撹拌・混合技術とスケールアップのポイントおよびトラブル対策

〜 撹拌・混合・乳化・分散の基礎、液体混合と撹拌目的に応じたスケールアップ、攪拌機の種類・用途・選定のポイントとトラブル対策 〜

  • 経験やノウハウに基づくスケールアップに活かせる撹拌・乳化・分散技術を身につけ、研究開発や実生産プロセスに活用するための講座
  • 撹拌・混合、乳化、分散に対応したスケールアップ技術を修得し、製造開発や効率化に活かそう!

講師の言葉

(第1部)

 プロセス工業に従事する大部分の技術者が液体混合操作に関わっています。しかしながら、学問的な体系化が十分に成されていないため、大学で講義を受けることは稀で、その結果、現場では感や経験に頼った操作が行われているのが実情です。特にスケールアップが工業における問題点であるのにも関わらず、その研究は進んでいないのが現状です。本講義では液体混合に関する最先端のトピックスを解説し、スケールアップの手法について開設します。

(第2部)

 攪拌・混合操作は汎用プロセス操作であり、その目的は、混合、分散、物質移動、反応、電熱など多岐にわたる。その操作に用いられる攪拌機は、化学、食品、医薬をはじめ、環境、バイオ、エネルギー等各分野で、研究開発から実生産に至るさまざまなプロセスで使用されている。なかでも高速攪拌機は、乳化・分散などの特に高せん断が必要なプロセスで多用されているが、体系的な学問はなく経験やノウハウに基づき実践されているのが現状である。
 本セミナーでは、撹拌・混合、乳化、分散の基本的な概論と、高速攪拌機を中心とした攪拌機の種類と目的を解説するとともに、経験やノウハウに基づく高速攪拌機におけるスケールアップの考え方と新しい攪拌方式について紹介する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年01月29日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備加工・接着接合・材料化学・環境・異物対策
受講対象者 ・攪拌機を使用している研究者の方、製造業従事者の方 ・撹拌に興味ある方 ・スケールアップの際にどのファクターを守れば良いかが分からない方 ・化学、高分子、製薬、食品等のプロセス工業において製造に関わっている技術者 ・原理的には出来るはずなのに、実機では製造出来ないと悩んでいる、素材開発に関わっている化学者
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・攪拌機の使用方法、選定方法、スケールアップの基礎的な方法 ・問題解決の仕方 ・液体混合に関する工学的原理の基礎 ・液体混合の特性値の把握 ・頻繁に遭遇する問題点の解決法
プログラム

(第1部)

1.近年の液体混合
 
(1).混合効率 〜新たな混合評価指標〜
   a.局所混合効率  
   b.積分混合効率
 (2).気液混合
   a.過剰気体通気 〜どこまで通気は出来るのか?〜
   b.マイクロバブル 〜新規なバイオリアクター〜
 (3).カオス混合 〜未来の混合〜
   a.カオス混合による混合の促進 〜省エネ〜  
   b.粒度分布の制御 〜生産効率の向上〜
   c.新物質の合成 〜巧みな混合操作〜
    d.空間的カオス混合 〜本当に今までの円筒槽で良いの?〜

2.スケールアップのポイント
 
(1).スケールアップの基礎的な考え方
 (2).撹拌機のスケールアップ方法
 (3).単位質量当りの動力一定に基づくスケールアップの問題点と解決法
 (4).撹拌目的に応じたスケールアップ
   a.気ー液混合のスケールアップ
   b.液ー液混合のスケールアップ
   c.固ー液混合のスケールアップ

(第2部)

1.撹拌・混合と乳化、分散の基礎
 
(1).撹拌・混合の概念
 (2).乳化と分散の概念
 (3).乳化分散の評価方法
 (3).粘度測定と粒度分布測定

2.攪拌機の種類と用途、選定のポイント
 (1).攪拌の目的
 (2).用途に応じた各攪拌機
   a.低速攪拌機   
   b.高速攪拌機 
   c.複合型攪拌機
 (3).選定にあたって留意点

3.スケールアップの基礎
 
(1).研究開発から生産機に至るスケールアップ
 (2).スケールアップの前提条件
 (3).スケールアップファクター
 (4).スケールアップの為のデータ収集
 (5).スケールアップの留意点
 (6).スケールアップのトラブル対策
   a.攪拌高速化に伴うトラブル  
   b.高せん断に伴うトラブル

4.新たな攪拌技術
 
(1).薄膜旋回型高速攪拌機
   a.原理と特徴
   b.適用事例

キーワード 乳化 分散 混合 攪拌 攪拌機 スケールアップ 薄膜旋回型高速攪拌機攪拌動力 液液攪拌 気液攪拌 固液攪拌 粉体攪拌
タグ 分析化学物質攪拌・濾過・蒸留材料
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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