UV硬化性樹脂技術の基礎と最新動向および不良・トラブル対策  【大阪開催】

〜 各種UV硬化技術の基礎、硬化過程の追跡と硬化物の評価法、実用化にあたっての硬化不良対策、有機無機ハイブリッド・デュアル硬化他の最新技術 〜

  • UV硬化性樹脂技術と実用上のトラブル対策、最新技術をエキスパートに学ぶ講座
  • 幅広い分野で応用されているUV硬化性樹脂の活用技術とトラブル対策を学び、機能性と信頼性の高い製品開発に活かそう!

講師の言葉

講師: 公立大学法人大阪府立大学 名誉教授 工学博士  角岡 正弘 氏

おもな専門分野・研究分野: 高分子化学、有機光化学、UV硬化、エレクトロニクス関連材料

所属学会:日本化学会、高分子学会、ラドテック研究会、フォトポリマー懇話会

  UV硬化技術はコーティング、インキ、接着剤、フォトレジスト、エレクトロニクス部材、自動車関連部材など広い領域で表面加工技術として広く利用されている。この技術は高速で硬化できるので熱硬化に比べて経済的であり、溶剤を利用しないあるいは極度に低減できるので環境保全の立場からますます重要になってきている。

 この技術は光源、フォーミュレーション(配合物:オリゴマー、モノマーおよび開始剤など硬化する材料)および応用(高速プロセス、用途など)の要素技術から成り立っており、原理的には簡単であるが、実用化に当たっては必ず理解しておかないとトラブルを起こすことがある。

 本講ではUV硬化を利用するにあたっての必須事項(光源、フォーミュレーション、硬化過程の評価、硬化物の評価など)の解説とトラブル対策(酸素硬化阻害、硬化収縮、密着不良、黄変など)を中心に講義する。なお、最近の話題であるハイパーブランチポリマーの利用、チオール・エンUV硬化、無機ー有機ハイブリッド系UV硬化、UVアニオン硬化およびUV-LED硬化技術の動向についても紹介する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年09月17日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 大阪会場 (たかつガーデン)
カテゴリー 加工・接着接合・材料化学・環境・異物対策
受講対象者 ・UV硬化技術に関心を持つ技術者あるいは営業関連の部門の方 ・UV硬化の基礎技術を学びたい方およびトラブルを抱えている人 ・コーティング、インキ、接着剤、光学部品、フォトレジスト、エレクトロニクス部材、自動車関連部材 その他の分野で表面加工技術に携わっている方
予備知識 ・多少の化学の知識〈高校レベル程度〉があると理解が深まる。
修得知識 ・UV硬化樹脂技術の必須事項と最新技術のほか、具体的なトラブル(酸素硬化阻害、硬化収縮、密着不良、黄変 等)の対策法を習得することができる。
プログラム

1.はじめに

 1.1 UV硬化技術とはどのような技術か

 2.2 原理と方法(光源、配合物(フォーミュレーション)応用(塗料、接着剤、インキ、
フォトレジストなど)

2.光源の選択

 2.1 光源:

    高圧水銀ランプとメタルハライドランプの選択(クリヤーコートと印刷インキ)、

    最近登場したUV-LEDおよびキセノンパルスランプなどの長所と短所:

    これらの光源を用途によってどう使い分けるか

 2.2 光の波長、強度の理解とUV硬化における活用法

3. UVラジカル硬化(1)

 3.1 UVラジカル硬化の原理

 3.2 開始剤の選択:開始剤がなぜ必要か、光源とのマッチングとは何か、

    短波長硬化と長波長硬化の違いと利用法

    [例:紫外線吸収剤共存下でのUV硬化(耐侯性硬化物)、着色物のUV硬化など]

 3.3 モノマーおよびオリゴマーの選択(硬化物の物性を決める材料の選定方法)

   1) 高分子の基礎物性からみたモノマーおよびオリゴマーの選択法

   2) モノマーおよびオリゴマーの構造と選択法:塗膜の硬さおよび伸び率を
     調製する具体例

   3) 硬化収縮とその対策:ハイパーブランチポリマーの利用  

   4) 塗膜の硬さおよび伸び率を調製する具体例

4.UVラジカル硬化(2)

 4.1 酸素硬化阻害対策法:添加物の利用(アミン、エーテルなど)
チオール・エンUV硬化)  

 4.2 UV硬化物の黄変

 4.3 硬化物の耐候性

5. UVカチオン硬化:酸素共存下でも利用できる硬化法

 5.1 UVカチオン硬化の長所と欠点

 5.2 開始剤(光酸発生剤)からの酸発生機構と重合開始活性

 5.3 モノマー(エポキシ化合物)の構造と硬化性

 5.4 UVカチオン硬化の加速:増感剤の利用、モノマーの選択(オキセタン、
ビニルエーテルの併用など)

 5.5 UVカチオン硬化の応用:離型紙の表面加工および光ゾル−ゲル法

6. UVアニオン硬化:新しいUV硬化法の提案

 6.1 UVアニオン硬化の意義

 6.2 光塩基発生剤の開発動向

 6.3 UVアニオン硬化の実用化に向けて:現状と展望

     瞬間接着剤、感光性ポリイミド、塗料など

7. 硬化過程の追跡法と硬化物の評価

 7.1 硬化過程の追跡

    Photo-DSC(光熱分析法)/ RT(リアルタイム)-FTIRによる硬化過程の追跡 

    / レーザーラーマン分光分析/ 製造工程でのリアルタイム硬化追跡法

    (1)近赤外反射法の利用 2)蛍光の利用)

 7.2 硬化物の評価(ハードコートの評価)

    指触法 / ラビングテスト:耐溶剤摩耗性(メチルエチルケトンなど) / 鉛筆硬度(
基板の硬度に注意)/ 密着試験(クロスカット試験)ユニバーサル硬度:
フィッシャー硬度計(微小圧子によるへこみの程度評価と弾性率評価)

8. デュアル硬化法:光があたらないところの硬化(光と熱、光と湿気の利用)

9. 基材との密着および密着不良対策法

10. おわりに:UV硬化技術の今後の展望

キーワード UV硬化、光硬化、UV−LED, チオール・エンUV硬化、ハイパーブランチポリマー、デュアル硬化、密着不良対策、酸素硬化阻害対策、硬化収縮対策、黄変対策
タグ ポリマープラスチック化学工学高分子樹脂・フィルム成形加工精密加工・組み立て接着・溶着表面処理・めっき光学電子部品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
大阪会場 (たかつガーデン)
住所: 〒 543-0021 大阪府大阪市天王寺区東高津町7−11
電話番号 : 06-6768-3911

新大阪駅からお越しの場合:
JR新大阪駅- > JR/近鉄 鶴橋駅 -> 近鉄大阪上本町駅
JR新大阪駅- > JR難波駅 -> 近鉄難波駅 -> 近鉄大阪上本町駅
JR新大阪駅- > JR天王寺駅 -> 「あべの・上本町」巡回バスにて近鉄大阪上本町駅下車
http://www.kintetsu-bus.co.jp/route/circlebus/

大阪伊丹空港からお越しの場合:
リムジンバスにて約40分
http://www.okkbus.co.jp/timetable/itm/t_ueh.html
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