泡の発生原因と消泡剤の適切な選定方法と使い方 およびトラブル対策

〜界面活性剤の基礎と泡発生の原因、および適切な対処法〜

消泡の映像を交えて、泡発生のメカニズムを理解し、それぞれの泡に対する適切な消泡を行うための講座

・泡発生の原因、泡を消す要因となる界面活性剤について基礎から解説!

・泡のコントロールに必要不可欠な知識をマスターし、製品の欠陥防止や生産効率の向上を果たそう!

講師の言葉

 消泡剤ならどんな泡でも消すことが出来るか?その答えはNOである。泡といっても粘調な泡、乾いた泡、疎水性の粉体が原因となる固体泡、大きな泡、小さな泡、虹色或いは黒色の泡と種々の泡があり、それぞれ泡立つ原因・要因も異なる。
 一方消泡剤と言っても“破泡剤”、“抑泡剤”、“脱泡剤”とあり、それぞれ消す対象となる泡の種類も異なる。適正な消泡剤を使わないと泡のコントロールは非常に難しいものとなり、現場あるいは顧客先でのクレームの対象になる。
 このセミナーでは泡あるいは消泡の映像も交え何故泡が立つのか、何故消えないのかを理解し、それぞれの泡に対する適切に対応できる消泡剤の選定を学ぶ。
 ついては、まず泡及び消泡を理解するために必要な界面活性剤の基礎を述べ、次いで泡、消泡の概念の理解および対処法(適切な消泡剤の選定方法)について詳述する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年01月19日(火) 10:30 ~ 17:00
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 化学・環境・異物対策
受講対象者 ・泡のコントロールで困っておられる方 ・何故泡が立つのか、どうしたら泡を消すことが出来るのか等、メカニズムが知りたい方 ・泡の評価法を知りたい方
予備知識 ・有機化学の知識があると理解が深まります
修得知識 ・泡の原因となったり、泡を消す要因となる界面活性剤の基礎を学びます ・何故泡が立つのか、どうしたら泡が消すことが出来るのかが理解できます ・界面活性剤の基礎が理解出来れば泡以外の生産工程で発生する諸問題を理解・解決する知識を得ることが出来ます
プログラム

1.泡・消泡を理解するための界面活性剤の基礎
  (1). 界面活性剤の種類と性状
     a. イオン性による分類とそれぞれの特性
       ・アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤
     b. 界面活性剤の定義
     c. 界面活性剤の基本的性質、作用
  (2). 界面活性剤のキーワードとその意味・使い方
     a. 表面張力とは・・お互いに接する面積を最小にしようとする力
      ・液体の表面張力を低くすると何故泡が立つのか(ギブスの吸着式)
     b. ぬれ性とは・・・表面張力、浸透力、接触角との関係
     c. ミセルとは・・・臨界ミセル濃度と界面活性剤の働き。ミセルにガス(空気)を取り込むと泡になる。     
     d. HLBとは・・・グリフィンのHLBとデイビスのHLBの解釈の違い。泡の安定化に寄与するデイビスのHLBとは

2.消泡と消泡剤の使い方
  (1). 泡は何故立つのか、泡の原因となるガス(空気)はどこから来るのか、泡は何故消えないのか、どうすれば泡を消すことが出来るか
  (2). 泡を安定化する要因とは
     a. 表面張力・・・界面活性剤の表面張力を下げる力により泡は安定化する
     b. デイビスのHLB・・・イオンの種類によりHLBの基数が異なり安定化に差が出る。
     c. マランゴニー効果・・・泡膜の不均一化(不安定化)を防ぎ泡を安定化する。
     d. 排液とその抑制・・・破泡は泡膜の排液により泡の内圧と外圧(大気圧)の差(ROSSの 
       ・理論;内圧=4×外圧)で行われるが、界面活性剤の存在が系中に存在すると排液を阻止し、泡を安定化する
  (3). 消泡及び消泡剤とは
     a. 消泡の理論・・・(2)の安定化要因を取り除くと泡は消える。排液による泡膜の不均一化。
     b. 消泡剤の組成・・・シリコ−ン系、金属石鹸系、アマイド系、ポリエーテル系等。
     c. 消泡剤の種類・・・組成により破泡剤、抑泡剤、脱泡剤の3種類に分けられる。
     d. 消泡剤の使い方・・・使い方によってはハジキ、オイルスポット等のトラブルの原因になる。其々の消泡剤の機能、性状、差異の理解し使用する
     e. 消泡試験法・・・サーキュレーション法、ホモジナイザイザー法、比重カップ法 、メスシリンダー法、ディフーザースートン法、ロス・マイルス法
 (4). トラブル対策
     a. 消泡剤の種類(破泡剤、抑泡剤、脱泡剤)の区別或いはそれらを使う時の使い分けを誤った時のトラブルとは
     b. 消泡剤の成分、組成によるトラブルの要因とは
     c. トラブルを避けるための消泡剤の選定、使い方とは

キーワード 泡 消泡 界面活性剤 表面張力 浸透力 接触角 ミセル HLB 消泡剤 マランゴニー効果 破泡 泡膜 排液 泡膜 シリコ−ン系 金属石鹸系 アマイド系 ポリエーテル系 破泡剤 抑泡剤 脱泡剤 ハジキ オイルスポット 消泡試験 サーキュレーション法 ホモジナイザイザー法 比重カップ法  メスシリンダー法 ディフーザースートン法 ロス・マイルス法
タグ 化学化学工学攪拌・濾過・蒸留
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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