粉体の基礎と付着性・流動性・帯電性の計測・制御法およびトラブル回避策

〜 粉体・粒子の基礎知識、特性評価法・制御法、ハンドリングの応用例 〜

  • 粉体挙動に関する多様な特性を体系的に正しく理解することで、トラブルの的確な原因究明・問題解決に活かすための講座!
  • 粉体の基礎から、なかなか習得機会のない帯電現象・帯電制御まで学び、粉体の貯蔵、輸送、供給、計量などに活かそう!

講師の言葉

 今や、粉体・粒子は、あらゆる産業において、欠かせない存在になっています。化学製品、食品、医薬品、化粧品、塗料、電子材料、セラミックスなど、粉体プロセスなしでは、製品ができない状況が非常に多くなってきました。
 しかし、微粒子を取り扱うと、思ったとおりにはプロセスが進まなくなります。これは、粉体が固体粒子の集合体であり、壁に付着したり、液体のように流れたり、気中に飛散したり、ときに応じて挙動が異なるためです。これらの挙動に関係する重要な特性が、付着性、流動性、帯電性です。各特性は、さらに多くの因子に関係しており、環境条件の影響も受けるので、特別なことが生じると、原因不明の一言で片付けられてしまいます。しかし、体系的に原因を考えていくと、因果関係が分かってきます。粒子の形や大きさは、粒子毎に異なるので、平均値や代表値だけでは、正しい評価が行えません。データのバラツキの少なさを精度と同一視している間は、判断を見誤る可能性があります。すなわち、サンプルの分量と方法に依存します。
 このことを理解したうえで、影響因子の重要性が高いものから順に考えていくと、解決策が見えてきます。過去の経験のみに頼らず、正しい解決策を見いだすと発展的に視野が広くなります。
 本セミナーでは、粉体特性のキーポイント、特性評価法および制御法を分かりやすく解説します。さらに、粉体ハンドリングの基本である粉体供給と輸送を例に挙げて、微粒子ハンドリングの要点を解説します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年01月20日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所
カテゴリー 化学・環境・異物対策
受講対象者 ・粉体を利用した技術の業務を始めたばかり、もしくはこれから始めようと考えている方 ・ある程度の実務経験を経ているが、粉体に関する基礎知識が乏しい、もしくは基礎から応用まで体系的な知識を身に付けたいと考えている方 ・粉体の特性評価法を基礎から知りたい方 ・粉体ハンドリングで困っており、解決策を模索している方 ・今後のナノハンドリングに興味のある方 ・電子部品、自動車部品、化学製品、樹脂、セラミックス、食品、医薬品、化粧品、プラントなどに携わる方
予備知識 特に必要としない、基礎から分かりやすく解説します
修得知識 ・付着性の評価法 ・流動性の評価法 ・帯電性の評価法 ・粉体ハンドリングに関するトラブルの原因究明と解決法  (付着性、流動性、帯電性が直接トラブルの原因ですので、各種制御法によってトラブルの回避が可能となります)
プログラム

1. 粉体の基礎知識
  (1). 粒子径とは
  (2). 粉体・粒子の密度とは

2. 付着性
  (1). 粒子沈着、付着の実際
  (2). 基本的な考え方
  (3). 付着強度分布の測定法
  (4). 付着の制御法とトラブル回避

3. 流動性
  (1). 基本的な考え方
  (2). 流動性の測定法
  (3). 流動性の制御法とトラブル回避

4. 帯電性
  (1). 帯電現象の実際
  (2). 帯電の基本的な考え方
  (3). 粒子の帯電特性計測
  (4). 粒子の帯電制御とトラブル回避

5. 粉体ハンドリングへの応用
  (1). 付着性粉体のハンドリングの考え方
  (2). 供給、移流、混合
  (3). ミクロンサイズとナノサイズの粒子のハンドリングの相違

キーワード 粉体 粒子系 付着性 流動性 帯電性 ハンドリング 粉体供給 粉体輸送 粉体挙動
タグ 化学工学粉体・微粒子
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
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