各種めっき技術(電解・無電解・電鋳法)の基礎と複合めっき技術および応用

〜電解めっき・無電解めっきの基礎、レーザ・ニッケルなど新しい取り組み、処理液作製と原価低減、電鋳技術と応用例〜

  • 大学や自社で学ぶ機会のないめっき技術について、長年の経験を基に2名の講師が解説する講座!
  • 電解・無電解めっきの基礎事項から習得し、金属製品への応用、錆の防止、耐摩耗性向上などに活かそう!

講師の言葉

第1部
 めっき技術を含む表面処理技術は“モノづくり日本”を支える縁の下の力持ちとして非常に重要な基盤技術の一つです。
 ところが昨今、大学の工学部で“表面処理”や“電気化学”を講義科目として取り上げているところが非常に少なくなっているようです。その結果、この分野を履修した学生数も少なく、ものつくりを主体とする企業ではこの分野の技術者の新人補給がままならず、技術者の高齢化が進み技術の継承が危ぶまれています。
 本セミナーでは学生時代にこの分野の履修がかなわなかった初級の技術者にわかりやすくめっき技術の原理、今後その応用を切り開いていただきたい分野へのめっき技術の可能性等を解説します。

第2部
 航空機製造会社に長年勤務した経験を基に表面処理技術の内、めっき無機塗料、ニッケル電鋳、について説明します。
 また、自社開発のメッキ薬品を使用することお勧めします。薬品業社より購入した場合、建浴、めっき液の分析、トラブル解決,などのサービスが受けれますが、薬品コストは、高くなります。コスト低減のため、自社浴の開発をおすすめします。(例)無電解ニッケルめっき、ニッケルーフッ素樹脂共析めっき

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年10月28日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 めっき技術を必要とする初級、中級技術者の方 ※対象は金属部品・金属製品です
予備知識 高校程度の物理、化学の基礎知識
修得知識 ・電解めっきと無電解めっきの原理 ・めっきを学ぶための電気化学の基本 ・めっき操作のしっかりとした原理 ・いくつかの新しいめっき技術について ・めっきの可能性を示し、新製品への適用のヒントを得られる ・不良品の低減にも寄与できる
プログラム

第1部

1. めっきの種類、目的と機能

2. めっき技術に必要な電気化学の基礎
  (1). 標準電極電位と起電力
  (2). 電流-電位曲線の意味と測定法

3. 電解めっき
  (1). ファラデーの法則
  (2). 電気めっきの原理、アノードとカソード
  (3). 電気めっきと電鋳の違い
  (4). めっき方式による分類
  (5). 添加材の目的と機能

4. 無電解めっき
  (1). 無電解めっきの種類
  (2). 無電解めっきの原理と混成電位論
  (3). 無電解めっき浴に含まれている試薬の種類と機能
  (4). 無電解めっきの特徴、利点と欠点
  (5). 無電解めっきが可能な金属の種類

5. いくつかの新しいめっきの試み
  (1). 非水溶媒からの希土類元素のめっき
  (2). レーザー誘起貴金属無電解めっき
  (3). 磁気異方性を示すナノオーダーPd/Co多層めっき
  (4). ニッケルめっき
    a. リンゴ酸を用いたホウ酸フリー電解ニッケルめっき
    b. 電析ニッケルに及ぼす添加剤の影響
    c. Ni/SiC複合めっき
  (5). 一浴法および二浴法によって作製されたCu/Niナノオーダー多層めっき膜の耐摩耗性
  (6). 電気化学走査型トンネル電子顕微鏡を用いたトリアジンジチオール誘導体の吸着挙動の解明

第2部

1. ニッケル・PTFE複合めっき
  (1).特徴
  (2).断面模式図
  (3).作業公的
  (4).めっき液基本組成
  (5).めっき設備
  (6).PTFE含有量測定表

2. 無機塗料によるアルミニウムコーティング
  (1).サーメデルコーティング
  (2).作業工程
  (3).塗膜性能
  (4).適用例

3. 電鋳技術と最近の応用
  (1).電鋳法
  (2).母型の製作
  (3).母型の伝導性付与と剥離膜形成法
  (4).電鋳液と電着金属の機械的性質
  (5).電鋳の応用
    a. 航空宇宙機器への適用
    b. 金型の電鋳

キーワード めっき 電鋳 無電解めっき レーザー誘起貴金属無電解めっき ニッケルめっき
タグ 金属材料表面処理・めっき腐食・防食
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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