キャビテーション発生メカニズムと対策法およびトラブル未然防止

〜 キャビテーションの発生原因、気泡の発生及び崩壊のメカニズ、キャビテーション壊食の発生と損傷、各種工業材料の損傷・破壊、実機でのキャビテーション対策例とそのポイント 〜

流体トラブルの発生と事故を防ぐための講座

実務に活かすためのキャビテーションの対策技術を修得し、機器性能の低下、振動・騒音、部材損傷・破壊などを防止しよう!

講師の言葉

 流体を取扱う機械や部材では、装置の小型化、高速化を推し進めるときに必ず直面する問題がキャビテーションです。
 キャビテーションは、流速の増加に伴って発生する気泡の連続的な発生及び消滅現象であり、キャビテーションが発生すると、性能は低下し、振動、騒音が発生するだけでなく、部材が損傷して装置を破壊するなどの様々なトラブルが発生します。
 こうした問題を解決するには、キャビテーションの発生メカニズム、発生条件、損傷メカニズム、損傷に影響する因子を十分に理解し、把握しておく必要があります。キャビテーションが発生しない条件で設計するのが望ましいが、過酷な使用条件によりキャビテーションが発生してしまった場合に対処方法について材料面からのアプローチにより解決する手法について解説します。
 本講座の講師は、キャビテーション損傷の問題に約30年間取組んでいる日本でも数少ない研究者です。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年03月22日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・機械設計や保守点検に携わる機械技術者 ・水力機器・機械、ポンプ、配管、バルブ等の関連企業の方 ・流体装置の設計、操作、保守・点検に関連する若手技術者
予備知識 ・特に必要としません
修得知識 ・キャビテーションの発生原因 ・キャビテーションのタイプ ・気泡の発生、崩壊の機構 ・損傷機構 ・損傷対策
プログラム

1.キャビテーションの基礎
  (1).キャビテーションの発生原因
  (2).キャビテーション発生の流速
  (3).キャビテーションによる振動と騒音
  (4).キャビテーションの様子と分類

2.気泡の発生及び崩壊のメカニズム
  (1).気泡の発生条件とキャビテーション係数の定義
  (2).気泡崩壊のメカニズム

3.キャビテーション損傷の事例
  (1).船のスクリューに発生する壊食
  (2).流体機械に発生する壊食
  (3).エンジンに発生する壊食
  (4).キャビテーション壊食の発生部材

4.キャビテーション試験装置
  (1).磁わい振動装置
  (2).キャビテーション噴流試験装置

5.損傷のメカニズム
  (1).気泡崩壊時の圧力
  (2).各種金属材料の損傷の電子顕微鏡観察

6.損傷に影響を及ぼす因子
  (1).年生、液温
  (2).流速、キャビテーション係数

7.各種工業材料の損傷・破壊のメカニズムと対策
  (1).炭素鋼
  (2).ステンレス鋼(含二相ステンレス鋼)
  (3).鋳鉄、アルミニウム合金,銅合金
  (4).プラスチック
  (5).損傷・破壊の対策

8.実機でのキャビテーション対策例
  (1).空気吹出し
  (2).管路の設計
  (3).ポンプのキャビテーション対策
  (4).スラリー摩耗とキャビテーション壊食の違い
  (5).表面被覆材料

9.まとめと質義応答

キーワード キャビテーション 気泡の発生 キャビテーション損傷 スラリー摩耗 キャビテーション壊食
タグ 寿命予測流体解析
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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