溶接技術の基礎と溶接変形・割れの解析技術と防止策・事例

〜 溶接技術の基礎知識(熱源・材料・変形・応力)、熱変形の発生メカニズム、変形の推定式、FEM解析、変形への対処法の事例 〜

  • 寸法精度、生産性、強度の低下につながる溶接変形や残留応力のメカニズムと対策について学ぶ講座!
  • 熱膨張・収集により必然的に生じる溶接変形・残留応力の発生メカニズムから、CAE的手法による問題解決の指針について事例を通して学ぶ特別講座!

講師の言葉

 鋼構造物をはじめとして、様々な金属製構造物の製造において、溶接技術は欠くことのできない技術である。しかしながら、溶接とは材料を局部的に加熱・溶融することにより、二つの材料を接合する手法であり、不均一な熱膨張・収縮により、必然的に溶接変形や残留応力が生じる。特に過度な変形は、製品の寸法精度や概観を損なうのみならず、施工上のトラブルや、座屈強度などの性能低下の原因ともなるため、これを予測・制御する必要がある。
 そこで本セミナーでは、溶接技術の基礎である、溶接熱源、溶接材料、溶接変形・残留応力との関係を整理し、溶接変形・残留応力が発生するメカニズムを、単純な力学モデルを使って解説する。さらに、問題解決のための指針と方針について、CAE的手法について、様々な事例をもとに紹介する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年01月19日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 特に制限はありません(自動車、機械、設備、構造物などに携わる企業の方)
予備知識 力学の基礎となる、応力−ひずみ関係に関する基本的な知識があることが望ましい
修得知識 溶接変形ならびに残留応力が発生するメカニズムを理解し、実施工において、これらを制御するための基本的手法に関する力学的な知見を修得できる。
プログラム

1. 溶接科学に基づいた溶接技術の分類
  (1). 溶接熱源
  (2). 溶接材料
  (3). 溶接変形・残留応力

2. 溶接変形の種類
  (1). 溶接変形の大まかな区分け(面内変形と面外変形)
  (2).実験に基づいた入熱量の関係
  (3).残留応力との関係
  (4).溶接割れとの関係

3. 溶接変形の発生メカニズム
  (1). 拘束されていない棒の熱変形
  (2). 完全拘束された棒の熱変形
  (3). 弾性拘束された棒の熱変形
  (4). 溶接における温度分布と拘束
  (5). 三本の棒の熱変形

4. 溶接変形の推定式
  (1). 縦収縮力の推定式
  (2). 横収縮および角変形の推定式
  (3). 座屈変形の推定式

5. 溶接変形・残留応力のFEM解析の概要
  (1). 熱弾塑性解析と弾性解析

6. 溶接変形の詳細解析および固有変形
  (1). 熱弾塑性解析の高速化
  (2). 固有変形

7. 溶接組立変形・溶接割れ予測の将来像

8. 対処法の例:ステンレス鋼溶接における例
  (1). 平板の横収縮と対処法
  (2). 円筒の回転変形と対処法
  (3). T形すみ肉溶接変形と対処法
  (4). 枝管溶接の縦曲がり変形と対処法
  (5). 平板の座屈変形と対処法

キーワード 溶接熱源 溶接変形 熱変形 残留応力 座屈変形 固有変形 溶接組立
タグ 金属加工溶接・接合
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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