赤外線・テラヘルツの基礎とセンサ・計測システムおよび活用法

〜 赤外線・テラヘルツの基礎とセンサとシステム、計測技術および産業応用 〜

センサの小型化、低価格化により急速に応用が広がる赤外線について、基礎から応用までを解説する講座

・自社製品の高性能、高精度化を実現する赤外線・テラヘルツ技術を1日でマスターするための特別講座!

講師の言葉

 センサの小型化・低価格化によって近年応用が急速に拡がっている赤外線と新しい分野であるテラヘルツの基礎、センサとシステム、分光・イメージングなどの計測技術、応用分野について講義する。
 本講座を学ぶことによって、赤外線、テラヘルツについて、専門的な知識を習得し、新規分野への応用力が向上することを期待する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年04月21日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備加工・接着接合・材料
受講対象者 ・赤外線・テラヘルツに関心を持っておられる全ての方 (機器の状態監視、設備管理、認証装置、医薬品・食品の品質管理、検査、ヒトの熱・ストレス測定、薬品の成分分析、防犯装置、環境管理などに関わる方をはじめ、赤外線・テラヘルツに関心のある方) ・赤外線センサの開発、性能評価に携わっておられる方 ・計測システムを開発されている方 ・分光、イメージング計測をされている方 ・計測の応用を考えられている方
予備知識 ・特に必要ございません
修得知識 ・赤外線・テラヘルツの基礎 ・赤外線・テラヘルツセンサと計測技術 ・分光、イメージング技術 ・応用分野、期待される分野
プログラム

1.赤外線とテラヘルツ
  (1). 光、電磁波
  (2). 赤外線・テラヘルツの分類
  (3). 基本的な性質と特徴

2.研究の歴史
  (1). 赤外線の発見
  (2). 光の粒子説と波動説、
  (3). 熱放射と電波の放射
  (4). 赤外線からテラヘルツへ

3.電磁波のマクスウェル方程式
  (1). マクスウェル方程式を読む
  (2). 電磁界の波動の性質

4.伝搬
  (1). 透過と反射
  (2). 吸収
  (3). 散乱と回折および消散
  (4). 大気の伝搬特性
  (5). 透過材料

5.放射
  (1). 熱放射に関するキルヒホッフの法則
  (2). 吸収率、反射率と放射率
  (3). プランクの法則と黒体放射、灰色体放射
  (4). 連続スペクトルと線スペクトル、自然放射と誘導放射
  (5). 光源

6.検出器と感度
  (1). 赤外線・テラヘルツ波の検出・計測
  (2). 感度
  (3). 光子(量子型)検出
  (4). 熱的検出
  (5). 電界検出
  (6). 検出器の種類

7.雑音
  (1). 雑音と分散、標準偏差
  (2). ランダム離散発生のスペクトル密度関数
  (3). ショット雑音
  (4). 熱雑音と誘電損雑音
  (5). 生成・再結合雑音と光子雑音
  (6). 熱伝導ゆらぎによる雑音、f分の1雑音
  (7). 量子型および熱型検出器の雑音
  (8). OPアンプ増幅器出力における雑音

8.検出器の性能指標と評価
  (1). 性能指標
  (2). NEP(雑音等価電力)
  (3). 検出能Dおよび比検出能D*
  (4). 雑音等価放射照度(NEI)
  (5). 雑音等価温度差(NETD)
  (6). 性能評価法

9.センシングの方法
  (1). 放射計測
  (2). 温度計測
  (3). 分光計測
  (4). ハイパースペクトラルイメージング
  (5). プリズム分光法
  (6). グレーティング分光法
  (7). フーリエ分光法(FTIR)
  (8). テラヘルツ時間領域分光法(THz-TDS)

10.赤外線計測の応用

 ・赤外計測はイメージングと分光が基本であるが、高い分解能の2次元イメージングと分光を同時に行って取得されるビッグデータに精緻な解析を行うことで、これまで見えなかった「もの」の分布の情報を明らかにするハイパースペクトラルイメージングの応用が拡がっている。

  (1). 放射温度計測とサーモグラフィ
    a. 建物劣化診断
    b. パンデミック対策
  (2). 分光・分析の応用
    a. 運転者のアルコール検知
    b. てのひら静脈個人認証
  (3). リモートセンシング、天文学、防衛
    a. CO2濃度の全地球モニター
    b. 都市の熱環境の解析
    c. 吹付コンクリートのり面の老朽化検査
  (4). ハイパースペクトラルイメージングの応用
    a. 空撮による地表の植生、鉱物分布のモニター
    b. 医療検査応用(血管,癌)
    c. 食品・薬品中の混合物のモニター
    d. 毛髪の保湿度のモニター
    e. 人のストレスの検知

11. テラヘルツ計測の応用

 ・1990年代後半から発展したテラヘルツ時間領域分光とパルスイメージングによって、高分子、医薬品、生体物質などの研究開発に用いる高精度の分光装置、人に安全でソフトマテリアルも検知できる非破壊検査装置への応用が期待されている。

  (1). テラヘルツ分光
    a. 医薬品の成分モニター
    b. 生体分子の水和度の検出
    c. 農産物中の機能成分のモニター
    d. 食品中の毛髪混入の検知
  (2). アクティブイメージング
    a. 葉中の水分モニター
    b. 荷物検査
    c. 封筒検査
    d. 古絵画の絵具分析
  (3). パッシブイメージング
    a. パッシブボディスキャナー
    b. 冷凍品のモニター
    c. 高温超伝導線のモニター
  (4). 3次元イメージング
    a. 錠剤の糖衣膜厚の検査
    b. 3次元CT
  (5). 近接場顕微鏡
    a. 無開口プローブ顕微鏡
    b. 開口プローブによる近接場検出

キーワード 赤外線 テラヘルツ 電磁波 センシング 放射計測 温度計測 分光計測 ハイパースペクトラルイメージング プリズム分光法 グレーティング分光法 フーリエ分光法 FTIR テラヘルツ時間領域分光法 リモートセンシング
タグ 画像認識計測器光学電子機器
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日