水素透過メカニズムと機能膜によるバリア性の付与技術および応用

〜 水素環境脆化の基礎、ガス透過のメカニズム、水素バリア機能薄膜材料と生成プロセス、バリア技術の応用 〜

・強度を下げ、致命的な欠陥をもたらす水素脆化を防ぐための講座

・水素社会において安全性を確保するために不可欠な水素バリア技術を学び、信頼性の高い製品開発に応用しよう!

講師の言葉

 地球温暖化対策の切り札として、あるいはエネルギーセキュリティ強化の観点からも水素エネルギーの導入が積極的に進められている。燃料電池自動車の商用化もはじまり、二次エネルギーとしての水素を社会利用する機運も高まっている。これにともない、高圧・低圧、高温・低温などの様々な条件下で金属系・無機系・ポリマー系を含む多くの材料と水素とが接触する状況が格段に増えた。
 水素は材料の機能性や安全性を阻害する場合がある。鉄鋼材料では、高強度ほど水素脆化しやすいことが知られている。材料特性や安全性を維持・向上する観点から、水素バリア機能を付与する技術開発が始まっている。
 本講演では、水素エネルギー社会実現に向けた様々な動向、水素が材料特性に及ぼす影響、バリア技術の基礎、水素バリア機能の評価方法、機能薄膜と生成プロセスの各論について平易に解説する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年09月05日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 化学・環境・異物対策
受講対象者 ・水素エネルギー材料関連分野扱っている技術者の方 ・燃料電池、水素ステーション、水素タンク、水素パイプライン、水素発電等の関連企業の方
予備知識 ・材料の化学的、物理的な基礎知識
修得知識 ・水素と材料特性基礎 ・水素透過メカニズム ・水素バリア機能薄膜材料の技術動向と応用
プログラム

1.水素の基礎と水素エネルギー社会の元素戦略
  (1). 水素エネルギーが注目されているわけ
  (2). 水素の安全性
  (3). 水素のつくりかたと貯蔵
  (4). 水素・燃料電池について
  (5). 水素エネルギー社会と「元素戦略」
  (6). 東京五輪2020に向けた動向

2.水素と材料
  (1). 材料の水素環境脆化の基礎
  (2). 高圧水素と金属材料
  (3). 水素用材料の課題

3.ガスバリア機能とその評価
  (1). ガス透過のメカニズムについて
  (2). 材料中の元素の物理拡散基礎
  (3). ガスと材料表面の化学反応基礎
  (4). ガスバリア機能の評価

4.水素バリア機能薄膜材料
  (1). これまでの研究報告例
  (2). 薄膜生成プロセスについて
  (3). 金属膜
  (4). 窒化膜
  (5). 酸化膜
  (6). 炭素系薄膜
  (7). 薄膜材料の微細組織の重要性
  (8). プラズマを利用した表面改質

5.水素バリア機能材料の応用
  (1). 原子力(軽水炉、高速炉、核融合炉)
  (2). 航空宇宙(液体水素タンク)
  (3). エネルギー輸送(水素パイプライン)

キーワード ガスバリア 水素透過 燃料電池 環境脆化 金属膜 窒化膜 酸化膜 プラズマ 
タグ 水素自動車・輸送機電池配管
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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