水素脆化に起因する遅れ破壊・疲労破壊とその対策

〜 水素脆化に起因する遅れ破壊と疲労破壊に関わる応力誘起水素拡散理論とその実用化 〜

・来るべき水素社会で必要な信頼性対策について学ぶための講座

・水素脆化のメカニズムを学び、燃料電池や水素タンク・プラント設備等の水素インフラの安全維持に活かそう!

講師の言葉

 水素脆化は、材料工学的な観点から、トラップされた水素と拡散性水素との関係が論じられており、従来から研究されてきた。しかし、水素エネルギーインフラ技術における水素脆化の問題は、外部から流入する水素の構造体内輸送現象が問題となる。特に、応力勾配を駆動力とする応力誘起水素拡散は、正確な拡散方程式の数値解析が必要となる。 
 私は、この現象を従来の「Hydrogen Embrittlement」に対して、構造体内を輸送されて凝集する問題を扱う「Engineering Hydrogen Embrittlement」と定義した。本講習会では、この内容について詳述し、来るべき水素エネルギー社会のインフラー安全維持に必須の「Engineering Hydrogen Embrittlementとその対策」について解説する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年04月03日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・水素脆化および水素拡散挙動に関わる技術者・研究者の方 ・材料強度にかかわる技術者・研究者の方  (車両、船舶、航空機、機械、燃料電池、水素エネルギー、プラント、各種建築構造物)
予備知識 ・予備知識が無くても、本質的なことは理解できるようにします
修得知識 ・水素拡散解析の真実の意義と限界が理解でき、数値解析の経験がある人は、実際にプログラム作成も可能です
プログラム

1.水素脆化防止と水素拡散解析
 (1).水素拡散解析手法に関わる研究の歴史
 (2).材料工学的な遅れ破壊現象と水素エネルギ―インフラ技術に関わる水素脆化割れとの考え方の相違
 (3).水素脆化防止における水素拡散解析の役割 ( Engineering Hydrogen Embrittlement)

2.水素拡散解析
 (1).水素拡散解析の基礎式の構築と概念 (αマルティプリケーション法の概念と物理的意味)
 (2).本手法の妥当性の検証
 (3).一定応力下での切欠き近傍の水素凝集挙動(遅れ破壊)と実験結果との対応
 (4).一定応力速度下での切欠き近傍の水素凝集挙動
 (5).疲労条件下での切欠き近傍の水素凝集挙動と実験結果との対応
 (6).力学的観点からの水素脆化防止対策

3.水素拡散解析の結果に基づく水素脆化試験法と鋼材の実験特性
 (1).試験法とその理論的基盤
 (2).本試験法とα法に基づく実験過程のシミュレーション解析との比較
 (3).実験特性と水素脆化敏感性評価(電磁ステンレス鋼、Cr−Mo鋼など)
 (4).耐水素脆化性に有効な添加元素の特定とその評価法 (材料開発への応用)

4.水素脆化対策への応用
 (1).力学的効果
 (2).材料開発的観点からの知見
 (3).まとめ

キーワード 水素脆化 遅れ破壊 水素拡散解析 水素拡散挙動 添加元素 
タグ 水素金属金属材料材料プラント表面改質機械腐食・防食設備
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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