造粒の基礎とプロセス最適化およびトラブル対策のポイント・最新技術 〜デモ付〜

〜 粉体挙動可視化小型モデルで造粒の過程を体感する、機能性粒子の造粒操作技術、造粒原理と目的機能のマッチング(実験)、トラブルとその対策および留意点 〜

・機能性粒子の操作技術を学び高機能材料を使った価値ある製品作りに活かすための講座!

・粉体技術、造粒操作による機能を学び、目的の開発材料や新しい造粒方法に活かそう!

・「つまる、くっつく、摩耗する」「洩れる、流れる、飛散する、粉塵爆発や偏析」等の問題トラブル対策に活かそう!

講師の言葉

 機能性粒子を扱う分野は、最近とみに注目されている。以前は典型的な機能性粒子と言えば「トナー粒子」が筆頭にあげられていたが、最近は「2次電池の電極構成材料」、「口腔内即崩壊剤」、「3Dプリンターの流動性の良い粉体原料」、さらには、日本のものづくり分野で活躍している超小型セラミックコンデンサーの構成材料は微小粒子セラミックスが例に挙げられる。 柔軟な発想でIPS細胞を始め、機能を与えられた粒子を研究し、目的の開発材料として利用することはすでに日本の工業界にとって有効な手法となっている。一方「つまる、くっつく、摩耗する、」「洩れる流れる飛散する、粉塵爆発や偏析。」等、微粒子を扱う工学は、液体・気体を扱うプロセスとは異なり特別な困難さとトラブルを伴う事が多い。なぜなら行程中に物性が著しく変化するからで有り、経験と分析能力を要求されるからである。 
 本セミナーでは、粉体技術を俯瞰し、造粒操作によって得られる機能を確認し、かつ、小型実演モデルによって参加者に「体感・体験」をしていただく所存である。この分野に関わる、あるいは、これから関わる研究者、技術者の一助としたい。

セミナー詳細

開催日時
  • 2016年02月10日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料化学・環境・異物対策
受講対象者 ・造粒によって粉体や粒子を創製している業界に関わっている方。これから、この業界に関わる方 ・電子材料、電池材料、トナー、セラミックス、研磨材、塗料、セメント、医薬品、食品、化粧品他関連業界の方 ・所属する企業で造粒機を扱っているが、なぜこの運転パラメーターを使っているか知りたい方 ・新しく配属されて造粒機を運転する事になった方 ・さらに新しい造粒方法を検討している方 ・造粒に興味がある方 ・自分で小型造粒機を運転してみたい方(粉体挙動を見る事ができます)
予備知識 ・粉体業界に興味がある方は、日本粉体工業技術協会造粒分科会のホームページをあらかじめ覗いておいていただきたい
修得知識 ・粉体・粒体処理装置を俯瞰出来る ・造粒機の枠組みを知識として得る事ができる ・トラブルとその対策の実例解説してもらえる ・粉体挙動可視化モデルを自分で(一部)運転する事によって、運転パラメーターの設定理由と、限界を体験することができる
プログラム

1.粉体・粒体の処理操作と造粒
   ・粉・粒の処理プロセスを俯瞰する
   ・化学工学的単位操作と、各量移動論で考える
   ・造粒とは「機能性粒子を造ること」である
   ・目的機能は造粒原理によって発揮される

2.機能性粒子を造り出す処理:造粒操作。「目的」はなにか
  (1). 粉体物性・物理特性と、それを利用する造粒現象
  (2). 造粒原理と、それを利用している装置
  (3). 装置選定の要因と、要求事項のポイント

3.造粒原理と目的機能のマッチング
  (1). 目的機能を付与できる造粒原理を選ぶ
  (2). 選んだ造粒原理を利用している装置を選ぶ
  (3). 造粒原理の基礎。
       「装置寸法を大きくする」のでは無く「現象をスケールアップ」する
  (4). 造粒操作の例、それぞれの運転パラメーター。適正操作要因
     a.転動造粒…小型モデルによる実演と、参加者による操作
     b.押し出し造粒
     c.圧縮・破壊造粒
     d.攪拌造粒…小型モデルによる実演と、参加者による操作
     e.溶融造粒
     f.噴霧造粒(スプレー乾燥粒)
     g.流動層造粒…小型モデルによる実演と、参加者による操作
     h.気相・液相反応利用造粒
     i.その他 (二次元流動層により空塔速度による粉体層変化体験)
      ※ 時間配分により実験順序は異なる

4.造粒システム・プロセス
  (1). 精密混合・分散
  (2). 精密供給・原料処理
  (3). 結合材(バインダー)の特徴と利用方法
  (4). 造粒終点の探索。整粒操作

5.トラブルとその対策
  (1). 季節変動と運転パラメーターの吟味
  (2). 正しく現象を理解して、造粒現象に応じてパラメーターを決定
  (3). つまる、くっつく、摩耗する
  (4). もれる、流れる、飛んでゆく
  (5). 蓄熱、発火、粉塵爆発
  (6). 静電気現象、偏析
  (7). システムのネックと、「粉体システムのエスケ−プ・ルート」
  (8). 造粒操作の「デザインスペース」

6.最近の造粒技術
  (1). 「自然に学ぶ工学」における造粒操作
  (2). 「精密混合とその状態固定」手法としての回分造粒
  (3). 「回分式造粒方法」から「連続式造粒方法」へ
  (4). 精製造粒品の評価
  (5). 粉体工業展のトピックス
  (6). 微粒子・ナノ粒子利用技術動向

7.まとめ
   ・生き残るための技術;造粒操作(技術者も企業も)

キーワード 造粒 粉体 粒体 機能性粒子 攪拌造粒 溶融造粒 噴霧造粒 流動層造粒 精密混合 分散
タグ 食品創薬・医薬品結晶化学工学化学物質化粧品触媒材料分散粉体・微粒子
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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