センサおよび信号処理技術の基礎と 性能を引き出すための実装のポイント

〜 高性能を実現する信号処理とシステム、信号・雑音比、超低雑音回路の実装方法と例 〜

トリリオンセンサ時代を向け、必要不可欠となるセンサ技術の基礎と高性能化をわかりやすく解説する講座

・センサの基礎から理論限界に迫る低雑音技術を適用した高性能センサの構造と実装方法を解説!

・センサの性能を決める要因を自ら深く理解し、センサ利用・開発へ活かそう!

講師の言葉

 トリリオンセンサ、インダストリ4.0、IOTと言ったセンサへの期待は益々高くなっています。しかし膨大な種類のセンサの選択困難さに加え、単に購入センサをマイコンやシステムに接続しても、その性能を引き出すことは容易ではありません。更に独自なセンサやセンサシステムの開発には独特のノウハウやスキルが必要です。
 本セミナーは元センサ研究者が長年にわたる課題を持ちながら独自に学習した、理論限界に迫る低雑音技術を使って、高性能センサの中身と実装方法をご紹介することで、センサの性能がどう決まるかを実感して頂き、皆様のセンサ利用・開発のお役に立てればと思います。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年02月15日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・センサを応用して具体的にセンサシステムを構築しようとされる技術者・研究者の方 ・トランスジューサを含めたセンサの開発されている技術者・研究者の方 ・センサを中心に雑音や不安定性でお悩みの方 ・過去に設計・実装されたセンサを改善・改良をお考えの方
予備知識 ・高専、大学の学部レベルの電子工学の基礎知識があれば理解が深まります
修得知識 ・センサシステムにけるセンサの選択が出来るようになります ・センサシステムの性能を決める要因・要素が判ります ・センサシステムの概要や課題が判ります ・センサを応用してシステムを構成されようとされる場合の注意点が判ります ・センサ・トランスジューサの研究開発に役立ちます ・センサに最適な回路やシステム設計・実装に役立ちます
プログラム

1. 諸言
 〜トリリオンセンサ、IOT、インダストリ4.0時代の到来〜

2. 何故今センサなのか
  (1). スマホへの搭載と、その衝撃
  (2). 無線との融合、それによる新しい価値
  (3). 半導体の次として期待されるトリリオンセンサ
  (4). 世界のセンサ事情

3. センサの基礎
  (1). トランスジューサとは
     a. センサの分類、センサとトランスジューサ
     b. 物理センサ(位置センサ、モーションセンサ)
     c. 化学センサ(ガスセンサ、VOCセンサ)
     d. バイオセンサ(アッセイ、DNAや蛋白質)
  (2). センサの種類
     a. センサネットワークで使われるセンサ(温度、モーション、照度等)
     b. 環境モニターで使われるセンサ(化学センサ、雨量、微粒子、気圧他)
     c. インフラモニタリングで使われるセンサ(振動、非破壊センサ)
     d. 農業分野で使われるセンサ(雨量、水分、照度、気温、PH等)
  (3). どんなものでもセンサに変身?
     a. 既存のセンサ素子を活用
     b. 状態を見るセンシング
     c. 物性を活用したセンサ

4. センサシステム、および要素技術の基礎
  (1). 回路構成の基礎
  (2). オペアンプの種類
     ・バイポーラ型、CMOS型、JFET型
  (3). オペアンプの動作
     ・基本原理、センサ回路に利用する場合の課題
  (4). ワンチップマイコンの動作

5. 高性能を実現する信号処理とシステム
  (1). トランスジューサ(センサ)の選択の例
     a. 温度、圧力、磁気等
     b. モーションセンサ、焦電センサ
     c. 位置センサ(光学、超音波、容量)
     d. その他
  (2). 初段回路の選択
     a. ホイーストンブリッジと差動アンプ
     b. 計装アンプの使用
     c. 容量の計測
     d. 時間の計測
  (3). センサで良く使う様々なアナログ信号処理
     a. 基準電源
     b. 各種フィルター
     c. 対数アンプ
     d. 可変ゲインアンプ
  (4). アナログーデジタル変換
     a. ADコンバータ
     b. カウンター回路
     c. 周波数変換
  (5). マイコンによる信号処理
     a. デジタル回路の置き換え
     b. 内蔵AD変換や周波数カウンタを使う

6. センサの性能を決める信号・雑音比
  (1). センサの性能を決めるもの信号・雑音比
  (2). 内なる雑音と、外部からの雑音
     a. センサ自信の雑音、抵抗と容量
     b. 電源からの雑音
     c. 電磁ノイズ
     d. デジタルノイズ
  (3)理論限界を支配する3つの雑音
     a. 抵抗のノイズ ジョンソンナイキスト原理
     b. 切り替え時容量ノイズ kTCノイズ
     c. 周波数、カウンターのノイズ 位相ノイズ
      
7. 超低雑音回路の実装方法、その考え方
  (1). 初段回路
     a. 初段OPアンプノイズの計算
     b. OPアンプの実装方法
  (2). 温度依存性の低減
     a. 温度係数の少ない部品の選択
     b. 温度の影響を受けない設計
 
8. 超低雑音回路搭載センサの例
  (1). マイクロケルビン分解能温度計
  (2). ピコ-ナノテスラ磁力計
  (3). フェムト容量計 
  (4). 市販の圧力センサを使ってcmの高度分解能

9. 結言 
 〜センサの選択やその回路の実装方法を通して高性能化の道筋を探ります〜

キーワード 回路構成 バイポーラ型 CMOS型 JFET型 ワンチップマイコン ホイーストンブリッジ 差動アンプ 計装アンプ 対数アンプ 可変ゲインアンプ アナログーデジタル変換 ADコンバータ カウンター回路 周波数変換 内蔵AD変換 周波数カウンタ 信号・雑音比 ジョンソンナイキスト原理 kTCノイズ 位相ノイズ 超低雑音回路 初段回路 温度依存性 マイクロケルビン分解能温度計 ピコ-ナノテスラ磁力計 フェムト容量計 S/N比
タグ センサ計測器
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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