設計ミス防止のための検図のポイントと効果的な手法・事例

〜検図検証法と設計力向上策、効果的に検図を行うための「検図標準図」の作成法、設計ミスの抽出から再設計への手順を掴む事例とそのポイント〜

・コストアップやクレーム、リコールにつながる設計ミスを防ぐための講座

・設計における判断ミスの防止と設計適正化技術を身につけ、設計トラブル防止に活かそう!

講師の言葉

 設計で品質をいかに作りこむためには図面ができてしまってからの検図では、すでに手遅れであり、設計構想段階から各担当者が話し合い、各ステップごとに問題点をなくしていく事が良い製品を作る上で一番大切です。
 設計ミスは
 ・図面に対する気づきが足りなかったポカミスや
 ・工作知識不足やものづくり技術の経験不足からくる未熟さ
 ・製品ニーズに対 して新しい発想の考えができないこと
 ・専門用語と設計知識の勉強不足による打合せ誤差
 ・チェックリストがあっても活用しないこ と
 ・新規設計テーマに対して過去からの情報が途切れて情報の活用がされず過去からの学びが定着していない事などが要因となっています。
 本講座は設計技術経験の幅の広さや歴史からくる多様な設計力が必要になるので材料、機能、コスト、工作組立、耐久寿命、事故防止などを考慮して設計を創造的により良いものにする為の検図講座です。設計ミス低減を心がける技術者や新人設計者の聴講をお勧めします。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年09月29日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・設計しながら自己検図する設計者 ・設計図面をチェックする設計担当者 ・詳細図を作図する設計者 ・これから設計部署に配属される方や検図や設計に興味のある方、その他設計に携わる方
予備知識 ・特に必要としません、基礎からわかりやすく解説します
修得知識 ・機械設計のミス防止と設計適性化の知識  ・製造に関する設計問題を解決する知恵 ・初心者が誰でも犯す設計ミスの防止につながる  ・検図は容易な事ではないが検図の更なる上手な進め方とそのポイント ・検図の方法 、検図の重要チェックリスト、検図の技術等ノウハウの修得 ・仕様、コスト、機能、強度、精度、加工に対する事例、計画設計図の検図、また、読み取りやすい部品図面の作成ポカミス防止への検図
プログラム

1.検図の検証法と設計力向上
  (1)何をもって「検図」というのか
     a.図面の描き方ではなく,「図面どおりに造れるか」を検証せよ
     b.検図が出来れば設計力向上につながる。


2.ノウハウ技術のチェックリストを用いる検図
  (1)検図で何をチェックするのかノウハウの継承
     a.強度的に問題がないか・製造上問題が発生しないか

     b.材質は適正か
      ・オーバースペックになっていないか

     c.加工できるか
      ・公差の設定は適切か

     d.組み立てられるか
      ・過去のクレームに対する対策がいるか

     e.干渉してないかなど設計的に問題ないかを検図する

3.検図の変更指摘事項
  (1).使用者の求めている諸機能をつかんでいるか
  (2).設計基本思想を確立しているか
  (3).既設計の実績を活用した安全設計
  (4).コストパフォーマンス設計をやっているか

4.剛性と強度不足に対する検図
 ・様々な機械の構造図、組立図を題材に検図のやり方を解説
  (1).ブラケットの剛性が足りているか
  (2).ワークのぶつかる衝撃でたわむ心配はないか
  (3).力が集中する箇所で軸や締結部が破損しないか …etc.


.効果的に3次元CADを用いた事例検図
  (1).効果的に検図を行うための【検図標準図】の作成
  (2).3次元CAD解析による検図
  (3).投影図と寸法記入について
     ・寸法漏れ防止や加工する側にきちんと伝わる配慮を

  (4).過去の経験を反映させた失敗のない検図
  (5).ピニオンシャフトの製造加工工程検図
  (6).加工の際の懸念検討


6.ダメ出し検図事例による再設計図面作成
  ・設計ミスの抽出から再設計への手順を事例で解説
  (1).位置決めピンに関する設計ミス
    ・使用用途ごとの部品選択

  (2).モータの焼付けを起すコンベヤ
    ・モータの負荷軽減対応策
  (3).客先指定の減速機で部品点数が増加
    ・減速機の再選定でスリム化、コストダウンを実現

  (4).回転装置設計に関する設計ミス
    ・類似の機械を参考に取り付け方法を見直した

  (5).ケーブル(配線)と筐体との干渉
    ・取付金具の向きを変え、干渉を回避

  (6)再設計事例紹介
    a.分解性の向上
    b.締結部の負荷軽減
    c.加工しやすい形状への変更
    d.加工方法そのものの変更

7.まとめと質疑応答

キーワード 検図検証法 交差の選定 検図の変更指摘事項 検図標準図作成 再設計事例
タグ 規格・標準機械要素構造物
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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