系統連系制御の基礎と安定運用技術

〜電力エネルギーの品質と制御、発電事業者の連系、小電力発電機器の配電線への接続、連系機器の制御と運用 〜

・系統の特性を理解し、より効率的な機器の制御に応用するための講座

・電力自由化で不可欠となる系統連系技術を修得し、法規制の技術要件にも対応した適切な連系を実現しよう!

講師の言葉

 電力系統は発電機から需要家まで電力エネルギーを輸送し、安定に供給する役割を担っている。また、世界的な電力市場の自由化の動きと、最近の地球温暖化の緩和策としてのCO2削減のために自然エネルギー開発により、様々な機器が電力系統に連系され、電力をやりとりする機会が増加している。
 電力エネルギーは基本的に電子の流れで伝送されるため、周波数が同一であればどのような形態で発生しても同じエネルギーとして扱える。反面、有効電力の流れは系統の物理的な状況(送電線の長さなど)に支配され、一義的に決定される。また、交流電力特有の無効電力の問題も発生する。この系統の特性を理解し、電圧の大きさと位相が有効電力、無効電力にどのように影響するかを理解することで、より効率的な機器の制御が可能となり、目的にあった系統連系が実現できるとともに、法規制である系統連系技術要件にも適切な対応が可能となる。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年02月17日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・電力機器を電力系統に接続する際に必要な基礎知識を必要とされている方 ・エネルギー、電力機器、分散電源、パワーコンディショナ、電線ほか関連企業の方
予備知識 ・交流回路理論の基礎知識があるとより理解しやすい
修得知識 ・電力系統における電力の流れの基礎知識と系統連系が電力系統に与える影響 ・電力エネルギーの品質とその制御法および系統連系技術要件との関連
プログラム

1.電力系統の概要と系統連系の基礎知識
  (1). 電力系統とは
     a.電力系統の役割
     b.電力系統をどのように表現するか
  (2). 電力エネルギー輸送の基礎
     a.交流による電力の輸送
     b.有効電力と無効電力
        有効電力と無効電力が交流電圧に与える影響
  (3). 電力エネルギーの品質と制御
     a.電力エネルギーの品質とは(周波数、電圧、高調波)
     b.有効電力と周波数の制御
     c.無効電力と電圧の制御
     d.PWMインバータ機器の動作と制御の実際

2.電力系統への連系
  (1). 電力市場の規制緩和と電力市場
     a.世界における歴史
     b.日本における現状−2016年4月の完全自由化がもたらすもの−
  (2). 電力会社間の連系(大電力の連系)
       系統連系の現状と制約−電力自由化における電力会社の役割−
  (3). 発電事業者の連系(中電力の連系)
       連系が系統に与える影響と現状における制約
               −電力自由化と電力広域的運営推進機関の役割−
  (4). 小電力発電機器の配電線への接続
       配電線への接続が電力品質に与える影響

3.電力系統への連系の実際
  (1). 電力系統への連系の現状と法規制
       系統連系技術要件(平成27年4月)とその必要性
  (2). 連系機器の制御と運用
       系統連系技術要件に基づく制御と制約条件

キーワード 電力系統 系統連系 PWMインバータ 交流電力 電力自由化 
タグ エネルギーエネルギーマネジメントシステムスマートグリッド系統連系自然エネルギー蓄電電源・インバータ・コンバータ発電
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
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