拡散接合の基礎と接合部の評価・改善法および適用事例  〜個別相談付〜

〜 拡散接合の基礎と適用例、表面皮膜・空隙内ガスの挙動、洗浄化と密着化による改善策、接合部の評価法と非破壊検査 〜

  • 拡散接合を適用した実物紹介や動画を交えて、分かりやすく解説する講座!
  • 接合メカニズムや適用ポイント、装置・接合機構・評価法を広く学び、拡散接合の新規適用や接合部の評価や品質改善に活かそう!

講師の言葉

 開発された高性能材料が接合加工できなくては、新たなハイテク製品を組み立てることができません。ハイテク製品の組み立てには、微細接合、精密接合、異種金属接合が必須であり、この接合法として材料を溶融することなく接合する固相接合が重要となります。新素材、異種金属などを接合して、各種の機能部品を組み立てる方法として、拡散接合が注目され、インターネットでも最も多くヒットする接合法です。最近、フォットエッチングした金属箔の積層接合法としても、拡散接合法は注目されています。

 本セミナーでは、固相接合における拡散接合の位置づけの紹介に始まり、拡散接合の適用例(現状、適用のポイント、時代的変化)、拡散接合装置、拡散接合の接合機構、接合改善策、接合のポイント等を説明します。また、実用化に際しての重要な接合部の評価法について、接合前・接合中での評価のポイントと接合後の機械的、金属学的、非破壊的(超音波、X線)等の適用例の現状を説明します。理解を深めるため、拡散接合を適用した実物の紹介の他、動画を交えて解説します。 また、個別的な質問にも対応します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年04月25日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・機能材料加工者および材料加工、異種金属接合に興味のある方 ・特に機能部品・中空部品等の設計・接合加工に従事する方 ・自動車、航空宇宙、情報通信・アンテナ、食品機械、分析・計測装置、電気・電子部品、半導体製造装置、産業機器自動搬送機、金型などで接合に関わる技術者の方
予備知識 ・上記の対象者の方であれば、特に必要ございません
修得知識 ・接合加工、特に拡散接合の動向と現状 ・接合加工、特に拡散接合の原理 ・拡散接合の改善策の適用 ・拡散接合部の機械的、金属学的評価法 ・接合部の評価の具体的方法とその現状
プログラム

1. 拡散接合の技術動向

  (1). 拡散接合とは

  (2). 最近の接合技術動向

2. 拡散接合の適用例

  (1). 以前の傾向・適用例

  (2). 最近の傾向・適用例

  (3). 拡散接合部品の実物紹介と接合の実際

3. 金属を接合するには

  (1). 理想的な接合実験

  (2). 接合温度と拡散係数との関係

4. 拡散接合装置について

  (1). どんな拡散接合装置があるか

  (2). 拡散接合装置の現状

5. 拡散接合部の基礎過程

  (1). 接合面積の増加過程

    a. 面積の増加モデル

    b. 実測値と数値計算との比較

  (2). 接合表面皮膜の挙動

    a. 真空中加熱での表面組成

    b. 接合面での酸化皮膜の挙動

  (3). 接合部の空隙内のガスの挙動

    a. 接合空隙内のガスの組成

    b. どんな接合雰囲気が良いか

  (4). 接合面での結晶方位差の影響

    a. モリブデンの場合

    b. 粒移動しても欠陥

6. 異種金属の拡散接合

  (1). 異種金属の接合部の断面観察

  (2). 異種金属の接合の問題点

7. 液相拡散接合

  (1). 液相拡散接合過程

  (2). 液相拡散接合による補修

8. 接合の改善策

  (1). 接合面の清浄化策

    a. イオン衝撃法

    b. 相対滑りの効果

    c. ハロゲン化処理

  (2). 接合面の密着化策

    a. 変態の効果

    b. 微結晶金属膜の利用

    c. 加工度の影響

9. 熱膨張を利用した加圧接合法

  (1). 接合時の加圧法の検討

  (2). 熱膨張加圧の有利性

10. 拡散接合部の評価法

  (1). 接合前・中の評価

  (2). 接合後の機械的評価

11.拡散接合部の非破壊検査

  (1). X線CT評価

  (2). 超音波探傷評価

  (3). 接合部での超音波の反射量

  (4). 検出可能欠陥サイズ

キーワード 拡散接合 加圧接合法 拡散係数 接合面積 イオン衝撃法 相対滑りの効果 ハロゲン化処理 非破壊検査
タグ 異種金属金属加工接着・溶着
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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