡装置
  (2). ノズル型消泡装置
  (3). スプレー型消泡装置
  (4). 回転円板型消泡装置
  (5). 剪断型消泡装置
  (6). その他の消泡装置

3.消泡装置を使用する際のポイント
  (1). 消泡装置の特性
  (2). 消泡装置の設置
  (3). 機械的消泡操作の指針

4.消泡装置を取り付けた気泡塔の操作特性
  (1). 回転円板装置を使用する場合
  (2). 回転部を持つ消泡装置を使用する場合

5.消泡装置を取り付けた通気撹拌槽の操作特性
  (1). 回転円板装置を使用する場合
  (2). 回転部を持つ消泡装置を使用する場合

6.バイオリアクターへの消泡装置の適用例
  (1). 従来装備されている消泡装置の問題点
  (2). 新しい消泡法の提案(消泡性能の改善法)

キーワード 気泡 界面活性剤 消泡剤 消泡装置 バイオリアクター
タグ 界面活性剤化学工学
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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