ホットランナ射出成形技術と応用およびトラブル回避策と そのポイント

〜 ホットランナ設計法、ヒータ容量算出法、色替えと樹脂替え、メンテナンスのポイント 〜

・生産性が高く、成形サイクルのリードタイム短縮を実現するホットランナ活用のポイントを解説する講座

・生産性向上やメンテナンス性の高いホットランナシステム技術を修得し、効果的な成形技術に応用よう!

講師の言葉

 ホットランナで作られるプラスチック製品は、米粒の大きさから車のバンパのような大型製品まで様々であるが、市販性を考えた製品群に対して開発されたホットランナサイズのため全ての製品に対して適用はできない。小物製品の個数取りにしても同様で、製品1個に対し1個のホットノズルでは金型サイズが大きくなり、1ランク上の成形機を使うようになる為、生産性の悪い金型になってしまう。

 その製品に対する最適な大きさや材料特性をカバーできるホットランナシステムが市場になければ、場合によっては独自制作で対応することが必要になる。

 生産性の高いホットランナ金型は高速射出による衝撃荷重、高速型開、型締時の振動や共振、考慮した高剛性が要求される。それに付随する使用樹脂量も多くなるため、樹脂のデポジット(樹脂から出る低重合物、ガス、添加剤が型隙間に堆積することや、付着される現象)を十分に排気できるガスベントや定期的な清掃が短時間で完了できるメンテナンス性の高い構造を持っていないと、稼働停止の多発や、コンタミネーションの原因でPL面のバリやツブレ等のトラブルへと進行する。

 また、ヒータや温度センサ等の電気製品はホットランナの心臓部に当たるため、信頼性の高いメーカー品を選定したい。多数個取りで事故が発生し、そのキャビティを止める行為は流動バランスを崩し、型全体にダメージを与え、復元には長期間の時間を要すなどホットランナー設計時の留意事項および成形時のトラブル回避の注意点について、わかりやすく解説します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2017年03月13日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・プラスチック製品設計および商品開発者、プラスチック成形技術者、金型設計、製造技術者 ・ホットランナシステムについて、知識を得たい方 ・プラスチック製品、およびその成形に興味のある方
予備知識 ・特に必要ありません、基礎からわかりやすく解説します
修得知識 ・ホットランナの設計法と留意点および周辺技術
プログラム

1.ホットランナの変遷とヒータ開発

  (1).インシュレーテッドランナからの進化

  (2).ホットランナの基本構造

    ・アーヘン工科大学の技術論文

  (3).熱伝導合金と樹脂断熱層の組合せでゲートを保温

  (4).熱伝導の理論

  (5).加熱ヒータの開発

  (6).電気の知識及びセンサの種類

2.ホットランナ設計法

  (1).マニフォールドとゲートチップ構成

  (2).熱応力の大きさ

    ・各種鋼材の熱膨張係数

  (3).締め代の設計と設定温度の算出

  (4).熱の保温と遮断

  (5).熱伝導合金の保護膜

  (6).マニフォールドヒータ

  (7).樹脂流路の止め栓法

  (8).樹脂焼け及び黒点の要因と対策

3.ヒータ容量算出法

  (1).マニフォールドヒータの容量算出

  (2).チップヒータの消費電力算出

4.ゲート形式

  (1).ホットランナゲート形式の種類

   a.ピンゲート

   b.ピアスゲート

   c.エッジゲートの3種類)

  (2).樹脂断熱層

  (3).ゲート周りの冷却構造

5.バルブゲート形式

  (1).バルブ(ステム)の案内方法

  (2).チップホルダの最新形状

6.ゲート切れと糸曳

  (1).ピンゲートの糸曳と要因

  (2).ピアスゲートのゲート切れ

  (3).エッジゲートのゲート切れ

7.樹脂焼け

  (1).樹脂焼けの要因と対策

8.色替えと樹脂替え

  (1).色替えの変化

  (2).樹脂替えの仕方

9.ホットランナのメンテナンス

  (1).バルブゲート樹脂漏れ、マニフォールドの樹脂漏れ

10.ホットランナ応用

  (1).超小型ホットランナとバルブゲート構造紹介

  (2).スタックモールドの紹介

11.ヨーロッパのダイセット

  (1).ガイドピンとガイドブシュ構成及び板の位置決め方

  (2).医療器金型の紹介

12 .まとめと質疑応答

キーワード ホットランナー 設定温度 ホットゲート形式 バルブゲート形式 バルブゲート樹脂漏れ漏れ マニフォールド樹脂漏れ
タグ プラスチック射出成形樹脂・フィルム
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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