粘着・剥離のメカニズムと製品への応用ポイント

〜 タック・保持力・粘着力の意味をレオロジーの観点から解説、良い粘着材を推定する経験則、粘着テープ、粘着フィルム、粘着シートへの具体的応用 〜

粘着現象を物理的側面から理解し、効果的な製品開発へ応用するための講座

粘着・剥離におけるメカニズムを学び、「くっつきやすくはがしやすい」粘着製品を開発をしよう!

・身近な例を用いながらわかりやすく解説いたします。

講師の言葉

 本講座では、粘着・剥離現象の物理的側面について、現象を捉える空間スケールに応じた実例・理論的枠組みを紹介する。
 (1).接着の起源である分子間力、および、表面張力について解説し、「ぬれ」に関する現象を紹介する。
 (2).粘着剤の代表的な材料である高分子の力学物性(粘弾性・時間温度換算則)、ならびに、粘着の3要素(タック・保持力・粘着力)について、それらの意味をレオロジーの観点から説明する。粘着剤の開発においては、「くっつきやすくはがしやすい」粘着剤が良いとされる事が多いが、このような良い粘着剤を推定する経験則を紹介する。さらに、テープ剥離における粘着力の理論式を紹介する。
 (3).剥離時の粘着剤は大変形し、様々な特徴的な形態が形成される。このような形態形成を引き起こす不安定性(フィンガリング不安定性)を解説し、タック測定時、および、テープ剥離時における形態形成の実例を紹介する。
 (4).テープ剥離においては、システム全体の剛性が剥離のダイナミクスに影響を及ぼし、ジッピング(スティック−スリップ振動)などが起こる。このような、粘着・剥離の動力学的挙動に関する実例を紹介する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年08月18日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・粘着・剥離に関連する製品の開発およびユーザ企業の技術者・研究者の方    (テープ、フィルム、電子部品、プリント基板、医療機器ほか)
予備知識 ・高校卒業程度の物理・数学の知識
修得知識 ・接着・粘着現象に対する物理的な基礎知識
プログラム

1. 粘着技術の概要
  (1). 歴史的背景
  (2). 現象を観るスケール
  (3). 用語解説

2. 表面
  (1). 分子間力
  (2). 表面自由エネルギー
  (3). ぬれ現象

3. レオロジー
  (1). 高分子の粘弾性
  (2). 粘着剤に関する経験則
  (3). 剥離力の理論式

4. 粘着剤の大変形
  (1). フィンガリング不安定性
  (2). プローブタック測定
  (3). 粘着力測定

5. 非線形動力学
  (1). 剥離の非線形性・非単調性
  (2). 剥離速度・装置剛性の影響
  (3). 粘着力の決定要因

6. 粘着・剥離技術の応用
 
・テープ、フィルム、電子部品、プリント基板、医療機器ほか

キーワード 粘着 粘弾性 レオロジー 剥離 空間スケール ぬれ現象 タック フィンガリング ジッピング
タグ ポリマーレオロジー高分子接着・溶着表面改質電子部品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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