トライボロジーの基礎と潤滑設計および潤滑管理技術による長寿命化への応用 〜演習付〜

〜 潤滑油の基礎物性、劣化・汚染測定および最新潤滑管理・状態監視 〜

・機械の異常をいち早く検知する潤滑管理技術について演習を交え実務に役立つよう解説する講座

・機械の耐久性、ロングライフ性、高信頼性の実現に必須な「潤滑管理」技術をマスターする特別講座!

講師の言葉

 機械設計において、欧米の初期性能偏重主義に対して、日本人の設計思想の根底には耐久性、ロングライフ性、そして信頼性をより重視する思想・哲学があります。それが「日本のモノづくり」を支え、海外での「メイドインジャパン」としての高評価を得ている原点でもあります。
 どのような機械でも稼働時間とともに性能は低下し、寿命を迎えます。高速道路や橋梁など静止構造物において米国を20〜30年遅れでトレースしている日本では、いよいよ人命にかかわる大事故が欧米並みに発生する時代に残念ながら突入したようです。
 先人が設計し我々が稼働させ保全する動機械も、明治時代から稼働している機械遺産クラスを筆頭に高齢化しており、寿命を迎えるリスクは高まるばかりです。このため機械状態監視技術の一つであるトライボロジー技術は、振動診断より早く異常を検知することからその有効性が認識され、ますます重要性は高まってきています。
 今回は最新トライボロジー技術のうち、現場で活用できる項目を、「トライボロジー設計計算資料」(日本トライボロジー学会受賞計算アプリを含む)、「最新の潤滑油分析による潤滑管理・状態監視技術」を中心に取りまとめ、機械寿命を決定する機械設計技術者、機械保全技術者、生産技術担当者の皆様にわかりやすく丁寧にお伝えしたいと考えています。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年08月09日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・機械設計技術者、機械保全技術者、生産技術担当者 (各種機械、設備、プラントなどにおける設計開発、保守保全に関わる方や潤滑油の研究開発などに関わる方)
予備知識 ・高校化学2(高校化学B)程度の化学知識
修得知識 設計部門の方・・・信頼性の高い機械の潤滑設計、機械寿命、メンテナンスに配慮した機械の設計 保全部門の方・・・機械寿命の延長
プログラム

1.トライボロジーの基礎
  (1). 摩擦、摩耗、潤滑 その重要性(経済効果)
  (2). 3潤滑形態、HL、EHL、BL
  (3). 転がり接触部EHL油膜厚さの計算(演習)

2.潤滑油(基油)の基礎物性
  (1). (動)粘度、粘度温度線図、粘度指数、ポリマー添加油、低温粘度特性
  (2). 高圧粘度の計算
  (3). 高圧粘度計算アプリとその使用方法解説

3.潤滑油添加剤
  (1). 酸化防止剤
  (2). 粘度指数向上剤、流動点降下剤
  (3). 消泡剤
  (4). 摩耗防止剤、極圧添加剤
  (5). 摩擦調整剤、油性剤

4.使用潤滑油酸化劣化の測定
  (1). 酸化劣化速度の計算
  (2). 酸化防止剤の劣化消耗、残存寿命の試算

5.使用潤滑油の汚染測定
  (1). 粒子状(固体)コンタミナンント
  (2). 水分の測定
  (3). 水分以外の液状コンタミナント測定
  (4). 気体(主に空気)コンタミナントの測定

6.フェログラフィ分析

7.使用潤滑油分析による最新潤滑管理・状態監視
  (1). 発電所大型タービン
  (2). 大型ディーゼルエンジン
  (3). 各種油圧作動油
  (4). その他

キーワード トライボロジー EHL 潤滑油 高圧粘度 潤滑油添加剤 酸化劣化速度 コンタミナンント フェログラフィ分析
タグ 化学トライボロジープラント機械
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
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