溶射技術の基礎と耐摩耗・耐食性・耐エロージョン性向上への応用

〜 溶射プロセスとサーメット材料、溶射コーティング、コールドスプレーとウォームスプレー 〜

  • 各種溶射法やサーメット材料など溶射技術の基礎を学び、表面処理加工に応用するための講座
  • 溶射コーティング技術を身につけ、耐摩耗・防食性に優れる製品開発に応用しよう!
  • 近年注目を集める粒子を溶かさない固相粒子衝突を利用した新しいスプレーコーティング技術(コールドスプレー、ウォームスプレー)についても解説します

講師の言葉

 溶射コーティングは、耐摩耗性や耐エロージョン性を基材に付与することを目的として利用され、その特性をフルに生かすには、プロセスおよび溶射皮膜自体の特徴を理解し、適切に用いることが必要である。またサーメット材料とは、セラミックスと金属の複合材料であり、溶射の分野では特に、セラミックス相として、タングステンカーバイトやクロムカーバイト、金属相としてコバルトやニッケル、クロム、またこれらの合金を用いたものが広く利用されている。これらの材料は、焼結体としても刃物などに利用されており、優れた硬さと靱性を兼ね備えている。
 本セミナーでは、サーメット溶射皮膜の基本特性、材料組織、評価技術を基礎から応用までの視点で学ぶ。さらに、近年注目を集める粒子を溶かさない固相粒子衝突を利用した新しいスプレーコーティング技術であるコールドスプレー、ウォームスプレーについても紹介し、従来の溶射との違いについても紹介する。最後に、現在の技術的な課題についても触れ、今後の展開について解説する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年02月09日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備加工・接着接合・材料
受講対象者 ・大面積に耐摩耗耐食性表面改質が必要な部門 ・新しい成膜・積層プロセスを探している部門 ・中高温での耐エロージョン性付与が必要な部材を扱う部門 ・ヨーロッパでのクロムメッキ使用禁止により、代替となる表面改質技術が必要な部門
予備知識 ・特に必要としません
修得知識 ・溶射法の基礎知識、サーメットコーティング膜の組織、評価技術 ・最新のスプレーコーティング技術について知ることができる
プログラム

1.溶射プロセスとサーメット材料
 
(1).溶射について
 (2).溶射法の特徴
 (3).溶射コーティング膜の組織と特性
 (4).サーメット材料とは
 (5).サーメット材料の種類

2.溶射法の種類
 
(1).(高速)フレーム溶射
 (2).アーク溶射
 (3).プラズマ溶射
 (4).レーザ溶射

3.原料を溶融させない新しい溶射法
 
(1).コールドスプレー
 (2).ウォームスプレー

4.ウォームスプレー法によるサーメットコーティングの特性
 
(1).皮膜組織
 (2).皮膜特性

5.サーメット材料の特性
 
(1).曲げ強度
 (2).硬度
 (3).破壊靱性値
 (4).弾性率
 (5).熱伝導率

6.溶射コーティングの評価法
 
(1).密着性
 (2).ビッカース硬さ
 (3).耐摩耗性

7.固相粒子の密着プロセス
 
(1).界面部の組織
 (2).数値シミュレーション

8.溶射コーティングの耐摩耗・耐食性・耐エロージョン性向上への応用・事例
 
(1).耐摩耗コーティング
 (2).耐食コーティング
 (3).耐摩耗性の向上
 (4).耐エロージョン性の向上

キーワード 溶射 フレーム溶射 アーク溶射 プラズマ溶射 レーザ溶射  サーメット材料 コールドスプレー ウォームスプレー
タグ 化学物質表面改質溶射
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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