ねじの力学とゆるみ・疲労破壊対策:壊れない締結体設計

〜 各種締め付け方法と選択基準、疲労破壊のメカニズムと疲労強度の向上策、回転ゆるみと非回転ゆるみ 〜

・ねじに関するトラブルを未然防止するための講座

・従来の専門書ではほとんど扱われていないねじの締め付け力学を修得し、事故の防止策に活かそう!

講師の言葉

 機械構造物の締結に使用されるねじは、普段はほとんどその存在を意識されることはない。しかしながら、1本のボルトの破損が大事故を引き起こすことがある。2007年5月の大阪のエキスポランドにおけるジェットコースターの事故、2008年4月東名高速道路における大型車の車輪脱落は、いずれもねじ部の金属疲労が主要な原因で発生している。

 本セミナーでは、ねじの材料と幾何からボルトの力学の基礎、応力集中と疲労破壊の発生メカニズムとその向上策、トルク法を中心とした各種ボルト締め付け方法、熱負荷を受けた場合の挙動、ねじの焼き付き、ねじのゆるみのメカニズム、とくにナットが回転することなく軸力が低下する非回転ゆるみ、多数ボルトを逐次締め付けた時に発生する弾性相互作用など、従来の専門書ではほとんど扱われていない内容に重点を置き、最近の有限要素解析と実験による研究成果に基づいて、ボルト締結体に関する様々な問題に対処するために必要な知識を教授することを目的としている。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年03月28日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・機械・構造物の設計者 ・ねじ部品を使用した締結部の設計と生産技術に従事する技術者 ・ねじ部品の製造に従事する技術者など
予備知識 ・大学、高専の機械工学系学科レベルの材料力学、機械要素・機械設計に関する基礎知識 ・有限要素法による構造解析に関する基礎知識があればさらに望ましい
修得知識 ・ねじの静的強度と疲労強度 ・ねじのゆるみ機構と防止策 ・熱負荷に対する挙動に関する基礎知識 ・ねじの幾何、材料 ・接触面剛性接触熱抵抗 ・さまざまな形態のねじのトラブル発生メカニズムとその対処方法など
プログラム

1. ねじの形状・材料と強度

  (1) .ねじの幾何とねじ部品の非相似性

  (2) .ねじ材料の強度と熱・力学特性

2. ねじの基本

  (1) .ねじの強度と剛性

  (2) .ねじの真の断面形状

  (3) .締結部の接触面剛性と接触熱抵抗

3. ねじの締め付けの力学

  (1) .各種締め付け方法の概要と選択基準

  (2) .トルク法、弾性域回転角法、張力法、熱膨張法

  (3) .多数ボルトの逐次締め付けと弾性相互作用

4. ねじの静的強度と疲労強度

  (1) .応力集中と塑性変形

  (2) .疲労破壊のメカニズム

  (3) .疲労強度の向上策

5. 熱負荷を受けるボルト締結体

  (1) .ねじの熱・力学挙動の基礎

  (2) .ねじの熱・力学挙動の有限要素解析

  (3) .ねじの焼き付き

6. ねじのゆるみと防止策

  (1) .回転ゆるみと非回転ゆるみ

  (2) .非回転ゆるみによる軸力低下

7. ねじのトラブル事例から学ぶ

キーワード ねじ ボルト 応力集中 トルク法 疲労破壊 疲労強度 有限要素解析 回転ゆるみ 非回転ゆるみ
タグ ねじロボット疲労機械要素自動車・輸送機
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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