エンジンの熱効率向上のための 摩擦・摩耗(エンジンフリクション)低減技術と事例

〜 トライボロジーの基礎とエンジンにおける計測、流体潤滑および混合・境界潤滑域での摩擦低減技術 〜

エンジントライボロジーの基礎から計測技術、最新摩擦損失技術までをわかりやすく解説する講座

・エンジンのエネルギーを損失させる摩擦・摩耗を低減し、熱効率の一層の向上を実現しよう!

講師の言葉

 エンジンの一層の熱効率の向上のために、ピストン系や軸受系に代表される摺動面への新技術の導入による摩擦損失低減が進められると共に、エンジンの摩擦及び摩耗を予測するシミュレーション及びその検証技術が重要になっています。
 本講義では、エンジントライボロジーの基礎について解説するとともに、エンジンの潤滑状態や摩擦・摩耗及びしゅう動面での温度を定量的に把握する様々な計測技術の紹介、およびエンジンの要素部品に対する摩擦・摩耗・潤滑に関わる技術の最近の動向について紹介します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年03月07日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・エンジンおよびエンジン部品の研究開発・設計・信頼性評価等に従事する研究者・技術者の方
予備知識 ・エンジンフリクション、エンジントライボロジーに関心があると理解が深まります
修得知識 ・エンジン潤滑・摩擦・摩耗の基本メカニズム(トライボロジーの基礎) ・エンジンでの実現象を計測する手法の知識 ・エンジンのための摩擦損失低減技術
プログラム

1. エンジンを取り巻く環境と損失低減の役割

2. エンジンのトライボロジーに関する基本現象
  (1). トライボロジーとは何か
     a.“トライボロジー”はいかにして生まれたか
     b. トライボロジーのルーツについて
     c. トライボシステム     
  (2). 摩擦の基本メカニズム
     a.摩擦の概念の創成期の立役者
     b.摩擦法則(アモントンクーロン)
     c.摩擦の法則(凝着説)
     d.バウテン・テーバーのモデル     
  (3). 摩耗の基本メカニズム
     a.摩耗の定義
     b.損傷形態の例
     c.摩耗時期と摩耗程度による分類
     d.摩耗状態の一例(凝着摩耗)
     e.摩耗状態の一例(アブレシブ摩耗)
     f.摩耗状態の一例(腐食摩耗)   
  (4). 潤滑油の種類と役割
     a.ニュートンの粘性法則
     b.温度や圧力の影響
     c.添加剤の効果
     d.潤滑油・添加剤の種類     
  (5). エンジンのしゅう動面の特性
     a.ホーニング加工
     b.シリンダー性状とボア変形
     c.ボア変形の計測(静止時)
     d.エンジン実働時のボア変形計測
  (6). 焼付き
     a.基本事項
     b.焼付きの発生条件(代表的な例)
     c.研究の事例紹介
     d.摩擦発熱(参考) 
  
3.エンジンで起こるトライボロジー現象とこれを “はかる” 技術
  (1). ピストン・ピストンリングーシリンダ系
     a.ピストンの挙動・潤滑とその計測
     b. ピストンリングの挙動・潤滑とその計測   
     c. ピストンピンの潤滑・荷重分配とその計測
     d. シリンダーのしゅう動面性状と変形
  (2). クランクー軸受系
     a. クランクジャーナル部の挙動とその計測
     b. 滑り軸受の潤滑・油膜形成とその計測
  (3). エンジンを対象とした摩擦損失の計測とその評価法
     a.モータリング法
     b.ファイアリング法
     c.浮動ライナ法
  (4). 摩耗量の計測
     a.RI法
     b.カウンタ法   
  (5). しゅう動部の温度の計測
     a.熱電対
     b.薄膜温度センサ

4.高効率エンジンのための摩擦損失低減技術・例
  (1). 流体潤滑での損失低減技術
     a.流体潤滑の基礎
     b.潤滑油の低粘度化
     c.面積・荷重の最適化
  (2). 混合・境界潤滑域での摩擦・摩耗低減技術
     a.コーティング
     b.添加剤の最適化

キーワード エンジントライボロジー エンジンフリクション トライボシステム アモントンクーロン バウテン・テーバー 凝着摩耗 アブレシブ摩耗 腐食摩耗 ニュートンの粘性法則 ホーニング加工 シリンダー性状 ボア変形 ランクー軸受 クランクジャーナル モータリング法 ファイアリング法 浮動ライナ法 カウンタ法 熱電対 薄膜温度センサ 流体潤滑 コーティング 添加剤の最適化
タグ トライボロジー自動車・輸送機
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
こちらのセミナーは受付を終了しました。
次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。
contact us contact us
各種お問い合わせは、お電話でも受け付けております。
03-5322-5888

営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日