粉体の物性評価技術と流動性・混合技術への応用 〜デモ付〜

〜 粒子径分布測定、ゼータ電位の評価法、測定結果の考察、流動・偏析・混合技術、粉体トラブルとその対策 〜

  • 粉体の基礎となる粒子系、粒子分布から流動性、偏析、混合についてデモを交えて解説する講座!
  • 粒子分布や粉体特性評価、偏析・混合について学び、粉体トラブルの防止や機能性粉体を扱う製品開発に活かそう!

講師の言葉

(第1部)

 粉粒体を扱う業種は工業、医療、製薬、食品、など様々な業種が対象となる。粉体の物性評価により、研究開発から、製造工程、品質管理にて、物性を管理することが、製品の性能を左右するため、重要な評価項目である。

 本講義では、粉粒体の物性評価技術の説明と実際のアプリケーション例を紹介し、各シーンで必要となる物性評価手法と結果に対する考察方法について理解を深めることが可能である。

(第2部)

 機能性粒子を扱う分野は、最近とみに注目されている。以前は典型的な機能性粒子と言えば「トナー粒子」が筆頭にあげられていたが、最近は「2次電池の電極構成材料」、「口腔内即崩壊剤」、「3Dプリンターの流動性の良い粉体原料」、さらには、日本のものづくり分野で活躍している超小型セラミックコンデンサーの構成材料は微小粒子セラミックスが例に挙げられる。 機能を与えられた粒子を研究し、目的の開発材料として利用することはすでに日本の工業界にとって有効な手法となっている。一方「つまる、くっつく、摩耗する、」「洩れる流れる飛散する、粉塵爆発や偏析。」等、微粒子を扱う工学は、液体・気体を扱うプロセスは大変な困難とトラブルを伴う。なぜなら行程中に物性が著しく変化するからで有り、経験と分析能力を要求されるからである。

 本セミナーでは、粉体技術を俯瞰し、混合、偏析、流動性と言う観点によって粉体プロセスを見直し、小型実演モデルによって参加者に「体感・体験」をしていただく所存である。この分野に関わる、あるいは、これから関わる研究者、技術者の一助としたい。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年11月04日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 化学・環境・異物対策
受講対象者 ・粉粒体を扱う職業で、研究、製造、品質管理、分析を担当されており、基礎から粉粒体物性評価について学びたい方 ・自動車、化学、電子部品材料、電池、印刷、高分子、触媒、医薬品、化粧品、食品などの企業の方
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・物性評価手法の概要知識 ・物性評価装置の原理と構造 ・物性評価測定結果からの考察力(測定結果の活用法) ・粉体・粒体処理装置を俯瞰出来る ・混合機の枠組みを知識として得る事ができる ・偏析、流動化によるトラブルとその対策について
プログラム

第1部 

1. 粉粒体物性評価の概要

  (1). ものづくりと粉粒体物性評価の関係

  (2). 粒子径分布の表記方法

  (3). 粉粒体の代表粒子径と表現

  (4). 各粉粒体物性評価装置の概略と特徴

2. 粒子径分布測定の評価と応用

  (1). レーザ回折・散乱法による測定技術

  (2). 動的光散乱法による測定技術

  (3). 画像解析法による測定技術

3. 比表面積・細孔径分布の測定の評価と応用

  (1). 比表面積測定技術

  (2). 細孔径分布測定

4. ゼータ電位の評価と応用

  (1). ゼータ電位測定の概要

  (2). 電気泳動法の特徴

  (3). 流動電位法の特徴

  (4). ゼータ電位と粒子径分布の関係

5. アプリケーションの紹介

  (1). 測定結果の考察

  (2). 研究開発への活用

  (3). 品質向上への活用

※ここの「アプリケーション」は電子材料、化粧品、食品、電池材料、製剤などの粉体を指します

6. 物性評価測定における試料の前処理と留意点

  (1). 試料に適した分散媒

  (2). 測定に考慮する条件

第2部

1. 粉体/粒体プロセスを俯瞰する

  (1). 粉・粒の処理プロセスの特徴とリスク

  (2). 化学工学的単位操作と、各量移動論で考える

  (3). 粉体を扱って「機能性粒子を造る」目的に応じてプロセスを構築する

  (4). 目的機能は正しい処理原理を選ぶことによって発揮される

  (5). 微粒子を使って先端技術を駆使する分野

2. 機能性粒子を造り出す際の困難さ・留意点

  (1). 偏析:形状による分離現象

  (2). 流動性の変化による、粉体トラブル

  (3). 混合原理と装置

  (4). 装置選定の要因と要求事項のポイント

3. 混合原理と目的混合度の評価

  (1). 目的機能を付与できる混合原理を選ぶ

  (2). サンプルの妥当性

  (3). 微粒子の混合と分散

  (4). 一次粒子に傷を付けない分散

4. 処理混合度を固定する手法:造粒

  (1). 造粒操作の例、それぞれの運転パラメーター、適正操作要因

    a. 転動造粒、押し出し造粒、圧縮・破壊造粒、攪拌造粒、溶融造粒

    b. 噴霧造粒(スプレー乾燥により成分の固定)、流動層造粒

    c. 気相・液相反応利用造粒、その他

5. 流動性変化による現象

  (1). 形状による流動性変化、球型化処理

  (2). 粒子表面の性質による流動性変化、粒子表面改質

  (3). 空気同伴による流動性変化

  (4). 流動化不良による閉塞現象、モデルにて体験

6. 粉体物性変化によるトラブルとその対策、予測、対応

  (1). 実験時と生産運転時の物性の変化可能性

  (2). 現象を予測し、対策を立てておく対応

  (3). 粉体プロセスのトラブル分析

  (4). 粉体システムのエスケ−プ・ルート手法

    ・コストパーフォーマンスに優れた「トラブル対応」

キーワード 粉粒体評価 粒子系分布 ゼータ電位 電気泳動法 機能性粒子 目的混合度 気相・液相 流動性変化 偏析 粉体物性変化
タグ 食品創薬・医薬品結晶化学工学粉体・微粒子
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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