残留応力の基礎と測定技術および適切な除去方法 〜デモ付〜

〜 残留応力の発生と有害事例における有効な除去方法およびX線回折法による具体的な応力測定技術 〜

機器の故障の原因となる残留応力について基礎から除去方法、測定技術について解説する講座

・応力の発生メカニズムから除去方法について事例に基づきわかりやすく解説!

・残留応力の測定技術をデモンストレーションによる紹介!機械や構造物の信頼性向上のための特別セミナー!

講師の言葉

第一部

 残留応力を理解して適切な対応を行うためには、応力とひずみ(弾性、塑性、変態、熱等)の関係からその発生原理を理解することが肝要です。この基礎の理解を基本にして、種々な残留応力の発生事例、その測定法と除去方法について説明します。残留応力の有効活用と安全対策(破壊・形状変化の防止)に対して一貫した考え方で適切に対処することが重要です。

第二部

 残留応力は、機械加工・表面改質・溶接などの施工過程や長期使用による応力変動に伴って発生します。材料強度は残留応力に大きく依存しており、ばねや歯車等の機械部品の製造時には積極的に残留応力が活用されています。
 一方、降伏点を超えるような応力が発生すると、残留応力を原因とした不具合が発生する場合があります。このように、残留応力の計測は、製品の品質向上に加えて、疲労寿命予測や材料強度に関わる不具合の原因究明等の観点から製造現場では欠かせない評価項目となっています。
 本講では、非破壊法として広く知られるX線を用いた残留応力測定法の特徴について、最新の装置や測定事例を交えて紹介します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年04月21日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・機械、輸送機器、プラント関連において残留留応力の問題が業務に関係している技術者・研究者の方 ・機械材料の研究開発に関わる方
予備知識 ・材料力学と熱処理の基礎知識があれば理解が深まります
修得知識 ・残留応力の発生原理を理解し、測定する方法を知り、残留応力の功罪に対して有効な対応が取れるようになる基盤知識の習得 ・X線回折法による具体的な残留応力の測定技術
プログラム

第一部 残留応力の基礎と測定および除去方法

1. 材料の力学的挙動と残留応力
  (1). 材料の力学的挙動
  (2). 残留応力とは何か?

2. 応力、ひずみと弾性構成式(フックの式)の基礎
  (1). 力と応力
  (2). 変形変位とひずみ: 弾性ひずみ、塑性ひずみ、熱ひずみと変態ひずみ
  (3). 応力とひずみの関係: 弾塑性構成式

3. 残留応力の発生メカニズム
  (1). 不均一塑性変形に起因する残留応力の発生
  (2). 熱処理に伴う残留応力(相変態、不均一温度分布)
      鉄鋼の焼入れ・焼き戻し等
  (3). 表面処理による残留応力の発生
  (4). 溶接に伴う残留応力の発生

4. 残留応力の功罪
  (1). 有効活用事例: 高周波焼き入れ、浸炭焼入れ、ショットピーニング、焼きばめと冷やしばめ等
  (2). 有害事例: 焼き割れ、応力腐食割れ、疲労破壊、遅れ破壊、機械部品の形状寸法変化等

5. 残留応力の除去方法
  (1). 応力除去焼きなまし処理
  (2). ピーニング処理
    
6. 残留応力測定法
  (1). ひずみゲージ法
  (2). X線回折法
  (3). 中性子回折法
  (4). その他の方法

第二部 X線による残留応力測定法

1.X線回折法の基礎
  ・ブラッグの回折条件

2.X線応力測定法
  (1). sin2ψ法
  (2). 2次元検出器を用いた応力測定法

3.X線応力測定装置
  (1). 据え置き型
  (2). 可搬型

4.測定アプリケーション(複数件)

5.可搬型X線応力測定装置のデモンストレーション

キーワード 残留応力 弾性構成式 フックの式 変形変位 高周波焼き入れ 浸炭焼入れ ショットピーニング 焼き割れ 応力腐食割れ 疲労破壊 遅れ破壊  X線回折法 中性子回折法
タグ 金属熱処理機械機械要素
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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