LED蛍光体の基礎と照明・バックライトのための選定・効果的活用法および最新技術

〜 白色LED照明・バックライト用の蛍光体の特性・長所と短所・性能向上につながる最新技術動向、新しいLED用蛍光体の合成 〜

  • 蛍光体の発光原理や材料ごとの特性を理解し、照明・ライトの性能向上に活かすための講座!
  • 多様な白色LED蛍光体の特徴や最新開発動向について学び、蛍光体の開発・設計や、用途に合わせた適切な蛍光体の活用に活かそう!
  • LED蛍光体のセミナーで、基礎から分かりやすい解説で毎回好評!

講師の言葉

 白色LED用蛍光体の発光原理は、短波長の光で励起して長波長の光を発する光ルミネセンスという現象であり、過去に主流であった高エネルギー電子線で励起するブラウン管テレビ用蛍光体とはその設計思想が大きく異なる。また、同じ光ルミネセンスであっても、蛍光灯用蛍光体とは励起エネルギーが異なり、その材料選択には大きな違いがある。
 本講演では、現行の白色LED用蛍光体の長所と欠点、そしてそれを解決するための新規蛍光体への取り組み、およびLED部材としての構成の開発を幅広く解説する。LED蛍光体以外の新規用途である、太陽電池での波長変換膜や植物工場用蛍光体についても述べる。さらに将来の開発動向や希土類問題、マーケット状況、世界での開発動向についても論じる。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年05月17日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 化学・環境・異物対策
受講対象者 ・照明、バックライト、自動車などLED用蛍光体を実際に使用するユーザーであり、その開発動向について知りたい方、または材料研究者でありLED用蛍光体の開発に興味ある方
予備知識 特にありません、基礎的な知識から説明します
修得知識 ・LED用蛍光体を使用するユーザーとして、新しい蛍光体やガラス封止やフィルム化などの部材構成の開発状況について最新の知識が得られます ・白色LED用蛍光体についての設計原理、実際の蛍光体の合成とその評価までを理解できるようにします ・開発のコツ、マーケット、世界での開発動向も取り上げます
プログラム

1. 蛍光体の設計に必要な基礎知識

  (1). 光と物体色の関係
    ・照明とディスプレイ用蛍光体の違い
  (2). 蛍光体の励起エネルギーにより蛍光体の設計思想は異なる
  (3). LED用蛍光体に使われる発光イオンであるマンガンおよび希土類の特徴
    ・希土類問題とマンガンの発光における問題点
  (4). 蛍光体設計に必要な結晶学の基礎知識
    ・誰にでも理解できる結晶化学概論
  (5). 酸化物、窒化物、フッ化物、硫化物蛍光体の特徴
    ・なぜ他の分野と違い窒化物やフッ化物が利用されているのか
  (6). 蛍光体の形態制御

2. 白色LED蛍光体、その長所と欠点(照明、バックライト、その他)

  (1). 黄色(Y、Gd)3(Al、Ga)5O12:Ce(日亜化学)
   ・黄色蛍光体のスタンダード
  (2). 黄色(Ba、Sr、Ca)2SiO4:Eu(豊田合成)
   ・劣化問題はコーティングで解決も、熱特性の問題は依然として残る
  (3). 黄色α-Caサイアロン:Eu
   ・赤みの強さを活かす用途は欧州にあり
  (4). 赤色(Ca、Sr)2Si5N8:Eu
   ・劣化問題の原因と高い効率を活かした将来性
  (5). 赤色(Ca、Sr)AlSiN3:Eu
   ・特許問題はどうなったか
  (6). 緑色Ca3Sc2Si3O12:CeおよびCaSc2O4:Ce
   ・強力なライバルであるLu3Al5O12:Ce3+との比較
  (7). 黄色Li2SrSiO4:Eu
   ・黄色蛍光体のニューカマーにおける合成の問題点に対する対策
  (8). 緑色β-サイアロン:Eu
   ・バックライト用緑色蛍光体のスタンダード
  (9). 赤色K2SiF6:Mn
   ・色の良さと輝度向上の一方で残る問題点に対する対策
  (10). その他の最新材料
   ・狭帯域発光する窒化物蛍光体
   ・エネルギー移動を利用した狭帯域発光の実現
  (11). 次世代のバックライトLED用蛍光体とは
   ・量子ドット蛍光体は使えるか

3. LED用蛍光体のマーケットと世界での開発状況
  (1). 部材としてのLED用蛍光体 ガラス封止やフィルム化
  (2). 新しいLED用蛍光体の合成方法
  (3). 用途に合わせた選定のポイント
  (4). コスト削減や輝度、その他性能向上につながる蛍光体の設計や活用法
  (5). LED用蛍光体のマーケットと既存会社の動き
   ・日亜化学
   ・三菱化学
   ・東京化学研究所
   ・電気化学工業
   ・根本特殊化学
   ・LWB
   ・Intematix
   ・中国のBig5
  (6). 新しいプレイヤーと世界での開発状況
   ・Daejoo Electronic Materials (韓国)
   ・Force 4 (韓国)
   ・北京有色金属研究総院
   ・北京宇極科技発展有限会社
   ・台湾の蛍光体メーカの状況
   ・サムスンは蛍光体の内製を中止か

キーワード 酸化物 窒化物 LED照明 街頭 蛍光体 バックライト 波長変換膜 複合部材
タグ 粉体・微粒子LED・有機EL・照明
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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