拡散接合の基礎と接合部の評価法・改善策 〜個別相談付〜

〜 拡散接合メカニズム、適用事例、異種金属接合、機械的・金属学的評価法 〜

  • 具体的な適用事例、小形の拡散接合部品の紹介、動画デモを交えて分かりやすく解説する講座!.
  • 拡散接合の基礎から異種金属を含む適用例、評価方法を学び、拡散接合の導入や接合部の品質向上に活かそう!

講師の言葉

 ハイテク製品の組み立てには、微細接合、精密接合、異種金属接合が必須であり、接合法として材料を溶融することなく接合する固相接合が重要となります。新素材、異種金属などを接合し、各種の機能部品の組立接合方法として、拡散接合が注目されています。インターネットで、固相接合の中で最も多くヒットする接合法です。
 ここでは、最近注目される接合加工分野での拡散接合の位置づけの紹介に始まり、拡散接合の適用例の経時的変化と最新動向の紹介。次いで、拡散接合の接合機構、異種金属の接合、接合のポイント、接合の改善策等を説明します。さらに、実用化に際しての重要な接合部の評価法について、接合前・接合中・接合後での評価のポイントと接合後の機械的、金属学的、非破壊的(超音波、X線)等の適用例の現状について解説します。ここでは、パワーポイントの資料、動画、各種の拡散接合部品例を用いて解説し、また個別の技術相談にも対応します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年05月10日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・機能材料加工者および材料加工、異種金属接合に興味のある方 ・特に機能部品・中空部品等の設計・接合加工に従事する方 ・自動車、航空宇宙、情報通信・アンテナ、食品機械、分析・計測装置、電気・電子部品、半導体製造装置、産業機器自動搬送機、金型などで接合に関わる技術者の方
予備知識 上記の対象者の方であれば、特に必要ございません
修得知識 ・接合加工、特に拡散接合の動向と現状 ・接合加工、特に拡散接合の原理 ・拡散接合の改善策の適用 ・拡散接合部の機械的、金属学的評価法 ・接合部の評価の具体的方法とその現状
プログラム

1. 拡散接合の技術動向
  (1). 拡散接合とは
    a. 実用化している溶接・接合
    b. 溶接・接合の実用例
    c. 拡散接合の仲間
    d. 拡散接合定義

2. 拡散接合の適用例
  (1). 以前の傾向・適用例
    a. 拡散接合実用例
    b. 拡散接合製品とその接合条件
    c. 拡散接合の導入のポイント
  (2). 最近の傾向・適用例        
    a. インターネットでの適用リスト
    b. 拡散接合型コンパクト熱交換器
    c. クリッププレート(iPod)

3. 金属を接合するには
  (1). 理想的な接合実験
  (2). 金属の固相接合開始温度は
  (3). 接合開始温度と拡散係数との関係

4. 拡散接合装置について
  (1). どんな拡散接合装置があるか
  (2). 拡散接合装置の現状
  (3). 接合時の加圧法の検討
  (4). 熱膨張加圧の有利性

5. 拡散接合部の面積の増加過程
  (1). 接合面積の数値計算
  (2). 実測値と数値計算との比較
  (3). 各機構の寄与割合、表面粗さの影響

6. 接合表面皮膜の挙動
  (1). 真空中加熱での表面組成の変化
  (2). 真空中加熱での残留ガス
  (3). 破面の介在物の組成
  (4). 接合面での酸化皮膜の挙動
  (5). 各種アルミニウム合金の拡散接合
  (6). 実用材料でのポイント

7. 接合部の空隙内のガスの挙動
  (1). 残留ガス分析装置
  (2). 接合部空隙内のガス
  (3). どんな接合雰囲気が良いか
  (4). 接合雰囲気のガス組成

8. 接合面での結晶方位差の影響
  (1). モリブデンの接合の場合
  (2). 粒移動しても欠陥が残留

9. 異種金属の接合
  (1). 異種金属の接合部の断面観察
  (2). 断面の拡散状態の観察
  (3). 状態図と濃度分布
  (4). 異種金属の接合の問題点
  (5). 異種金属の接合の改善策

10. 接合面・清浄化法の技術動向
  (1). 接合面の清浄化法
  (2). イオン衝撃の接合箇所の強さへの影響
  (3). 常温接合による新機能クラッド材料
  (4). シリコンウェハーの接合
  (5). 相対すべりの効果
  (6). ハロゲン化処理

11. 接合面・密着化法の技術動向
  (1). 接合部への変態の影響
  (2). 変態超塑性を利用した整形と接合
  (3). 液相拡散接合部過程とその組織
  (4). 水素誘起変態を用いた低温接合
  (5). 微結晶金属薄膜の利用

12. 拡散接合部の機械的・金属学的評価
  (1). 接合前、接合中、接合後の評価
  (2). 引張り試験形状と切り欠き強化
  (3). 引張り試験では絞りで評価
  (4). 接合部の評価はSEMで
  (5). 接合部の破面、金属学的評価

13. 拡散接合部の非破壊検査
  (1). X線CT評価
  (2). 超音波探傷評価

動画、各種の拡散接合部品例を用いたデモ、および希望者には個別相談がございます

キーワード 拡散接合 固相接合 溶接 接合実験 接合開始温度 熱膨張加圧 真空中 残留ガス 異種金属 密着化法 非破壊検査
タグ 異種金属溶接・接合
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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