レーザ加工の基礎と最先端加工技術への応用・事例

講師の言葉

自動車業界を中心にレーザ加工を適用して製品を革新することが競争に勝ち抜くための必須の要件となりつつあり、他の業界にも波及しつつあります。
　その流れに乗って、取り扱いが容易なファイバーレーザ、半導体レーザの適用が産業界に
広がりつつあります。　特徴的なのは加工の高速化と品質の確保のためにスキャナーを活用した光走査による加工プロセ スの開発と実用化が進められていることであり、また、ＤＯＥ（回折光学素子）を使用した光整形も高出力レーザへの適用の可能性が見えてきています。
　また、フェムト秒レーザに代表される極短パルスレーザによるインジェクターの孔加工等の非熱加工も発振器と周辺機器 の進化により現実のものとなりつつあります。
　ファイバーレーザ〜フェムト秒レーザまでのレーザの構造上の特徴を、レーザの発振原理からルビーレーザに始まる発振器の進化をたどりながら紹介します。その上で各種レーザ加工のプロセスについて解説します。
　さらに、最近、注目を集めているスキャナーによる光走査によるレーザ加工プロセスをトヨタ自動車のスクリューウェ ルディングの高速度カメラによる溶接現象の解析を交えながら解説していきます。次に、フェムト秒レーザによる熱的な影響を極めて嫌う素材に対して有効な、非熱加工技術として完全に確立されていなかった精密微細孔加工の最新技術についても解説します。
　厚板の溶接技術として橋梁、船舶等に 採用されているレーザ・アークハイブリッド溶接、ホット
ワイヤ溶接も注目されている技術です。さらに、最近注目されている異材接合技術の概説とＤＯＥを活用したＣＦＲＰと金属のレーザ溶着技術についても紹介します。
　総括として、レーザの各種産業での適用について自動車への適用を中心にその事例を紹介します。

こちらのセミナーは受付を終了しました。

次回開催のお知らせや、類似セミナーに関する情報を希望される方は、以下よりお問合せ下さい。