適切な劣化対策に活かすための機械設備の状態監視技術とその最新事例 〜個別相談付〜

〜 故障を未然に防ぐ振動診断技術、音響診断技術、AE診断技術、レーザー超音波診断技術、渦流探傷診断技術、磁束診断技術 〜

・早期に劣化傾向をつかみ、未然かつ最適な故障対策を行うための講座

・最新の状態監視、故障診断技術を修得し、老朽化が進んでいる機械設備の最適な対策によってトラブルを未然防止しよう!

講師の言葉

 機械設備の故障を調査すると、最近では初期故障が減少してきたので、メンテナンス不良の中のミスアライメント(心だし不良)が全体故障の7割を占めています。診断が難しい上に摩耗等の劣化がすぐには現れないので、摩耗が想定以上に進行し、手直し部品が増えて費用がかさみ、また真の対策をしないため、繰り返し修理する例が多く見うけられます。状態監視を行い早期に劣化傾向をつかみ、最適な対策を行い保全していくことが重要です。
 そこで、運用中の状態監視技術、対策、保全技術の最前線の事例を紹介しますので、これらの技術を活用して、設備の最適な保全を実施してください。多方面からの診断技術を適用し信頼性の高い診断を実施することが大事です。設備の部品交換、更新、稼働率向上、製品の品質維持も含めたその設備のトータルの生産コストを最大とするプラントライフマネジメントを適用してください。事前のメール受付けによる状態監視保全に関する相談の回答も行います。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年02月02日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・機械設備関連に携わる方(機械設備の操作者、状態監視者、対策修理担当者、設備管理者)
予備知識 ・特に必要ありません ・振動や機械、軸受、歯車、絶縁などに関する知識があれば分かりやすい
修得知識 ・最新の状態監視技術と故障診断対策技術 ・機械保全技能士(機械系1級程度)機械計画保全士、機械状態監視診断技術者(振動)カテゴリー4程度の知識
プログラム

1.機械設備の状態監視
  (1). 状態監視とは (米国による運転中保全導入による設備稼働率の大幅向上の背景にあるもの)
  (2). 設備診断技術者に求められていること
  (3). ISOにおける「機械設備の状態監視と診断」の関連規格

2.事例を踏まえた状態監視技術と故障対策
  (1). 振動診断技術
     a.周波数分析における平均化処理と分解能
     b.ゆるみや自励振動を診断する次数比分析
     c.回転周波数の高次成分のトラッキング分析を利用した回転体の診断
     d.ウォータフォール図による回転数による固有振動数変化の診断
     e.詳細診断が可能なキャンベル線図
     f.測帯波を利用した軸受や歯車装置の故障部位の同定
     g.接触振動やつり合わせや減衰比算出に必要なポーラ線図
     h.オービット解析と軸心挙動分析によるポンプの羽根摩耗や接触振動の診断
     i.打撃試験による振動モード解析を利用した送風機の振動対策
     j.位相計を用いないロータバランシング対策
     k.流体関連振動の診断対策事例の紹介
  (2). 音響診断技術
     a.ウェーブレット変換による工具摩耗検知やポンプ・モータの異音分析
     b.音響インテンシティによる漏水位置の特定
     c.粒子速度センサによるモータ出荷時の検査
  (3). AE診断技術
     a.低速回転の転がり軸受診断
     b.タンクの腐食診断
  (4). レーザー超音波診断技術
     a.超音波振動計による縦型ポンプや熱交換器のケーシング外側からの内部の振動診断
     b.超音波アレイマイクによるリーク位置推定
     c.開口合成法による表面温度計測
     d.反射波の瞬時振動数による接着力計測
     e.反射率低下による転がり軸受接触面の面圧推定
     f.空中伝搬超音波センサの透過率によるはく離検査
     g.電磁超音波共振法を利用した材料のクリープ診断や配管減肉計測
     h.ガスの吸光現象を利用したガス検知技術
     i.蛍光法による自然光下での油漏洩検知
  (5). 渦流探傷診断技術
     a.保温材上からの配管減肉検査
     b.アスファルト舗装の上からの鋼床版き裂検知
  (6). クランプ電流計を用いた診断技術
     a.モータ本体の軸受偏心/ロータ曲り/ロータバーき裂/巻線短絡/軸受劣化や電動弁診断
     b.負荷側機器の歯車異物かみ込みのインバータ駆動電流による診断
  (7). 磁束診断技術
     a.軸受偏心/ロータバーき裂/軸曲がり/軸受外輪クリープ/固定子劣化診断
  (8). 系統やポンプの効率診断
     a.劣化原因分析と劣化予測技術
     b.大量時刻歴データを利用した工具の摩耗検知やエンジンの診断技術
     c.物理モデルにより真の原因を同定し劣化予測を行い対策する技術
     d.劣化要因が連鎖すると劣化故障モード影響解析や故障樹木解析が使えない理由とその対策

3.機械設備の状態監視技術の動向
  (1). 無線センサ等による監視技術の動向
  (2). 検査のばらつきや劣化確率分布変化を考慮した劣化予測の動向
  (3). 赤外線サーモグラフィー診断技術や画像診断の動向
  (4). アンバランス付加や熱的衝撃を与える能動的診断技術の動向

4.設備診断技術者の資格制度

5.事前のメール受付けによる状態監視に関する相談の回答

キーワード 状態監視 ミスアライメント 心だし不良 摩耗 振動診断 音響診断 AE 無線センサ 赤外線サーモグラフィー 
タグ 寿命予測非破壊検査センサプラント機械構造物振動・騒音設備
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日