におい(香り)を感じる「仕組み」と作用機構および商品開発へ活かすための新評価法 〜デモ付〜

〜 分子構造が与えるにおいの変化と心理・生理的な評価法および香りの作用機構と新しい評価基準 〜

・におい(香り)について分子構造と香り評価の面から解説し、商品開発へ活かすための講座
・におい分子を形作っている有機分子と香気分析について具体例を挙げて解説!
・香りの心理学・生理学的な有効性評価法、ストレス評価、疲労回復評価法など次世代香り研究も紹介!

講師の言葉

第一部

 においを感じるという現象をにおいのもとであるにおい分子からとらえることによって、様々なにおいのもたらす現象が理解される。そのためには、まずにおい分子を形作っている有機分子についての理解が必要である。
 有機分子についての基礎知識の理解からどのようににおいを感じることが説明できるかをお話しします。

第二部

 近年、香り評価技術や関連製品は、家庭品や化粧料に留まらず、医療分野にまで展開されており、その範囲は生活全般に及んでいると言っても過言ではない。このような香りの積極的な利用は、今後もさらなる展開が期待される。したがって、香り評価における現状の課題を明らかにした上で今後、新評価系の開発検討がさらに重要でなってくるものと思案される。
 そこで、本講前半では、これまでに行われてきた香りの生理、心理的な効果を評価する技術や手法を多数紹介するとともにそれら評価法の課題についても言及したい。
 さらに後半では、次世代香り開発研究のための統合生理学的な評価手法(大脳生理評価、睡眠改善評価、抗ストレス評価、疲労回復評価法など)について詳細な解説を行うとともに、機器分析によるデモンストレーションを行う。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年03月27日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 化学・環境・異物対策
受講対象者 ・業界を問わず、におい(香り)を評価して商品開発に携わる方 (香粧品・洗剤・薬品・食品・飲料関連の研究開発者・商品企画・マーケティング部門の方、におい(香り)をセールスポイントにした商品開発に関わる方) ・におい(香り)を活用した車内・室内の環境改善に携わる方(自動車などの輸送機器、屋内外の環境改善に関わる方、または関心のある方) ・におい(香り)分子や心理的・生理的評価に関心のある方
予備知識 ・高校レベルの化学の知識
修得知識 ・分子レベルでにおいの認識を理解できるようになることから、具体的な香りの開発方針に結びつきやすくなる ・香りを積極的に利用するための評価する技術・手法と開発検討
プログラム

第一部 分子の視野からの香りの化学の基礎と香気評価方法

1. 香りの化学の基礎知識(香料有機化学の基礎)
  (1). におい分子の構造と性質
      a. においの特徴に結びつく有機分子の構造上の特徴
      b. におい分子は疎水性か親水性か
  (2). 実際のにおい分子の構造上の特徴

2. においを感じる仕組みの基礎理解
  (1). におい分子とにおいの認識
  (2). たくさんのにおい分子が集まることによるにおい分子同士の影響

3. においはどのように評価したらいいか
  (1). 香気素材の一般的香気分析方法
  (2). におい分子同士の影響がどのように素材の香気に関係するか
  (3). 具体例:白檀などの香材の香気特性
  (4). 具体例:お茶の香りの特徴を形成するにおい分子

4. におい分子の構造の変化が与えるにおいの変化
  (1). におい受容体とにおい分子の構造
  (2). テルペン化合物の構造変化とにおいの関係
  (3). ベンゼン系化合物の構造変化とにおいの関係

第二部 香りの作用機構と有効性評価および今後の展開 〜デモンストレーション付〜

1. 香りの既存評価法の課題
  (1). 香り評価実験を行う際の課題1 (被験者選定、提示方法、提示濃度、嗜好性・・・)
  (2). 香り評価実験を行う際の課題2 (測定法の選択、データー解析・・・)
  (3). 香り評価実験の組み立て方、実施方法、グローバル評価法

2. 香りの作用機構と新評価
  (1). 香りの細胞生物学的な作用機構
  (2). 香りの心理学的な解析
  (3). 香りの生理学的な解析
  (4). 香りの新評価法による解析

3. 香りの有効性評価法
  (1). 心理学的な評価法 (気分、心地良さ、疲労感、ストレス意識・・・)
  (2). 生理学的な評価法1 (自律神経関連、免疫関連、温熱生理関連・・・)
  (3). 生理学的な評価法2 (末梢循環関連、大脳生理関連・・・)
  (4). その他の評価法 (睡眠評価、疲労評価、ストレス評価・・・)

4. まとめと今後の展開

5. 商品開発に活かすための機器分析による香り評価のデモンストレーション

キーワード におい分子 香気分析 香り評価 機器分析
タグ 商品開発生理・官能検査
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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